天使リリエルは結婚の勉強中(会話SS)
「未花、結婚しましょう」
「……ごめんリリエル、もう一回言って」
「未花、結婚しましょう」
「……やっぱ聞き間違いじゃなかったか」
「未花、結婚しましょう」
「いや、それはもういいから。それで、いったい何がどうなってそんなとち狂った発言に至ったわけ?」
「それはですね、今って6月じゃないですか?」
「そうね」
「6月といえば人間の習慣的に言えばジューンブライドじゃないですか?」
「まあそういうのも確かにあるわね」
「ならばそれにあやかって結婚するしかないじゃないですか!」
「色々と飛ばしすぎだよ!だいたいリリエル、あんた恋について勉強中じゃなかったの?そういうのは好きな人に対して言うべきことよ」
「……それなら問題ありません。なぜなら私は未花のことが大好きですから」
「……へ?」
「まあ正確に言えば、私の親しい人って未花しかいないんですけどね」
「……だと思ったよ」
「しかしですよ未花。確かに現状私は恋というものがわかりません。でも……もしも本当に私が恋というものを理解して好きになったなら……その時は結婚してくれますか?」
「……考えとく」
「ぜひお願いします♪」
いつか完全版を作…れるといいな。