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109.「男女逆転」してみました。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「男女逆転」してみました。

でございます。

 さて、ひさしぶりの『田舎~』の更新です。

 というのも、本日2021年9月8日、『無邪気なガンダルヴァは底が知れない』という作品を完結いたしました。

 そのあとがきをこちらで、というもの。

 ビラ配り(=週3日の活動報告)だけではない、ちゃんと創作もやっていました、というお話です。


 『99.「現実恋愛」に挑戦しました。』で書いた、『トイレのミネルヴァは何も知らない』という作品。

 1時間目にあたる物語はなろうで投稿しましたが、後に続きを思いつき、なろうではなくカクヨムに持っていって連載していました。

 以降、物語を書くのはカクヨム(その後気に入ったものはなろうに転載)、雑談はなろう、という風に、自分の中で住み分けができていたんですけども。


 なお、カクヨムでの『ミネルヴァ』の連載期間は以下の通りです。


 2019年5月7日~6月3日:1時間目・2時間目を連載

 2019年7月6日~8月4日:3時間目・4時間目を連載

 2019年8月11日~10月29日:放課後(後日談)を不定期投稿

 2019年11月17日~2020年9月11日:後日談の後日談を不定期投稿


 なろうへの転載は次の通り。


 2019年11月15日~2020年1月30日:放課後(後日談)までなろうに転載

 2020年12月23日~2021年2月3日:後日談の後日談をなろうに転載


 そうそう、思い出した。

 作中の主人公は国立大学受験を目指しているので「センター試験」が大事になってくるのですが、2021年入試から「共通テスト」に名称が変わるものですから、慌てて2020年の年度内になろうへ転載することを決めたんですよ。


 まぁ、それはいいとして。

 事の起こりは、今から二年ほど前……。私がカクヨムで『ミネルヴァ』の放課後を書いていた頃のことです。


「これの男女逆転バージョンだとどういう話が考えられるかなあ?」

と、ふと思い立ちました。つまり、女性が年上で予備校講師だったら、という。

 そのときにできたのが、『清良』と『トラ』で、


「地方を舞台とする『ミネルヴァ』の一方で、東京の予備校ではこんなことが……みたいな感じかな」


と妄想していました。

 でもできていたのはキャラだけで、話は全く作っておらず……。

 そもそも私はあらすじ・世界観先行でその次にその中で動かすキャラを決めます。キャラの個性だけガッツリ決まった状態で話を作ったことが無い。

 だから全然ストーリーが出てこず、ずーっと投げてあったのですが、この春カクヨムで一つ大きな連載が終わり、書くものがなくなったので


「まぁ、『ミネルヴァ』の続きを書くとしたら出しときたい人たちだな」


と思い、どうにか捻りだしたのが今作、ということになります。

 例によってカクヨムで連載(2021年7月14日~7月24日)、その後に転載・改稿したものです。


 『ミネルヴァ』の後日談の後日談に『大学探訪』というSSがあるのですが、ここで莉子と新川透は学友三人組に遭遇しています。

 カクヨムの近況ノートにその裏側SSを書いていたのですが、それがあとがきに掲載した部分。

 こちらに転記しますね。2020年5月28日分です。



   ◆ ◆ ◆



~莉子と新川透を見送った学友3人組~


A「……あれ、妹だと思う? それとも……」

B「彼女だろ、絶対!」

C「妹にアレじゃ逆にヤベーよ」

B「すっごくデレデレだったよな」

C「俺、新川さんは女嫌いだと思ってた」

B「俺も。声かけられたらあからさまに嫌そうな顔してたもんな」

A「彼女、ちっちゃかったねー」

C「確かに」

B「俺は一瞬過ぎてよくわからなかった」

A「新川さんの陰からペコってお辞儀してたのが可愛かったよ」

C「お前、ソレ絶対に新川さんに言うなよ」

A「何で?」

C「だって咄嗟に隠してたじゃん、俺たちから!」

A「どういうこと?」

B「牽制されたよな。見せつけといて見るな、って何なんだ」

A「なーなー、どういうこと?」

C「お前はとりあえず口をつぐんどけ」

B「そうそう」

C「だけどヤベーよな。高校生ぐらいじゃなかった?」

B「中学生だったりして」

C「ヤメロ。あり得ん」

A「新川さんっていくつだっけ?」

C「確か6つ上じゃなかったか?」

B「……ろりこ……」

C「言うな」

A「何かさあ、姫と執事みたいだったよねー」

C「お前は平和だな」

B「ところでさ。明日、どうする?」

C「何が?」

B「昨日のあの子、彼女ですか?って、聞く?」

C「うーん」

B「スルーした方が無難かな」

C「どうだろ。微妙……」

B「でも絶対、俺たちが女子連中に聞かれるよね」

C「はぁ、どうすっかなー」

A「え? 普通に聞けばいいんじゃないの?」

B「……フツー……」

C「そっか。最初に新川さんに声をかけたのもお前だったよな」

A「うん」

B「よし、行ってこい」

A「任せてー。えーと……」

C「わっ、バカ、今じゃねぇよ!」

A「え? メールぐらいよくない?」

B「邪魔したら殺される、気がする」



   ◆ ◆ ◆



 この「A」がトラですね。このSSを書いたときにはもうそのつもりで書いていました。

 二年次からR大に編入した新川透。

 かなり年上であることとその目立つ容姿、やや威圧的なオーラに(大学では特に取り繕う必要性を感じていなかった)編入という特異性から、同級生は遠巻きに眺めるのみで、しばらくは誰も近づいてきませんでした。

 ですが、鼻が利くトラが

「何かこの人面白そー。友達になりたい!」

と新川透に声をかけた、という感じです。

 ですから、遅くともこのときまでにはトラと清良のキャラはできていたことになりますね。


 『トイレのミネルヴァは何も知らない』の作中年代は2019年8月~3月で、莉子が大学生になったのは2020年4月。

 『無邪気なガンダルヴァは底が知れない』の作中年代は2019年4月→7月。莉子と新川透が出会うちょっと前、です。

 つまり、トラは莉子より学年1つ上、清良は新川透より学年2つ上、ということになります。


 もう1つ自分への課題として、「『爽やかで一途』なヒーローを書く」というのがあったんですけど……。

 爽やかなつもりがどうしてこんな感じに?


 だもんで、7月26日の割烹でもちょっと愚痴ったりしていたんですけど、そのときに参考になる意見を色々頂きまして、

「そんなものは存在しない」

という結論になりました。

 リアルには当然いない、そしてファンタジーにしても難しい、と。

 要するに「私には無謀すぎる挑戦だった」ということですね。今はもう開き直っています(笑)。


 ……という訳で、()()爽やかヒーローのトラは、『ミネルヴァ』のその後の何かを書いたときに出てくるかもしれませんね。新川透の新しい、クセのある友人として。(結局クセがあるとか言っちゃってるし)

 今のところ、なーんにも考えてはいませんけども。


 あとは……。

 あ、『松岡建設』は『ミネルヴァ』にも出てきています。

 ……それぐらいかな?


 トラと清良を出したいという、ただその一心で作ったベタ尽くしのこの物語。

 誰かの暇つぶしになることができていればとても嬉しいな、と思っています。

 

 いつも上記のように書いていますが、改めて、『暇つぶし』に使ってもらえるってサイコーですよね!

 まったく無関係の見知らぬ人が、

「ちょっと暇ができた、じゃあこれでも読んでみるか」

と時間を使って下さる訳ですから。そのうちの何人かは続きを気にして、最後まで付き合って下さるわけですから。


 これって多分、すごく難しい。……少なくとも、私にとっては。

 だから私はいつも、

「誰かの『暇つぶし』になれたらいいな」

とほんのり夢想しながら、最後に書いています。


 そして、この『田舎~』を読んでくださっている方々もありがとうございます。

 私、という個人の思いや考えに耳を傾けてくださったことに、感謝です。

 本当にひさしぶりの『田舎~』の更新でした。

 さすがにカクヨムでの活動をこちらに書く訳にはいかないので(何しろコレの定義は「なろう世界の日記」だから)、ずっと何もしてないじゃん、という感じでしたね。

 現在も、水面下ではまだ……。いつか表に出せればいいのですが(笑)。


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/

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