表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Alive In World Online  作者: 一狼
第3章 Zone
17/83

16.竜宮の使いと真犯人と骸骨王

 チンピラエルフの大男が繰り出して来た拳を頭を捻って躱し、カウンターの掌打で大男の顎を突き上げる。

 もろに掌打を食らった大男はあっさりと昏倒して地面へ倒れた。


「なっ!? ロブスを一撃で倒した!? ロブスはこう見えてC級冒険者なんですよ!? それを一撃で・・・」


 大男――ロブスの相方である小ズルい系の細男は驚いたように俺を見ていた。


 あれ? こんなんでC級冒険者なのか?

 足運びは悪いし、攻撃も丸分かり。このロブスの腕が低いのかC級冒険者と言う敷居が低いのか。

 A級ドラゴンやエンジェルクエストを立て続けに戦ってきた俺にとってみればそこら辺のC級冒険者は大したことが無いみたいだ。


 と言うかロブスは商人じゃなかったのかよ。

 大方商人の護衛役と言ったところか? まぁ商人兼護衛と言う可能性もあるが。


「それで、てめぇはどうするんだ? まだグダグダ言って子供たちに責任を取らせようとするなら今度はてめぇが床に沈む番だぜ」


「ひぅっ!?」


 細男の前に拳を突き出すと腰を抜かして床に這いつくばった。

 俺はそれを一瞥して亀人(タ・トルス)の子供の傍へと歩いていく。


 ま、この様子だと暫くの間は子供にちょっかいは出さないだろう。

 一応念のため子供たちの安全を確保しておくか。


「子供たちの怪我はどうだ?」


「打ち身打撲が酷いですね。幸いと言っていいか分かりませんが骨折までには至っていません」


 子供たちをあやしていた黒髪の美人エルフが答えてくれる。


「取り敢えず俺の部屋に連れて行こう。店主悪いが何か温かい飲み物を部屋に持って来てくれないか」


 俺は子供たちを連れて2階の取っていた部屋へと連れて行く。

 勿論アイさんとトリニティも一緒だし、美人エルフもだ。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「直ぐ怪我を治してやるからな」


 子供たちをベッドに座らせ俺は一刃刀ユニコハルコンを掲げて呪文を唱える。

 今度はユニコハルコンも応えてくれて治癒魔法を使うことが出来た。


「凄いですね、その刀。途轍もない魔力を感じます。武器としても治癒アイテムとしても別格の性能がありますね」


「分かるのか?」


 一見子供たちを治癒したのは俺が魔法を使ったようにしか見えない。

 まさか刀が治癒アイテムとは普通は思わないものだ。


「ええ、こう見えても魔力感知には人一倍敏感ですから」


 アイさんも持っている魔力探知じゃアイテムの力まで推し量ることは出来ない。

 魔力探知と魔力感知じゃ意味合いも違うみたいだ。


「あ、申し遅れました。私はローライラと申します。ローラとお呼びください」


「ああ、俺は鈴鹿。こっちはアイさんとトリニティだ」


「でも良かったの? この町の様子からいってこんなにも明確に商人たちに反発しちゃって」


 アイさんは子供たちを助けることに異議は無かったが、エルフであるローラが明確に商人と敵対したのは拙かったのではないかと心配していた。


「大丈夫ですよ。子供に責任を押し付けるようなこの町の商人には先がありません。それも自分たちの損失ばかりを考えているなら尚更です。

 そのあたりの事は竜宮城にも届きますからもしかしたら今回の件で向こうから縁を切られるかもしれませんね」


 そうなんだよな。この町の商人たちは自分たちの事ばかりで親が行方不明になったこの亀人(タ・トルス)の子供2人の事なんか考えちゃいない。

 この事が取引相手の竜宮城に洩れればどうなるかくらい考え付くようなものなんだが。

 損失ばかりに目が行って周りが見えなくなっているのかね。


 子供たちの怪我を治したところで店主が温かいココアミルクを持って来てくれた。

 子供たちは恐る恐るココアミルクを飲みながらお礼を言ってくる。


「お兄さん、ありがとうございます」


 さっきも弟を庇っている時にも思ったが、姉と思われる亀人(タ・トルス)はしっかりしている。

 弟の方も慌ててお礼を言ってきた。


「お兄ちゃん、ありがとう」


「いいって、気にするな。俺が好きでやったことなんだから」


「あの、私からもお礼を言わせて頂きます。ありがとうございました。

 私はそれほど深く考えずにこの子たちを中に入れて食事を与えてしまって・・・今の町の状況を考えればこうなるのは目に見えて分かっていたんですが」


 店主が申し訳なさそうに頭を下げてきた。

 まぁ、確かに今の状況を考えれば店主のやったことは少し思慮が掛けていたかもな。

 食堂ではなく部屋の一室でメシを食わせていれば客とのトラブルは起きなかったのかもしれないし。


「最初は私も町の皆と同様にこの子たちを恨んでいました。

 竜宮城の食材が手に入らなくなり、出される食事も段々質が落ちてきて噂を聞きつけて泊まりに来た客からの評判も下がっていくばかりで・・・

 ですが、この子たちが裏口で残飯を漁っているのを見て自分が恥ずかしくなったのです」


 何でも竜宮の使いが行方不明になった原因がトンずらしたと言う噂が広まって、残された子供2人は町中の住人から虐待とまではいかないが総スカンをくらったらしい。

 それで日に日に食うに困った2人は仕方なしに宿や食堂の残飯を漁る日々が続いたとか。


 こんな幼い子供たちが残飯を漁る様子を見た店主は自分がいかに間違った怨みを抱いていたのに気が付いてまともな食事を与えるために宿の食堂へと通したと。


「いや、そのことに気が付いただけでも立派だよ」


「いえいえ、大変お恥ずかしい話です。町の皆も竜宮城からもたらされる富に目が眩んでしまって・・・こんな事なら初めから竜宮城との交易は無かった方が良かったのかもしれませんね」


 店主が自虐めいた笑いをしているが、人間(この場合はエルフだが)一度贅沢を覚えたら中々元には戻らないらしいから難しいだろうな。


「あの、竜宮の使いが行方不明になったのって5日ほど前ですけど、その時の事何か知っていることはありませんか? 例えばその時出た噂とか」


 アイさんが何か気になるのか当時の様子を店主に聞いてきた。

 そう言えばトリニティが調べてきた時のことも少し気にしていたな。


「いえ、特には今と変わりませんが・・・案内人ギルドに依頼人から竜宮の使いが来なかったという苦情が来て、その後すぐにミルトース――この子たちの親、竜宮の使いです――が竪琴を持って竜宮の財宝を持ち逃げしたって」


「いや、ちょっと待て! そのトンずらしたって噂直ぐに出たのか!?」


 俺はアイさんとトリニティの時にも出ていた違和感がここにきてはっきりした。

 噂の発祥が早すぎるのだ。


 普通、人が行方不明になると事故や事件を先に考えるものだ。

 特に重要人物である竜宮の使いともなれば尚更だ。

 それが行方不明になって直ぐに財宝の持ち逃げの噂だと?


 俺がそのことを告げるとみんなが今の噂の状況がおかしい事に気が付いた。

 もっともアイさんは何となく気が付いて風だが。


「そうか、言われてみれば噂が広まるのが早すぎるんだ。

 行方不明になって5日だけどこんなにも町中に悪意が満ちるだけ広まるなんておかしいよ」


 駆け出しではあるが、盗賊(シーフ)でもあるトリニティが情報操作されていたことに気が付かなかったのが悔しかったのか忌々しげに呟いていた。


「すると、今のこの状況を作り出した人物が居ると言う事ですね。そしてそれは竜宮の使いであるミルトースさんの行方不明にも関わっていると」


「ああ、竜宮の使いが行方不明になった原因にも関係しているだろう。それを隠すために竜宮の使いを悪者にした噂を流した訳だ」


 ローラさんも直ぐに噂の流行りだした理由に気が付いたみたいだ。

 この場合噂の広まり方からいって盗賊ギルドが関係しているな。

 ともなればトリニティにはもう一度盗賊ギルドに行って改めて竜宮の使いの噂に関する情報を集めてもらわないと。


「トリニティ、もう一度盗賊ギルドに行ってこの噂の出所の情報を貰って来い。

 アイさん、申し訳ないけどトリニティにお金を渡してもらえるか? ・・・いや、アイさんも一緒にトリニティと言ってもらった方がいいな」


 多分この情報には規制が掛かっているから情報料もかなりの額になるはず。

 さっきトリニティが情報を集めに行ったときは額が足りなかったから大した情報が貰えなかったんだろう。


 そして今気が付いたんだが、この今回の件、もしかして盗賊ギルドが関わっている?

 情報を扱う盗賊ギルドが竜宮の使いの噂の出所が知らないわけがない。

 そのことを考えるとトリニティ1人で盗賊ギルドに行かせるのは少し危険すぎるからアイさんに付いて行ってもらおうという訳だ。


「ん? まぁ、アイさんも一緒の方が情報料の心配が無くていいのか?」


 トリニティはそこまで気が付いていないのか、あっけらかんとしていた。

 俺はアイさんに視線で気を付けるようにと訴えかける。


「あの、ちょっと待ってください。もしかして貴方達はミルトース殿を探しているのですか?」


「ん? ああ、そうか言ってなかったな。俺達はエンジェルクエストで竜宮城に行きたいんだ。その為にも竜宮の使いの所在が知りたくてな。

 もっとも今はそれだけじゃない。この子たちのためにも親を見つけてやらないと」


 ローラさんが俺達のやり取りを見て目的を察して尋ねて来た。

 まぁ確かに竜宮の使いの行方が知りたいのも1つの目的だが、今は子供たちの親探しでもあり、今後この町で暮らしていくための噂の払拭の為でもある。

 流石にここまで関わっておいて後は知りませんって訳にもいかないしな。


「あの、でしたら私からもミルトース殿の行方を突き止めるのをお願いします。

 実は私この町のエルフではありません。訳があってこの町にミルトース殿を探しに来たのです。

 最初は冒険者ギルドに依頼をしようと思っていたんですが・・・ここで出会えたのも何かの縁です。もし良ければ貴方方に直接依頼をお願いします」


 あり? ローラさんはこの町のエルフじゃなかったのか?

 なるほどな。だから他のエルフと子供たちに対する態度が違う訳だ。


 ローラさんは依頼の報酬の前金として純度の高い真珠を10個ほどと、宝石に加工された珊瑚が5個を提示してきた。

 これは人探しの依頼の前金として破格の報酬だ。

 ただし成功報酬は後程別途交渉で支払うとの事だが。

 普通は成功報酬をぼかしたままにすればトラブルになりかねないが、今回は俺達の都合もあるので報酬に拘る必要もないだろう。


「あのさ、何で竜宮の使いを探しているのか聞いていい?」


 出された報酬を見てトリニティが訝しげにローラさんに聞いてきた。

 流石にこれほどの報酬だと何か裏があるのではないかと思ってしまうのが普通だ。


「理由は今は言えません。ですが私に、いえ、私たちにとっても竜宮との交友の架け橋であるミルトース殿の行方が心配なのです」


「ふぅん・・・交友の架け橋ねぇ」


 胡散臭げに感じながらもトリニティは取り敢えずは納得した。

 ま、少なくとも悪い人じゃないさ。子供たちの心配をする優しさは持ち合わせているし。

 ただ、私たち(・・・)と言う事はバックに何かしらの組織があると思われるが、本気で竜宮の使いを心配していることは伺える。


「さ、そうと決まればさっさとこの問題は片づけるわよ。トリニティ行きましょう」


 アイさんはトリニティを引き連れて盗賊ギルドへと向かう。

 俺も付いて行っても良かったんだが、念のため竜宮の使いの子供が狙われる可能性もあるのでここで待機だ。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇



 トリニティ達が出て行って1時間ほど経過すると、2人は慌ただしく戻ってきた。

 正確には慌ててたのはトリニティ1人でアイさんはいつも通りの態度だっだが。


「ちょっと、何なんだあれ! いきなり襲い掛かって来たぞ!? 情報貰いに行って狙われるなんて聞いてないぞ!?」


「あ、やっぱり狙われたか」


「ちょ!? 鈴鹿、狙われるって分かっていたな!? 最初から言えよ!」


「いやー、いつ気が付くんだろうと思っていたけど・・・襲われるまで分からんかったか。

盗賊(シーフ)失格だなぁ」


「うぐっ」


 盗賊失格の言葉にトリニティは言葉を詰まらせる。

 半年ほどの駆け出し盗賊(シーフ)と言えど、それなりにプライドがある見たいだな。

 トリニティの話によると盗賊ギルドの帰り道で襲われたらしい。


「ま、その為にアイさんと一緒にしたんだ。大丈夫だっただろ?」


「・・・まぁな。襲ってきた奴らもまさかいきなり反撃を食らうとは思っていなかったのか、ビビッて直ぐに逃げ出したよ」


「ごめんなさい。折角捕まえるチャンスだったのに。まさか直ぐに撤退するとは思わなかったのよ。余程判断に優れていたのね」


 アイさんが申し訳なさそうに言ってくるが、まぁこれは予想の範囲内だ。

 寧ろどんな奴が襲ってきたかの方が重要だ。


 襲ってきた奴の詳細を聞くと、軽装備に身を包んだ冒険者風の男2人組らしい。


「ふむ・・・蛇――暗殺者(アサシン)ではなかったんだな?」


「それは間違いないよ。暗殺者(アサシン)だったらもう少し手こずっていたと思うよ。あたしが、だけど」


 まぁ、アイさんなら暗殺者(アサシン)もなんのそのだろうな。

 謎の強さに、気配探知に魔力探知を兼ね備えたアイさんを暗殺しようなんて並大抵の暗殺者(アサシン)には不可能だろうさ。


 しかし襲ってきたのが蛇でないとすると・・・


「よし、トリニティ、もう一度盗賊ギルドへ行って交渉して来い」


「はぁ!? さっき言ってきたばかりじゃないか。鈴鹿、頭大丈夫か?」


「情報を貰いに行くんじゃない、交渉(・・)してくるんだよ」


 憤慨しているトリニティに盗賊ギルドへ行く目的を明確にさせる。


「なるほど。竜宮の使いの情報を貰いに行ってその帰り道で襲撃を受けたと言う事は、盗賊ギルド内部に内通者が居ると言う事ですね」


「あ!」


 ローラさんの言葉に流石にトリニティもそのことに気が付いた。

 襲ってきたのが蛇でなければ、盗賊ギルドが竜宮の使い行方不明の首謀者ではないと言う事になる。

 首謀者は他に居て、盗賊ギルドに内通者が存在することになる。そしてその内通者が竜宮の使いの悪い噂を流した張本人だろう。


 そしてそのことは盗賊ギルドでも把握していて内部調査を行っているはず。

 丁度そこへ俺達が事件の真相に迫る情報を貰いにいった事によって内通者が動いたのを盗賊ギルドが察知していないわけが無い。


 俺達が内通者を動かしたことと、襲撃者の目撃情報(まぁこれは盗賊ギルドでも俺達を監視してたから分かっていると思うが)を交渉の材料に噂を流した首謀者の情報を分捕ってくるのだ。

 ついでに言えば盗賊ギルド内部に内通者が居ると言う不祥事で脅すのも1つの手だ。


 そのことをトリニティに説明しもう一度盗賊ギルドへ行ってもらう事にした。


「くそ、よくよく考えればあたしを餌に首謀者を釣ったって事じゃないか。

 いいか、これは貸し1だからな!」


 憤慨しながら出ていくトリニティにまた襲撃があると拙いのでアイさんが一緒に付いて行く。


「貴方はそうとう胆が据わっているのですね。仲間を囮に使うなんて。それとも実は仲間を平気で使い捨てにする酷い人なのですか?」


 再び宿に残ったローラさんと俺の2人になり、ローラさんが俺に対しての評価を述べてくる。

 因みに、店主は仕事があるので既に部屋にはいない。子供たちも疲れたのかベッドで寝ている。


「あ~、何だかんだで俺はあの2人を信頼してますから。

 アイさんの強さは謎仕様だけど強い事には変わりないし、トリニティもああ見えて危険判断だけは誰よりも優れているからな」


 多分本人は気づいてないかもしれないが、トリニティは己の危険に対して反応が異常に早いのだ。

 もしかしたら危険察知と言う祝福(ギフト)なんか持っているのかもしれない。


「ふふふ、冗談ですよ。貴方達の絆はそれほど軟じゃないのは見ていれば分かりますよ」


 ローラさんはこう言うが、実は今回の作戦、殆んど咄嗟に思いついたに過ぎないんだよなぁ。

 どこまで盗賊ギルドが関わっているのか、それに気が付いてからトリニティを餌に盗賊ギルドの内部情報を拾う事を咄嗟に閃いたんだ。

 こう見れば、確かに仲間を餌にするなんて酷い奴だな俺は。しかも本人には殆んど説明してないし。

 だけど、ローラさんにも言ったように何だかんだで俺は仲間を信頼している。

 それが絆と言われればそうなのかもな。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 ――AL103年3月26日――早朝――


 港町ロングネスの郊外に並ぶ住宅街の1つ。その中では6人の男が占領していた。

 元々郊外にあると言う事でこの辺の住宅街は空き家が多かったりするらしい。

 家の中を占領する男達はその空家を勝手に拝借しているってことか。


 部屋の中央にはリーダーらしき戦士(ファイター)の男がソファに腰を沈めふんぞり返っていた。


「おい、首尾の方はどうだ?」


 隣の部屋で戦利品を鑑定していた魔術師(ソーサラー)風の男が現れリーダー格に宝石の1つを投げてよこす。


「みて見ろよ。宝石1つ取って見ても10,000ゴルドはくだらねぇぜ。他には金貨がざっと500枚、中には朱金貨も交じっている。

 ざっと見積もって80,000,000ゴルドはあるね」


「うひょう♪ マジかよ。へへへ、こりゃあ思わぬ収入になったな」


 窓辺で外の様子を警戒している盗賊(シーフ)が思わず声を上げてリーダー格の方を見てくる。


「おい、ちゃんと警戒していろ! ったく、襲撃に失敗して警戒を抱かせたんだからこっちが狙われている可能性があるんだぞ」


 リーダー格の男が手に入れた財宝で喜んでいる盗賊(シーフ)に注意する。


 うむ、まったくだ。リーダー格は兎も角、自分たちが狙われているという自覚があるのかね。


「ガンズの言う通りだ。今の俺達は結構な綱渡りをしているんだぞ。ちゃんと見張れ」


 もう1人別の方向から監視していた男からも注意をされていた。

 軽装備の剣戦士(ファイター)の男だ。


 多分この剣戦士(ファイター)盗賊(シーフ)がトリニティとアイさんを襲った奴らだろう。


「しかし、こうも上手くいくとは思わなかったな。」


「だから言ったろ。死霊術師(ネクロマンサー)は使えるって」


「だな。竜宮の使いを思わず殺ってしまった時はどうしようかと思ったが、返ってこっちの方が手っ取り早かったしな」


 リーダー格の向かいに座った男――手に嵌めた手甲から武闘士(グラップラー)か?――と、言動から察するに死霊術師(ネクロマンサー)の男が今回の成果について機嫌よく答えていた。


 つーか、リーダー格の男がゲロっちゃったな。

 間違いなくこいつらが竜宮の使いの行方不明――いや、殺害の犯人だって。


 部屋の隅ではボロボロになったローブを目深にかぶっていた男が佇んでいた。

 手には大きな竪琴を持っていた。

 死霊術師(ネクロマンサー)がそのフードを外すように指示を出す。


 フードの奥から現れたのは薄緑色の肌をしている二足歩行の亀――亀人(タ・トルス)だった。

 この人が竜宮の使いなんだろう。

 ただ、竜宮の使いにの目には生気が無い。生きた屍、それが死霊術師(ネクロマンサー)に操られる死人(ゾンビ)だ。


「へへへ、明日も宜しく頼むぜ、竜宮の使い様よ」


 ゲームとかでは死霊術師(ネクロマンサー)は1つの職業として地位を確立しているが、こうしてファンタジー世界に来ると性悪極まりない職業だと感じるな。

 ・・・いや、要は使い方次第か。


 今俺が居るのはこの竜宮の使い殺人犯の拠点である家の天井裏だ。

 忍者宜しく屋根裏部屋から家の中の様子を伺っている。


 無論、俺1人で天井裏に忍び込むスキルは無いので、一緒に手引きして入れてもらった人物がシノ=ビスケットだ。

 家の外にはアイさんやトリニティ、他数人が待機している。

 勿論見張りの剣戦士(ファイター)盗賊(シーフ)に見つかるようなへまはしていない。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 トリニティ達が盗賊ギルドに交渉で得た情報は竜宮の使いは既に殺害されているだろうと言う見解だった。

 俺達が盗賊ギルドで藪を突いたおかげで内通者があぶりだされたので、盗賊ギルド内で直ぐに締め上げ情報を吐かせた。

 それによると、今回の竜宮の使い行方不明の真相は異世界人(プレイヤー)であると言う事が判明した。


 この時点で俺とアイさんは思わず「あ~」とため息をつくくらいこの事件の原因が大体分かってしまった。

 大方未だにこのAIWOn(アイヲン)をゲームとしてしか捉えられず、天地人(ノピス)がNPCとしてしか扱わなかったんだろう。

 竜宮の使いに竜宮城への案内(ガイド)を依頼したのだろうけど、そこで何かしらのトラブルが起こり、NPCのくせに生意気だって感じで殺害に至ったのではないかと簡単に予想が出来てしまう。


 事実、内通者から得た情報は俺達の予想と同じ答えだった。

 奴らは何処から手に入れたのかは知らないが、ブルーサファイア海に財宝を積んだ海賊船が沈んでいる地図を持っていた。

 竜宮の使いにその地図の場所へ案内(ガイド)させようとしてトラブルになり殺してしまったと。

 流石にこのままでは自分たちが捕まってしまうと思い、盗賊ギルドに内通者を作り竜宮の使いの持ち逃げの噂を流すように協力をお願いする。

 内通者には多額の謝礼を渡すことを約束していたのだとか。


 盗賊ギルドでは今回の噂による真相をほぼ把握していたが、内通者を絞り切ることが出来なかったので手ぐすねを引いていたところに俺達が現れたのだ。

 あとはとんとん拍子で内通者・真犯人を割り出し、捕縛するために盗賊ギルドと協力して現在に至る。


 シノ=ビスケットが内部情報を携帯念話(テレボイス)で外に送り、合図とともに内部へ突入する手はずになっている。

 俺が一緒なのは、シノは潜入捜査にはうってつけの人物なのだが、戦闘が一切で出来ないと言う情報収集専門の忍者だからだ。


 外の準備が整ったのか、シノが俺にハンドサインで突入の合図をする。

 俺は天井をぶち抜いて武闘士(グラップラー)と傍に降り立つと同時にユニコハルコンを峰打ちで振るい昏倒させる。


 突如湧いた俺にリーダー格の男と死霊術師(ネクロマンサー)は警戒して距離を取ったが、見張りの2人は何事かと思わずこちらを見る。

 その一瞬の隙にアイさんとトリニティが窓をぶち破り見張りの2人を打ち倒す。

 アイさん達と一緒に控えていた盗賊ギルドのメンバー達も雪崩込みあっという間に剣戦士(ファイター)盗賊(シーフ)を縛り上げた。


「残念だがお前らの悪事は露見した。大人しく縄に付きな」


 俺はリーダー格の男にユニコハルコンを突きつけ降伏勧告を促す。

 その間にもトリニティがルフ=グランド縄剣流で竜宮の使いをロープで締め上げ引っこ抜き、この場から退場させる。

 死霊術師(ネクロマンサー)に盾にされない様に警戒しての事だ。

 盗賊ギルドのメンバー達は俺が打ち倒した武闘士(グラップラー)をも縛り上げ、先に縛り上げた見張り2人も一緒に外へ連れ出していた。


 なんとまぁ、鮮やかな手並みだな。

 こちらとしては戦闘になった時邪魔にならないから助かるが。


「ちっ、俺達を調べてた野郎共か。まさかこんなに早く居場所を突き止めるとは」


「言っておくが、殆んど最初から盗賊ギルドにはバレてたみたいだぜ。捕まるのも時間の問題だったって訳さ」


「はん、こっちに引き込んだ盗賊ギルド奴は使えなかったって訳か。

 まぁいいさ。ここでの用事は大体済んでんだ。後はとっととおさらばするだけだよ。ネイジ!」


「ネクロロード!!」


 っ! しまった! 俺との会話に付き合ってたのは死霊術師(ネクロマンサー)の呪文の時間稼ぎか!


 死霊術師(ネクロマンサー)の前に魔法陣が出現し、そこから左右に刀を差し巫女装束を纏ったスケルトンが現れた。


「ははっ! こいつはかつて『不死者の王』と呼ばれたアンデットの眷属であり、最強のアンデットと言われたスケルトンロードだ!

 こいつに敵う奴なんかAIWOn(アイヲン)の中にはいやしねぇよ!」


「さて、大人しく捕まるのはどちらかな?」


 確かに死霊術師(ネクロマンサー)が言う様に、このスケルトンは普通のとは違う雰囲気を漂わせている。

 その証拠にアイさんが珍しく慌てていたのだ。


「鈴鹿くん、一旦引いて! このスケルトンは拙いわ」


 アイさんが撤退を進言すると同時に、巫女スケルトンロードが呪文を解き放つ。


『エクスプロージョン!』


 次の瞬間、家が爆発して木端微塵に吹き飛んだ。

 俺達は間一髪で難を逃れたが、リーダー格の男達は爆発に巻き込まれてしまったようだ。


 つーか、全然コントロール出来てねぇじゃんか!

 コントロール出来ないもんに手を出してるんじゃねぇよ!


「流石にあれはちょっとやばいわね。

 スケルトンロードはかつての英雄の亡骸を素材にしているから強さはハンパないのよ。

 ただあれは英雄の亡骸を使ったんじゃなく、巫女神フェンリルを模倣したスケルトンロードみたいね」


「あれが巫女神フェンリル?」


 アイさんから思わぬ情報が飛び出した。

 確かにこの雰囲気は今までに感じたことのない強さを感じる。

 強いて言えば、老竜(エルダードラゴン)である『始まりの使徒』の本気の強さと同等かもしれない。


 そんな俺達の事情なんかお構いなしに、巫女スケルトンロードは左右の刀を抜くとゆらりと動き出す。

 次の瞬間、巫女スケルトンロードは俺の目の前で刀を振りかざしていた。


「っ!?」


 俺は咄嗟にユニコハルコンを盾にしてバックステップで距離を取る。

 今のは瞬(瞬動)そのものだった。

 同じ瞬を使う俺だから何とか反応できたが、普通なら今の一瞬で終わりだ。


 だが、巫女スケルトンロードの攻撃はまだで終わらない。

 距離を取ったにも拘らず目の前から一瞬で姿を消す。

 巫女スケルトンロードが一瞬で背後に移動して刀を振り下そうとしたところをアイさんが割り込んできて俺は難を逃れた。


「インフィニティアイスブレード!」


 アイさんが青色の剣を掲げ、無数の氷の剣を散弾の様に巫女スケルトンロードへと放つ。

 だか、巫女スケルトンロードはそれすらも難なく防いでいた。


 無数に降り注ぐ氷の剣をステップと剣捌きで次々砕いているのだ。

 流石は剣姫二天流の開祖だ。剣舞(ソードダンス)の切れがハンパネェ。


 俺は氷の剣の散弾を防ぎ切った瞬間を狙い、剣姫一刀流・瞬刃を解き放つ。

 未完成の瞬を使った瞬刃ではなく、完全版の瞬刃だ。


 一瞬で間合いを詰め、体当たりの要領でユニコハルコンを巫女スケルトンロードへと叩きつける。

 しかしその攻撃は半歩サイドステップしてあっさりと躱された。


 マジかよっ!? これを躱すのか!?


 それどころか、俺の瞬刃の軌道上に刀を置いて俺が逸れに突っ込む形になってしまう。


「くぅっ!」


 何とか刀を躱したものの、超高速で移動する補法を強引に軌道をずらしたせいで俺は派手にあらぬ方向へと吹き飛んだ。


 何とか体を捻り着地する。その間にアイさんが左右の魔法剣を放ちながら巫女スケルトンロードを攻撃し、巫女スケルトンロードも魔法剣を解き放つ。


「アクエリアスファング!

 シャドウファング!

 ――ファングインパクト・クロス!!」


『エクスプロージョン!

 サンダーストーム!

 ――天牙雷炎十字!!』


 ズガガガガッッン!!


 アイさんと巫女スケルトンロードのお互いの魔法剣がぶつかり合い激しい爆音とともに辺り一面が吹き飛ぶ。

 巫女スケルトンロードが使ったのは刀戦技・天牙一閃と二刀流戦技・十字斬り、それに炎と雷の属性魔法を使った魔法剣だろう。


 爆炎も晴れぬままに2人はお互いに次の手を打つ。

 アイさんは無属性魔法の自動追尾弾を放ちながら、氷の剣を足場に使って上空に駆け上がりそのまま剣戦技・バスターブレイカーを。

 巫女スケルトンロードは辺り一面を巻き込む風属性魔法のトルネードを。


 アイさんは竜巻に身を晒しながらも巫女スケルトンロードに一撃を入れ、お互いが距離を取り合う。

 その後も魔法剣や大規模魔法がお互い飛び交っていた。


 ・・・なんだこれ? 次元が違いすぎる。


 所々でアイさんを援護する形で瞬刃やらオリジナルアイスブリットを放つが、とてもじゃないが段々手が出し辛い状況になってきた。

 魔法剣の余波で地面は抉れるわ、大規模魔法のとばっちりで周辺の家は破壊されるわで、あまりの次元の違う戦闘に俺は目を見張る。


「やっぱり滅茶苦茶強いわね。まともにやったら勝てないかも・・・

 とは言え、相手はフェンリルのコピーだからそこにつけ入る隙があるわ」


「どうするんだよ?」


「狙うは武器よ。見たところフェンリルの使っていた妖刀村正と月読の太刀に見えるけど、多分あれもコピー品だと思うわ。

 刀に過負荷を掛けて破壊し、その勢いでスケルトンロードを倒すわよ」


 今はお互いが距離を取り合い、次の攻撃のタイミングを見計らっていた。

 アイさんの狙いはどうやら巫女スケルトンロードの武器みたいだ。


「私が攻撃を刀に集中させ限界まで武器の耐久力を削るから、鈴鹿くんは合図したらあの剣姫一刀流の奥義を叩き込んで。

 まぁ、失敗しても大丈夫よ。いざとなったら奥の手を使うから」


 ・・・ん? 何だろう。アイさんの奥の手は余りいい感じがしないんだが。気のせいか・・・?


「了解」


 アイさんは再び巫女スケルトンロードへと向かって行く。

 俺はこの場で呪文を唱え、鞘の内側に順次魔法を掛けていく。

 今回使う魔法は少し強めの魔法だ。

 火属性魔法ファイヤーブラスト、水属性魔法ウォータースラッシュ、風属性魔法ウインドカッター、土属性魔法ストーンブラスト、雷属性魔法ブリッツスパーク、氷属性魔法アイスブラスト、無属性魔法リープスラッシュの7属性魔法になる。


 全ての魔法を掛け終え、ユニコハルコンを鞘に納めて7属性を1つに統合し刃に魔法を纏わせる。

 後はアイさんの合図を待つのみ。


 アイさんの方でも俺が準備を終えたのを見計らって隙を作るべく、足場を崩す魔法を放った。


「アクエリアスファング!」


 地面を這うように水を流し、巫女スケルトンロードの足下から咢をかたどった水の牙が襲い掛かる。

 巫女スケルトンロードは間一髪でそれを躱すも、完全には避けきれずかすめた攻撃によってバランスを崩す。


「鈴鹿くん、今よ!」


「剣姫一刀流奥義・天衣無縫!!」


 疾風迅雷流奥義・瞬を使って一瞬で間合いを詰め、そのまま居合切りで武器ごと巫女スケルトンロードを狙いユニコハルコンを一閃する。


 ガキィィィィィィン!!


 俺の放った攻撃は巫女スケルトンロードの武器を破壊するだけにとどまった。

 巫女スケルトンロードが辛うじて二刀流戦技・十字受けで受けた防御で本体まで攻撃が届かなかったのだ。


 くそっ! 折角の攻撃のチャンスが!


 俺は巫女スケルトンロードの追撃を警戒して距離を取るが、相手は何やら固まったかのように両手の刀の残骸を凝視していた。

 そして突然思い出したかのように動き出す。


 カタカタカタカタカタカタッ


「うおっ!? 気持ち悪っ!」


 何やら笑っているように見えるのは気のせいか?


『ダイヤモンドミスト』


 突然放たれた氷属性魔法の氷の霧によって辺り一面が白銀に覆われる。

 俺は攻撃を警戒して再度その場から距離を取りユニコハルコンを構える。


 アイさんはこの氷の霧を吹き飛ばすため風属性魔法の呪文を唱えた。


「ウインドブレス!」


 強風により氷の霧は吹き飛ばされるも、そこには巫女スケルトンロードの姿は見えなかった。


「・・・え? 逃げた? ・・・・・・・・・マジで?」


 俺達を圧倒していたにも拘らず、巫女スケルトンロードはその場から撤退していたのだ。


「どうやら本当に引いたみたいね。

 本来であれば術者が制御するはずのアンデットなんだけど、あのスケルトンロードはコントロール出来ていないから何処か規格外なところもあるのかもしれないわ」


 アイさんは気配探知で辺りを警戒しながら巫女スケルトンロードが撤退したのを確認していた。


「つーか、あんな危険なモンスターを放って置いて大丈夫なのかよ」


「う~ん、何ともいえないわね。

 あれがフェンリルの行動パターンまでコピーしていればそうそう人を襲う事はないと思うけど、何せアンデットだからねぇ。

 今は暫くは町の人たちに警戒してもらうしかないわ。

 まぁ、私の勘だけどあのスケルトンロードはそんなに警戒しなくても大丈夫かと思うけど」


 最後に武器を破壊されて笑っていたのが根拠だと言う。

 思いがけない俺達の強さに歓びを感じたのだとか。


 ・・・その理屈でいくと、この後あの巫女スケルトンロードに追い回されることにならないか?


「はぁぁ、まぁ取り敢えず事態は収束したと思っていいんだな」


「そうね。ただ・・・この後の後始末がかなり面倒くさそうだけど」


 ・・・確かに。竜宮の使いの扱いや、真犯人の異世界人(プレイヤー)の処分、周囲の破壊された住宅街の撤去や補償などその他もろもろ。

 俺達は向こうからトリニティや盗賊ギルドのメンバーが駆け寄ってくるのを見て頭を悩ませていた。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 AIWOn 晒スレ7


101:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:03:03 ID:ggrks99054

 こいつら最悪ー

 AIWOnの住人殺しちゃってるよー


 >>ガンズ、ロッド、ネンドロ、バッフ、ザッカート


102:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:08:15 ID:Kbk69bkri

 お? いつも通り名前住所晒すか?


103:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:11:52 ID:P6so7GdaN

 >>102 いや待て、罪状を聞いてからでも遅くはない


104:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:19:26 ID:OkitSitLow

 いつもながらAIWOnを他のゲームと一緒にしてる人が多いね

 あの世界じゃAIも立派な人なのに


105:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:21:33 ID:KazusaTOGS

 >>101 ああ、そいつらの名前聞いたことがある

 AIWOn内じゃ素行が悪いって評判だよ


106:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:23:03 ID:ggrks99054

 ジパン帝国港町ロングネスの竜宮の使い殺しちゃっているよ

 エンジェルクエスト・Mermaidの攻略の重要人物だってのに


107:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:26:03 ID:nikuManMchukM

 しかも竜宮の使いはロングネスにとっても繁栄をもたらす重要人物


108:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:28:15 ID:Kbk69bkri

 ギルティ!


109:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:31:52 ID:P6so7GdaN

 ギルティ!


110:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:35:33 ID:KazusaTOGS

 処刑決定だな


111:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:38:15 ID:Kbk69bkri

 よし、いつも通り拡散してこいつらの本名住所晒そう


112:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:43:26 ID:OkitSitLow

 AIWOn内で処刑しても意味ないからなぁ

 逆に新たなキャラでプレイされるから迷惑極まりない


113:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:46:03 ID:nikuManMchukM

 AIWOnじゃ垢バンも意味ないし


114:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:51:33 ID:KazusaTOGS

 あ、垢バンじゃないけど赤バンは実装されているよ?


115:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:53:03 ID:nikuManMchukM

 なんぞそれ?


116:名無しの冒険者:2059/5/8(木)03:56:33 ID:KazusaTOGS

 AIWOnは復垢しようとしても1キャラしかプレイできないじゃん

 運営が実装した赤バンは垢からでももう二度とプレイできなくなるってやつ


117:名無しの冒険者:2059/5/8(木)04:04:03 ID:ggrks99054

 ああ、1年くらい前に実装した禁魂刑か

 実際にやられているやつ見たことないからすっかり忘れてたわ


118:名無しの冒険者:2059/5/8(木)04:04:26 ID:OkitSitLow

 そういえばそんなのあったな


119:名無しの冒険者:2059/5/8(木)04:06:52 ID:P6so7GdaN

 まさに赤バン=レッドカード


120:名無しの冒険者:2059/5/8(木)04:10:33 ID:KazusaTOGS

 まぁよほどのことが赤バンなんてないんだけど、今回は実行されるだろうね








次回更新は5/7になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ