5歳
5歳になりました。
幼稚園に通っています。
なぜか、亮くんと同じ、お金持ち専用幼稚園にいます。
うちの経済は大丈夫なんだろうか・・・。
破たんしてしまわないか、心配です。
弟もできました。まだ1歳の弟はかわいいです。
前世の子育て経験を生かして、ミニママとして大活躍中です。
ミルクあげるくらいならお手の物です。
さすがに、おしめを変えるのは難しいので、できませんが。
さて、今日も楽しく登園です。
ママとママに抱っこされた弟の光君と一緒に幼稚園まで歩いていきます。
みんな車でくるので、轢かれないように気を付けないといけません。
「せんせー、おはようございます」
「さらちゃん、おはよう。いいご挨拶ですね」
「さら、おはよう」
笑顔の亮くんは、お花をもってやってきます。
やることがイケメンすぎてムカつくのは私がすでに枯れ果てているからでしょうか・・。
それにしても、刷り込みというのは本当に恐ろしいなと思います。
私も前世の知識を駆使して、できるだけ可愛らしくいようと頑張っていますが、この幼稚園にいる女の子たちは素材が違います。
めっちゃくちゃ可愛い。
なぜに、いまだに私に執着するのか不思議でしょうがありません。
「りょうくん、おはよう」
差し出されたお花を受け取ると、花が開くように笑いました。
思わず顔が赤くなってしまいます。
とりあえず、水をすいこませたティッシュにつつんで、ラップにくるみます。
1輪だけくれるので、それほど邪魔にならないのがありがたいですね。
その作業をニコニコ見守りながら、手を差し出してきます。
えぇ、なぜか部屋まで手をつないでいくのですよ。
な、慣れました。
一度拒否して、さんざん泣かれて愚痴をいわれてから、しょうがなく手をつないでいます。
すでにクラスでは公認カップル。
うぅ、慎ましやかに生きていきたいのに・・・。
意外と強い力でぐいぐい引っ張られていくので、地味に痛いです。
まぁ、小学校は普通の公立に行く予定なので、あと1年と思えばかわいい思い出かな。