18.オークキングと覚醒の使徒と三つ巴
スノウとの空中戦に敗北した機動人形RX78-2エルダムから這い出した人形使いが新たに呼び寄せた3体のエルフ少女人形がそれぞれの武器を構える。
1,000体ものエルフ少女人形を操るS級冒険者人形使いが、特別性だと言うその3体は見るからに性能が違うのが見て取れた。
因みにエルダムを抑えていたスノウはその巨体が故、狙われやすくなるので再び上空へと飛び上がってもらっている。
「いや、どれだけ凄かろうと経った3体だけで、数の上ではこっちが有利だ。
取り囲んで人形使いを抑えてしまえばそれでこちらの勝ちが決まる!」
そう判断したジークは俺達第8臨時部隊の他、第7第9部隊にも指示を出し、人形使いを取り囲むようにする。
「ぬわはははっ、生憎じゃがワシは人形を操るだけが能じゃないのじゃ! 伊達にS級冒険者を名乗っていないのじゃ!」
そう言いながら人形使いは呪文を唱え魔法を解き放つ。
放たれた魔法は氷属性魔法のダイヤモンドダスト。
この魔法は辺り一面の空気を凍らせながら氷を弾き周囲にダメージを与える魔法だ。
無論、呪文を唱える隙を与えないため猛然と攻撃を仕掛けるが、2体の人形がそれを阻む。
「させません!
スラッシュインパクト!」
騎士型エルフ人形・ナーザが剣戦技で地面を叩きつける。
その衝撃で大量の土砂が礫となり俺達の行く手を阻む。
「残念賞~♪ 簡単に行かせるわけないじゃん。
空圧爆裂寸勁・十二連弾!」
そして武闘士型エルフ人形・ガーナは信じられないことに、拳戦技の寸勁技で空気を撃ち込むことによって遠距離の攻撃で俺達を迎撃する。
「ダイヤモンドダスト!なのじゃ!」
人形使いの放つダイヤモンドダストが氷結空気を弾きながら俺達を押し返す。
「チェイン!なのじゃー!」
そして人形使いが上げた声によりで再びダイヤモンドダストが放たれた。
いや、2連続どころではなく6連続でだった。
「チェイン!チェイン!チェイン!チェイン!なのじゃーーーー!!」
ちょ!? 明らかに呪文を唱えてないぞ!? 幾らなんでも呪文の省略にしてはあり得ない短さだぞ!
流石はS級冒険者だと言ったところだろうか。
あり得ない連続の氷属性魔法により、俺達は急激な体温の低下、凍傷、氷結空気による裂傷を負わされてしまう。
「なぬ!? これはどういう事なのじゃ! ええい、ここは一時撤退なのじゃ!」
突如人形使いは明後日の方を向いたと思うと連続魔法の仕様を止め、撤退の準備に入る。
何やら不測の事態が起きたようだが、こちらとしてはチャンスでもある。
急激に低下された空気を吹き飛ばす意味も兼ねて、こちらの魔術師達が火属性魔法を解き放った。
「スタンドフレア」
「バーストフレア!」
「エクスプロージョン!」
アーヤが火属性魔法の6つの火柱で人形使いたちを囲み、そこの中心へ第7第9部隊の魔術師達が爆炎を叩き込む。
「させない。
マジックシェル」
それまで控えていた魔術師型エルフ人形・ヴィズが聞いたことのない防御魔法でドームの様なバリアーを張り爆炎を防いだ。
ただ似たような無属性魔法のマジックシールドとは違い、それ程防御力があるわけでも無いみたいでそのバリアーはあっさりと砕ける。
だがそれだけでも十分防御力を発揮し、その一瞬でエルフ人形たちと人形使いは次の行動を起こしていた。
ナーザとガーナが飛び出してきて次々と仲間を打ち倒していく。
俺達はさっきの人形使いが放ったダイヤモンドダストの影響で体が思う様に動かずに碌な抵抗も出来ずに倒される。
どうやら命までは取られていないみたいだ。だがダメージは思いのほか大きいのか簡単には起き上がれそうにない。
俺の前にもガーナが現れ右手で拳戦技・爆拳、左手で拳戦技・寸勁、右足で蹴り戦技・旋風脚と言う離れ業を披露してくる。
俺はそれを剣姫流ステップとユニコハルコンを使い辛うじて捌きながら凌いだ。
ガーナは接敵を一瞬のみにして、俺を倒さずに直ぐに次の標的に向かって行った。
そうしてこの場に立っているのは俺、アイさん、トリニティ、ユーリ、あとは第7第9部隊の3人のみだった。
「最早お主たちに構っておる暇もないのじゃ。オサラバなのじゃ。
寧ろそちらとしても虎の子の紅玉騎士団が半壊状態なのでワシ達に構っている暇もないと思うのじゃ」
この立っている人数が少ないと、後は撤退するのは容易い。
しかも人形使いが言う通り、エルダム無双により後方に控えていた精鋭の紅玉騎士団がほぼ半壊状態だった。
そして人形使いの傍で控えていたヴィズが再び魔法を放つ。
「サンダーストーム」
雷属性魔法の雷の嵐が辺り一面に降り注ぐ。
うおおお!? くそっ、今日はこんなんばっかりだなっ!?
俺は必死になって雷の嵐を躱し、嵐が収まるころには人形使い達は姿形も見えなかった。
「あそこまで追い込んでおいて逃げられるのかよ・・・」
「ほんま勘弁してほしいですわ」
トリニティとユーリが思わずへたり込むが、状況はそうは言ってられない。
人形使い達が引いてもまだ周りにはエルフ少女人形(量産型)たちが沢山いるのだ。
おまけにこっちはさっきの雷の嵐で直撃を受けただろう仲間たちが居る。
「待って、どうも様子がおかしいみたいよ」
第8臨時部隊のリーダーであるジークが倒れた今どうするべきか思案していると、アイさんがエルフ少女人形たちの様子がおかしい事に気が付いた。
身を寄せ合って警戒していると、エルフ少女人形たちまでもが引いて行ったのだ。
どうやら本格的に不測の事態が起きている見たいだな。
それを裏付けるかのように、戦場の左翼側から激しい戦闘音が聞こえてくる。
「撤退! 撤退だ! モンスターが現れた! 体勢を立て直すために撤退だ!」
なるほどな。ここにきて第3勢力が現れたって訳か。
多分、ロンリー公国陣営側にもモンスターが現れたのだろう。それによって人形使いが急遽エルフ少女人形をも引き下げたのだ。
「こっちも相当ダメージを負っているから一時撤退をした方がいいわね」
「そうだな。隊長が指揮不能となっちゃ作戦続行は難しいしな」
アイさんの意見に賛同し、立っているメンバーで何とか倒れている人たちを回収して俺達はジパン帝国軍本陣へと撤退した。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
本陣へ戻った俺達は怪我をした人たちの治療を終えて、待機していた。
戦場の方では散発的に戦闘が発生しており、モンスターの侵攻を抑えている。
そんな中、俺は治療を終えて復活したジークと一緒に作戦本部へと呼び出されていた。
ジークは第8臨時部隊の隊長だから分かるが、俺は何で呼び出されたんだろう。
作戦本部にはそれぞれの騎士団団長と、臨時部隊の隊長、そして今回の作戦指揮を執っている将軍が顔を突き合わせていた。
エルフと言えば美形ぞろいだが、ここに居る騎士団団長たちの顔はお世辞にも美形とは言い難かった。
特に将軍に関しては強面で、耳が長いことがエルフであることを証明しているのみだ。
「まずはロンリー公国軍よりもオークの群れを何とかするべきだ」
「だが、その隙を突かれたらどうするんだ!」
「ロンリー公国軍にもオークの被害が出ているらしいじゃないか。ロンリー公国軍と協力してオークを一掃した方がいいのでは?」
「チレム公王と協力なんて冗談じゃない! あいつは我が帝国民を誑かし惑わした逆賊なのだぞ!」
「そうだ、ロンリー公国軍との協力はあり得ない。貴公らはこれ以上少女たちを戦場へと向かわせたいのか?」
「しかし守り神であるオークが何故・・・」
「オークが守り神と言うのはただの言い伝えに過ぎない。オークは紛れもなく人類の敵なのだぞ」
目の前で騎士団長たちが喧々諤々と議論を躱している。
どうやら現れたモンスターはオークの群れらしい。
数にしてざっと300以上。オークソルジャーやオークアーチャー、オークメイジ、中にはオークジェネラル、オークキングまでもが確認されている。
数の上ではジパン帝国軍、ロンリー公国軍、両軍ともに上回っているが、オーク1体1体の強さは両軍の兵士の実力をかなり上回っているらしい。
それによって戦場は三つ巴となり膠着している。
と言うか、今の会話の中でおかしなことを言っていたな。
オークが守り神って何だよ・・・あの性欲の塊のモンスターだぞ。
「ロンリー公国軍は必ず叩いておかなければならない。このまま攻め込まれてあの腐れ外道にジョセフィーヌ姫を攫われるのは以ての外だ」
会議が紛糾してきたところに将軍の言葉によって皆が落ち着きを見せる。
「とは言え、オークの群れも放っておけないのも事実だ。我が軍にも連れ去られた女性騎士や女性兵士が居る。そして何よりロンリー公国軍に居る少女たちがオークの毒牙に掛かるなんてことはあってはならんのだ!」
最初は落ち着いて話していた将軍も最後には激高していた。
まぁ、ジョセフィーヌ姫がロリの王であるチレム公王を見てしまった時点でこの戦争はこっちが負けてしまうからどうやってもここで食い止めて帝都に行かせるわけにはいかない。
その上で戦場をかき回しているオークを何とかしなければならない。
ただでさえオークは性欲の化け物だからな。どこぞのエロゲーみたいに女騎士とかは格好の餌食だろう。
おまけにロリの王が囲っているエルフ少女たちなんかはオークにとっては極上の餌だろうな。
と言うか、連れ去られた女騎士ともども既に何人か嬲り者にされているかもしれないな。
何でも話を聞くところによると、この将軍の娘がロリの王に惚れこんでしまってロンリー公国に行ってしまったらしい。
それで将軍はロリの王ことチレム公王を毛嫌いしているとか。
しかもそれは将軍だけではなく、帝国貴族の中や騎士団の中にも同じような事が起きていると。
それで以前の2度の戦争でもジパン帝国側が勝利しても娘たちのチレム公王の助命の嘆願や、これ以上戦争で娘たちに傷を付けないためにも停戦を取り交わしたらしい。
最初の内はチレム公王も戦争に負けて殊勝にも大人しくしていたが、時間が経つにつれてジョセフィーヌ姫が欲しくなり簡単に停戦協定を破ってしまったとか。
いや、もう殺してしまえよロリコン王。
「それで具体的にはどうするのですか? 作戦の要であった紅玉騎士団は巨大人形によって半壊状態です。
ロンリー公国軍に対抗するにしてもオークに滅ぼすにしても戦力的に半減している状態ですが」
ジークの言う通り紅玉騎士団だけでなく、ジパン帝国軍そのものの戦力が半減していた。
どうやら人形使いのエルフ少女人形(量産型)は思ったよりも強かったらしい。
「まずは部隊の再編を図る。そしてその上でロンリー公国軍に大部分を当て、オークには精鋭を持って迅速に対応する事にする」
なるほど。まずはオークを速攻で片付けると。
今はロンリー公国軍のエルフ少女人形が動きを止めているから、その間に公国軍を包囲してしまおうと。
上手くいけば人形使いが動き出す前に取り押さえることが出来るかもしれないしな。
「その為にも鈴鹿殿、貴殿の騎竜であるあの銀竜の協力をお願いしたい」
あー、それで俺がこの作戦会議に呼ばれたわけか。
確かに戦場に突如現れたドラゴンはインパクトがあっただろうよ。
・・・こんなんだったら最初からスノウを連れてきた方が良かったな。色々作戦にも組み込めただろうし。
「それは構いませんが、俺の騎竜はなんせあのガタイですから攻撃の的になりますよ?」
「いや、それは大丈夫だ。折角空を飛べるアドバンテージがあるんだ。空からの攻撃のみでオークの群れを殲滅してもらう。
再編された魔術師数人を騎竜に乗せて上空からの魔法攻撃をお願いする」
オークアーチャーとオークメイジの攻撃が少し心配だが、スノウの機動性を生かせばそれほど脅威でもないか。
上空から魔法でオークの群れを搔き乱し、精鋭部隊が突入する作戦だ。可能であれば攫われた女騎士や女兵士を救出すると。
「分かりました。それでは俺は上空からオークを攻撃する部隊と言う事ですね」
「うむ、鈴鹿殿には翡翠騎士蒼空第1臨時部隊の隊長をお願いする」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
俺と魔術師3人を乗せたスノウはオークの群れの遥か上空を旋回している。
将軍から俺は翡翠騎士蒼空第1臨時部隊の隊長を任命されたが、実質俺の役割は運転手って事なんだよな。
因みにアイさんとトリニティはロンリー公国軍に当たる大部隊の方に配属されている。
「そろそろ精鋭部隊の配置が完了するわ」
「そうさね。オークの群れの包囲が出来つつあるさね」
「意外にもオークの群れの統率が取れているね。望遠で見た限りじゃ女性騎士達も暴行を受けていないみたいだし」
蒼空第1臨時部隊に再編された魔術師は黒鋼第7から第9臨時部隊にいた冒険者たちだった。
第7臨時部隊に居たアーヤ=ナミレイ。
第8臨時部隊に居たシルフィール。
第9臨時部隊に居た天宮望。
これまた全員が異世界人だ。
オークの群れの上空を旋回しながら地上の精鋭部隊の包囲が整うまでの偵察も兼ねていた。
そうしてオークの群れを見ると、小山を切り取ったかのような崖を背にしながら陣を敷いている。
その中心には他のオークとは装備が違ったオークジェネラル、そしてオークキングとおぼしき3mもの巨大なオークがふんぞり返っている。
その傍には意外にも連れ去られた女騎士達は縛られて1箇所に固められていた。
中には女性騎士だけでなく武装したエルフ少女も見えた。おそらくロンリー公国軍の少女たちだろう。
人形使いが途中で引いたのも、オークが公国軍本部を狙ったからなのだ。もっとも見たところ間に合わずに攫われた少女たちが居たみたいだが。
「よし、地上の精鋭部隊からの合図だ。3人ともやってくれ」
地上でオークの群れを包囲しているのは再編された紅玉騎士団とジパン帝国で2番目に強いとされる金剛騎士団の混成部隊だ。
俺は地上からの包囲完了の合図とともに、スノウをオークの群れに向かって滑空させる。
それに伴いアーヤ達が呪文を唱え始める。
狙うは精鋭部隊が狙う群れの外側。中央部分には捕まった女騎士達もいるからな。
「フロストレイン」
「キャノンスパイク!」
「サンダーストーム!」
アーヤが氷属性魔法の氷の雨を降らせ、シルフィールが土属性魔法の石釘の散弾を撒き散らし、天宮が雷属性魔法の雷の嵐を巻き起こす。
フロストレインはそのままでダメージを与えるだけでなく、当たったところから凍らせていくと言う追加効果もある。
同様にキャノンスパイクも石釘が刺さったところで破裂して細かい石刃を周囲にまき散らすと言う現代兵器にも似た魔法だ。
雷の嵐は言わずとも知れた天から降り注ぐ雷が周囲に落ちまくると言う、広範囲に敵を一掃するのに便利な魔法だ。
突如空から降り注いだ魔法により、オークの群れは混乱し始めた。
そこへ精鋭部隊が突入し次々オークを斬り伏せていく。
精鋭部隊の進路を作るため、群れの外側から中央に向かって追加で魔法を降らせる。
オークの群れの中にも空からの攻撃に気が付き、迎撃をしようとアーチャーやメイジが攻撃を放ってくるが、こちらはぎりぎりの範囲で跳んでいるのでここまでは攻撃が届かない。
空からの攻撃ってある意味反則だよなぁ。
そう思いながら地上の精鋭部隊の侵攻を見ながら随時魔法による援護を行っていたが、突如目の前に巨大な物体が現れた。
否、それは物体などではなく、3mもの巨大なオーク――オークキングだった。
しかも背中には天使の翼を生やしていた。
「ほう、ドラゴンを操っての空からの攻撃か。なかなか良い手だ。この私が居なければな」
オークキングはそう言って手に持った戦斧を振り回す。
「っ! スノウ、迎撃だ!」
スノウは即座に反応し、光属性魔法のレイブラストをオークキングに向かって放つ。
魔術師の3人も突如現れたオークキングに向かって魔法を放つも、オークキングはそれに介さずに平気で戦斧をスノウに向かって叩きつけた。
それによりスノウは地上へと撃ち落とされる。
スノウは何とかバランスを取りながらも背中を庇ったお蔭で俺達にはダメージが無かった。
とは言え、スノウのダメージが結構でかい。
幾らオークキングとは言え、10mもの巨大なスノウの体に3m程度のオークがただの一撃でここまでダメージを与えるのは異常だ。
地面に落とされたスノウを負って翼の生えたオークキングが俺達の目の前に降りてくる。
どうやら落とされた場所は群れの中心で、傍には女騎士達が見て取れた。
と言うか、何でオークに天使の翼が生えているんだよ!
もしかしてあれが異常性を増幅させているのか? つーかオークに翼が生えている時点で異常か。
そう言えば作戦会議でオークが守り神云々言ってたな。
・・・もしかしてこれが守り神?
「大人しく投降しろ。そうすれば手荒な真似はしない。何せ俺は紳士だからな」
「・・・紳士ねぇ。
俺達を捕まえた後はどうするんだ? まさか人質交渉をするとか?」
「無論、巣に連れてかえって男は殺し、女は犯す」
全然紳士じゃねぇじゃん。
知的に見えようと天使の翼が生えていようと、所詮豚は豚だな。
頭の中は女を犯すことしか考えていねぇよ。
「オークにまともな会話を期待した俺が馬鹿だったな。
まぁいい。てめぇの相手は俺がしてやるよ。精々簡単に死なない様にしてくれよな」
「ほう、この天使化した俺様に逆らうのか。いいだろう。その身に己の愚かさを刻んでやる。
よいか、者ども。この男は俺様が相手をする。決して手を出すな」
オークキングはまんまと俺の挑発に乗り、巨大な戦斧を構えて1対1で戦う為周りのオークへと指示を出していく。
俺にとってはありがたい事だ。
今は少しでも時間を稼いで後方からくる精鋭部隊を待っていればいいんだからな。
「スノウ、3人を護っていろ。ダメージが回復次第3人を連れて上空に退避だ。俺の事はおいて行って構わん」
「クルゥ」
とは言え、スノウのダメージが回復するのは時間が掛かるだろう。
ユニコハルコンもこういう時は能力を発揮してくれない。
多分これくらいの事は己で解決しろと言う事か。
魔術師の3人はスノウの背後を護る形で陣形を組む。
「さぁ、精々俺様を楽しませてくれよ」
オークキングは天使の翼を広げ戦斧を掲げながら俺に突っ込んでくる。
俺もユニコハルコンを構えながらオークキングを迎撃する。
俺のユニコハルコンとオークキングの戦斧がお互いに交錯すし、激しい攻防が繰り広げられた。
オークキングの剛腕より放たれる戦斧を剣姫一刀流・剣舞嵐刃で躱しながらユニコハルコンを振るうも、オークキングにはダメージが入った様子が見受けられない。
幾度となくユニコハルコンが当たってはいるのだが、当のオークキングは然も平然としているのだ。
よく見ればオークキングの周りには淡い膜の様な物が張り付いていた。
「気が付いたか。今の俺様には攻撃は一切通じない。これはホーリーブレッシングと言ってダメージを肩代わりする魔法だ」
って、それ聖属性魔法じゃないか!
何オークが聖属性魔法を使っているんだよ!
「ちぃ、厄介な魔法使いやがって。
だが無限に攻撃を肩代わりするわけじゃないだろ。だったらその許容量を超ええ攻撃を知るまでだ」
「さぁて、それはどうかな?
シャイニングフェザー!」
オークキングの背中の翼が輝いたと思うと、光の羽が無数現れ散弾の様に俺に向かって放たれた。
今度は光属性魔法かよっ!?
オークらしくない魔法ばかり使いやがって!
だがこれではっきりした。このオークキングの言っていた天使化と言うのが影響しているのだろう。
これはもう一般的(?)なオークキングとは考えない方がいいな。
剣姫流のステップで光の羽を躱しつつ、タイミングを見計らって疾風迅雷流奥義・瞬でオークキングの横に移動する。
そして唱えていた呪文を放ちつつ、剣舞嵐刃をお見舞いする。
「ファイヤーアロー!
――桜花炎舞!!」
火属性魔法の炎の矢を舞い散らせながら刀戦技・桜花一閃で剣舞嵐刃を連続で叩きつける。
「ぬううぅ!」
オークキングは炎の矢を加えた俺の攻撃速度に付いてこれずにほぼ一方的に攻撃を食らい続けた。
その結果、オークキングを覆っていた淡い膜が薄まってきた。
「舐めるな、小僧!」
オークキングは戦斧を薙ぎ払い炎の矢を一掃しながら俺を叩き伏せようとする。
俺はバックステップで距離を取りオークキングの戦斧から逃れるが、オークキングは更なる追撃を掛けてきた。
「クロススラッシュ!」
薙ぎ払いを行いつつ上段からの振り下し。
斧戦技の十字斬りだ。
「ちぃっ!」
バックステップで着地した瞬間を狙われた。
強引にサイドステップに持っていき戦斧を辛うじて躱すも、オークキングは戦斧を叩きつけた瞬間に俺を追尾するように再び横に薙ぎ払いを掛ける。
オークのくせに意外と技量が高ぇな!
ユニコハルコンを盾にしてオークキングの戦斧を受けながら力に逆らわず、そのまま後方へと吹き飛ばされる。
スノウや魔術師3人組の方も気掛かりだが、とてもじゃないが今はそれどころじゃない。
だがそこへ第3者の介入が入る。
ようやく精鋭部隊が来たのかと思ったが、騒ぎは後方からではなく山の方からだった。
崖上からオークが1匹落ちてくる。
それと一緒に1人の男と3人のエルフ少女が崖を滑るように降りてきて着地した。
「おらぁっ!! プリスティラ達を攫った豚野郎は何処だ!!」
「ほう、これはこれは。ロンリー公国公王自ら救出とは」
こいつがロリの王であり、『覚醒の使徒・Zone』であり、ロンリー公国の公王チレム=ハルト=ボルチ王?
幾ら警備が薄いからって崖の上から降りて来るなんてお前は源義経かよ。
「てめぇがこの豚共の大将か。よくも俺の女に手を出しやがったな。ぶっ殺す!!!」
言うが否や、チレム王はオークキングに駆け寄り構えていた剣を振り下した。
「何を言う。まだ手を出してはいないじゃないか。俺様はこう見えて紳士なのだよ」
「豚のくせに紳士もクソもあるか! てめぇはここでキッチリ焼き豚にしてやるよ!」
オークキングが戦斧を操りチレム王の攻撃をいなしていく。
次々振るわれる剣を防がれチレム王は一旦距離を取った。
「クソッ、豚のくせに器用な真似しやがって。
おい、このクソ豚は俺が相手する。他の豚共は任せた」
チレム王は一緒に下りてきたエルフ少女たちに指示をだす。
どうやら1人でオークキングを倒したいみたいだな。
最初はチレム王の乱入に戸惑ったが、よく考えれば寧ろこっちにとっても好都合だ。
オークキングとチレム王がお互い食い潰しあってくれればこっちとしても戦力の損耗を防げるし、この戦争の問題も一気に解決する。
・・・と、そう簡単にはいかないのが世の常だったり。
「どこへ行こうと言うのだ、小僧。この俺様に死を与えるのではなかったのか?」
対峙する1匹と1人を警戒しながら距離を取ろうとしたが、オークキングが目聡く聖属性魔法の聖なる槍で下がる俺を牽制してきたのだ。
「あン? なんだてぇめは。・・・ジパン帝国軍の傭兵か。俺の邪魔をするんじゃねぇよ」
傭兵・・・。まぁ冒険者と言っても今はジパン帝国に雇われているから傭兵と言っても間違ってはいないか。
そう言いながら今度はチレム王が剣戦技・エアスラッシュで斬撃を飛ばしてくる。
俺は斬撃を弾きながら仕方なしに1匹と1人に向かい剣を構えた。
「ちっ、そう簡単にはいかないか。出来ればロリコン王と一緒にオークキングを倒したかったんだが・・・」
「誰がロリコン王だ! てめぇもぶっ殺す!」
どうやらチレム王にとっては最初から俺も敵みたいだしな。
軽い挑発をかまして敵愾心を俺にも向けてオークキングへの注意をかく乱する。
しっかし、自覚が無いのかよ。どっからどう見てもロリコン王だろうに。
チレム王が挑発に乗って俺に向かって来るも、その突きをついてオークキングが魔法を放つ。
放たれた光属性魔法のシャイニングレイをチレム王が剣で弾きながら躱し、今度は俺がその隙をついてオークキングに剣姫一刀流の瞬刃を叩きつける。
今の一撃でオークキングを覆っていたホーリーブレッシングが剥げた。
俺がオークキングを狙えばチレム王が俺を狙い、チレム王が俺を狙えばオークキングがチレム王を狙う。
お互いがお互いを狙い合い、まさに三つ巴戦が繰り広げられる。
今のところ俺とチレム王にはかすり傷程度のダメージだが、オークキングはダメージを受けているにも拘らずそれほど影響は見えない。
いや、モンスターの体が故にダメージを負ってもタフな上、治癒魔法で回復すら行うのだ。
「クソッ、豚野郎のくせにして器用だし硬ぇし回復までしやがる。いい加減くたばれってんだ。
しかも帝国の傭兵もうろちょろして目障りだしイライラする」
こいつ王様のくせに口が悪いな。
だがチレム王のその口調で思い通りにいかない戦闘に不満のボルテージが上がっているのが見て分かる。
「仕方がねぇ。埒が明かねぇからこれで決着を付けてやる。
スキル起動、Zone!!」
チレム王が『覚醒の使徒』としての力を使ってきた。
とは言っても見た目は変わらない。
「くたばれ!」
チレム王がオークキングに迫り剣を振るう。
オークキングも迎撃し戦斧を振るうもその攻撃は一向に当たらない。
さっきまでは掠るギリギリの回避だったチレム王だが、今の動きは完全に躱している。
身体能力を上げる特殊スキルなのか?
・・・いや、見たところ劇的に力が上がった訳ではないみたいだ。
反応速度が異常に早いのだ。
Zoneと言えばよくスポーツ漫画にありがちな極限の集中力に入った状態を指す言葉だ。
あるいは己の潜在能力を引き出した現象でもある。
多分、今のチレム王はその両方を使用しているのだろう。
よく見れば某バスケ漫画みたいに目から光の筋が見えていた。
「くそっ、反応が早すぎるだろ!?」
当然オークキングだけでなく、俺にも襲い掛かってくる。
さっきまでとは違い、防戦一方だ。
そこでチレム王の『覚醒の使徒』の特殊スキルでふと思い出す。そう言えば使徒の証で特殊スキルが使えると言う事を。
今俺が使える特殊スキルは4つ。
Sの使徒の証のStart。
Gの使徒の証のGem。
Lの使徒の証のLabyrinth。
Mの使徒の証のMermaid。
Startは確か身体能力が2倍になる特殊スキルだ。デメリットは24時間の身体能力の低下。
Gemは『宝石の使徒』の能力を見る限り、それぞれの力・スピード・防御力・技・魔法の特化能力使用と言ったところか?
Labyrinthは・・・よく分からん。あの炎陣や氷陣を使えるのだろうか。
Mermaidに至っては全くわからん。多分水関係だと思うのだが。
どちらにせよ実際に試してみなければ分からないが、今この実践じゃとてもじゃないが使用するのにリスクが大きすぎる。
デメリットもどのようなものか分からないし、とてもじゃないが効果が不明の特殊スキルは使えないな。
となれば使うのはStartがいいだろう。今のチレム王の反応速度に対抗するためにも身体能力の強化はうってつけだ。
だがデメリットの事を考えると少し躊躇ってしまう。
ロンリー公国軍はチレム王を倒せば終結するが、オークキングを倒してもオーク共がそう簡単に引くわけじゃない。
・・・いや、俺1人で全てが決着つくわけではないし、俺1人で戦ってるわけじゃない。
まぁ、いざとなったらスノウで逃げるのもありか。そろそろ空を飛ぶくらいはダメージが回復しているだろう。
俺は覚悟を決めてSの使徒の証の特殊スキルを使う。
「特殊スキル起動! Start!!」
体が軽くなったのが分かる。
一気に身体能力が2倍になったのだ。最初の内は多少戸惑いもしたが、直ぐに体の強化上昇した分を把握し剣を振るう。
「剣姫一刀流・瞬刃乱舞!」
瞬刃はその速度はべらぼうに早いが一直線にしか移動が出来ない。
『宝石の使徒』の分体サファイアと同じだ。速度は速いが小回りが利かないのだ。
そこをStartで身体能力が上がった体で強引に方向転換をする。
瞬刃で着地すると同時に強引に踵を返し戦場を縦横無尽に駆け巡る。
やっていることは『迷宮の使徒』を倒したときに似ているが、あれは前後に瞬刃を発動し続けただけで今の瞬刃乱舞とはまるっきり性質が違うのだ。
俺の瞬刃乱舞によってオークキング・チレム王が次々傷をこしらえる。
もっともチレム王はその反射速度により辛うじてだが俺の攻撃を躱していたが。
「くははっ! 随分と調子に乗っているな。この俺様がこれしきの事でくたばると思っているのか?
レイジングバニッシャー!!」
オークキングを中心とした光の輪が広がると同時に爆音とともに光の奔流が辺り一面を飲み込んだ。
ドオオオオオオォォォォン!!
光が収まるころには周りの景色が一変していた。
オークキングを中心にクレーターが出来ており、周りに会った木々は吹き飛んで背後にあった小山のがけは抉れていた。
確かあれは光属性魔法の最高魔法だったはず。
凝縮した光を周囲に解き放つことにより高熱と浄化による広範囲殲滅魔法だ。
勿論俺も慌てて距離を取って木々を盾にしたものの、ノーダメージとはいかずに多少なりともオークキングの魔法の攻撃を受けていた。
まぁ五体満足なのは多分Startの力で体の頑丈さも上がっていたせいだろう。
チレム王も同様に即座に距離を取ったことで致命傷は避けていたみたいだ。
だが周囲にいたオークは対応できずに巻き込まれていた。
俺達が手を下すまでもなく、オークキング自ら首を絞めた形だ。
・・・っ! そう言えばスノウは!?
慌ててスノウたちの居た方を見るとそこには姿形が無かった。
まさか今の魔法攻撃で消し飛んだかと焦るが、上空からのシルフィールの声にその姿を見つけ安堵する。
どうやら間一髪で空へ逃れたらしい。
チレム王のエルフ少女たちもバリアを張って今の魔法攻撃を防いでいたみたいだ。
そう言えば後方で突入していた精鋭部隊は無事だろうか。
・・・剣戟の音が聞こえるところを見るとあそこまでの被害はないみたいだな。
「ほう、この魔法を食らってもまだ五体満足でいるのか。意外としぶといな」
「ぬかせ。てめぇの攻撃なんざ屁でもねぇよ」
「しぶといのはお互い様だろ。つーか仲間を巻き込んでの攻撃って、あんたそれでも王かよ」
「ふん、これくらいで死ぬようじゃ俺様の部下は務まらんよ。ほれ見ろ」
オークキングに言われてみれば、吹き飛ばされたはずのオーク共がゾンビの如く立ち上がっていた。
まぁ、立ち上がったと言っても殆んど死に体だったが。
「さぁて、そろそろ決着と行こうか」
まだまだ余裕がありそうなオークキングが戦斧を構える。
こちらとしても有りがたい事だ。
Startの特殊スキルの時間も限られているからな。
「ぶっ殺す!」
チレム王もZoneの特殊スキルの時間が迫っているからか少々焦りがあった。
オークキングに愚直にも真っ直ぐ向かって行って剣を振るう。
巨大な戦斧が振り下されるが、持ち前の反射速度を持って躱しながら横一線を振るう。
その際、防がれた剣を囮にしてその場に残し、一撃必殺を狙って背後からその首を狙う。
「ヴォーパルスタブ!」
隠し持っていた短剣で短剣戦技で会心の一撃を決めるも、オークキングは平然として裏拳でチレム王を叩き落とした。
俺はチレム王が背後から首を狙った一撃に合わせ、視覚の外の地面すれすれから足を狙った一撃を放つ。
だがオークキングはそれすらも躱し、裏拳に合わせた回し蹴りで吹き飛ばされた。
「残念だったな。天使化した俺様には一撃必殺の即死攻撃は効かんのだよ。
あと公王の攻撃に合わせて視覚の外からの攻撃は上手かったが、この俺様には危険察知があるから不意打ちは通じんよ」
・・・マジかよ。
クリティカルも不意打ちも効かないって・・・天使化ってどんだけチートなんだ。
チレム王は今の一撃に掛けていたのか、もろに反撃を食らって微動だにしなかった。
・・・もしかしたら特殊スキルの時間が切れて反動が来たのかもしれない。
オークキングは地面に転がっているチレム王を足蹴にし、そのまま踏み潰していく。
「ぐぁ・・・!」
最初は右腕、次は左腕。そして両足。
助けに入りたいところだが、俺もさっきの攻撃で特殊スキルの時間が切れてしまっていた。
・・・ヤバいな。打つ手が無くなった。
オークキングにそれを悟られないようユニコハルコンを構えながら撤退を考慮する。
チレム王を助けられるものならそうしたいが、あの天使化オークキングはちょっと規格外すぎる。
あれに対抗できるのはS級冒険者の美刃さんか実力未知数のアイさんくらいじゃないか?
「おっと、間違って殺してしまうところだったな。折角だから公王を女を釣るための餌にした方がいいか」
息も絶え絶えなチレム王の頭を持ち上げて吊し上げながらオークキングはにたりと笑う。
「クソッたれ・・・!」
この期に及んでもチレム王は悪態をつくのを止めない。
その姿勢はある意味尊敬するよ。
三つ巴の決着がオークキングの勝利で終わったかと思った時、ここで奇跡が起きる。
いや、奇跡か? これは起こるべくして起きた事なのかもしれない。
何せこの騒動の一因となったのが天使化したオークなのだから。
「大人しく巣に籠っていればいいものを。
残念だがお前の命はここまでだ。人族に手を出しておいてこの俺の目を逃れられると思うなよ」
突如オークキングの背後に1匹のオークが現れた。
そう、何の前触れもなく唐突にだ。
「なっ!? まさか・・・裏切り者のジンか!?」
「聖光羽弾」
オークキングがチレム王を投げ捨て慌てて背後を振り返るも、新たに現れたジンと呼ばれたオークによってその体は一瞬のうちにバラバラに崩れ落ちる。
「がぁ・・・ぁ・・・」
ジンと呼ばれたオークの背中から光り輝く12枚の翼が出現し、瞬く間に光の羽がオークキングを切り刻み命を奪った。
・・・え? 天使化オークってこんなにもいるものなの?
つーか12枚の翼ってどんだけチートなんだ。
あのオークキングがこうも簡単に倒されるのを見ればそのチーとっぷりは見て取れるだろう。
「すまんな。同族が迷惑をかけた。ここに居るオークだけでなく、巣に居るオークも始末しておいたから暫くは近くにはオークは寄ってこないと思う」
さっきの光の羽による攻撃はオークキングだけでなく、周囲のオーク全員の命をも奪っていた。
ジンと呼ばれたオークはそれを告げると現れた時と同様に一瞬でその姿を消した。
俺はその時ふと思い出した。この地域には守り神と呼ばれるオークが居ると言う事を。
まぁ、何にしても予想外の展開だがこの騒動に一応の決着が着いた。
戦争に横やりを入れたオークキングは倒され、戦争の首謀者であるチレム王も戦闘不能。
投げ出されたチレム王にはエルフ少女たちが治療のため慌てて駆け寄っている。
それを横目に見ながら俺はオークキングの残骸の中にペンダントを発見した。
「なんだ、これ?」
もし俺に鑑定が使えていたとすれば速攻に投げ捨てていたはずだ。
後日判明したそのペンダントは・・・ロリの王の証。
チレム王がロリコン王たる所以の伝説級のアイテムだった。
――エンジェルクエスト・使徒の証、残り21個――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
AIWOn ケモモフを愛でるスレ362
929:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:19:12 ID:Mdi93KnG2
そう言えば深緑の森に珍しいハーピーが居るって聞いたけど、誰か知ってる?
930:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:22:52 ID:eRleNAaD4
>>929 聞いたことないなぁ
931:ケモモフ命:2058/8/15(木)15:22:52 ID: km0Nmfm2L
ニャんと!? 珍しいケモモフがいるとニャ!?
932:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:25:21 ID:aL10Nigh10
それは是非とも調査しなければ!
933:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:26:45 ID:UcAn9cH3tha
ケモモフ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ
934:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:30:33 ID:GiNg2Nkon
ハーピーかぁ。ケモモフとしては微妙だね
因みにどんな噂か聞いている?
935:デプ子:2058/8/15(木)15:31:09 ID:Dpbl16Slv
>>929 聞いたことあるでデプ
他のハーピーと違って風変わりな毛色をしてるとかでデプ
936:ケモモフ命:2058/8/15(木)15:34:52 ID: km0Nmfm2L
ニャ!? ハーピーも立派なケモモフニャ! 差別は良くないニャ!
937:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:36:45 ID:UcAn9cH3tha
ケモモフ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ
938:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:39:12 ID:Mdi93KnG2
そうそう姫の言う通りの毛色が違うハーピーだって
純白の翼に真っ赤な髪をしてるらしいよ
939:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:42:52 ID:eRleNAaD4
確かに珍しい毛色だね
ハーピー何々種とかかな?
940:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:45:33 ID:GiNg2Nkon
ああ、マーメイド・セイレーン種とかみたいな
941:ケモモフ命:2058/8/15(木)15:46:52 ID: km0Nmfm2L
よし! 早速探しに行くニャ!
942:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:47:12 ID:Mdi93KnG2
そしてハーピーなのに空が飛べないとかw
943:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:48:12 ID:Mdi93KnG2
>>941 何でも隠された種族らしいから探すのも一苦労だとか
944:名無しの冒険者:2058/8/15(木)15:51:45 ID:UcAn9cH3tha
ケモモフ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ '`ァ'`ァ (*´Д`*) '`ァ'`ァ
ストックが切れました。
暫く充電期間に入ります。
次回更新は7/1の予定になります。
・・・now saving