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♯1 転入ですか。①

やっと一話目です。プロローグ長かった…


そしてなんと、お気に入り登録が二桁に!!

へへへ~^^*

ありがとうございます!


がんばっておいしい展開を目指します!!←


 あれから一週間ほどたった。時期が微妙(ちょうど長期休暇にあたったらしい)だったため、休みが明けるまで転入はお預けで、それまでイ―ズにさまざまなことを教わった。


 まず一安心したのは勉強で落ちこぼれる心配が軽くなったということか。

 イ―ズに教わったのももちろんだが、なぜだか元の世界と似通っているのも理由の一つだ。数学なんて、この魔法の世界で何に使うのかと思うが、こちらの高等学校で中学二年生程度の物を教えている。だから、する必要はない。分かるから。これでも俺結構成績良かったし。第一高二だし。受験は乗り越えているのさ!

 因みにこの世界には受験は無いらしい。高校まで義務教育で、大学は高校から特定の大学に入ることが出来るようになっている。自己申請らしいが、拒否されることはあり得ないそうだ。大体一つの高校に3~4校の大学が帰属していて、高校を選ぶときに大学もほとんど決めてしまう。すごいことだ。俺なんか高二にもなって、まだ進路迷ってたんだから。…もう関係ないか。学力はその学校のテストの平均と余所の学校のテストの平均の比較だ。


 …元に戻るが、あとは国語。絶望的だと思っていたのに、なぜか日本語。これはホントに驚いた。まったく同じなのだ。皆の名前がカタカナなのは単純に文化の違いらしい。文法とか漢字とか現代文とか古文とか漢文とか、なんら変わらない。あと理科もおなじ。生物の名前とかが違うのがいるだけ。

 そして二つあった選択教科は、家庭科と外国語を選んだ。料理とか裁縫とかは得意じゃないけど苦手じゃないし。嫌いじゃないんだよね。そして、外国語は、まさかのまさかで英語でした!どうやら日本とアメリカの立場が逆転した感じなんだよね。世界の共通語がセプテリア語(俺からしたら日本語)で次に使っている国が多いのがアナリア語(英語)。だから選択で選べたらしい。そしてやっぱりレベル的に中学校。楽な方を選んだのさ。

 そうなると歴史や国の仕組みに関する社会と、魔法系の授業だけが問題となる。

 この一週間で中学生レベルに届くかどうかあたりまでやったが、まだまだ危ない。赤点とりそうだ。

 魔法に至っては初体験。子供でも出来るという魔法を一からやっているから、実技の授業をどうやってごまかそうか、今から画策している。

 まぁ、その場合はサボればいいかとも思っているけど。成績良かったけどまじめじゃないから、俺。


 そんなこんなで勉強ばっかしてたような気がする一週間を終えて、本日、始業式と同時に俺の異世界生活本格始動なわけです。



 家が近いため見慣れぬ道を地図を頼りに歩く。

 あまり近くない生徒は『空間移動(テレポート)』を使って学校付近までやって来る。学校内部まで入るのは校則違反なんだそうだ。

空間移動(テレポート)』は媒体を使って行う魔法だ。この世界の魔法は二種類ある。媒体に式を組み込んで行う“媒体魔法”と素手と頭の中の式だけで行う“素体魔法”。前者は基本的に高度な魔法を使う場合が多く、後者は実用的なものが多い。『空間移動(テレポート)』も例外に無く高度なもの。どうやら結構な魔力を消耗するらしい。だから、媒体に魔力をためてそれを使うのが一般的だそうだ。

 俺もその媒体を渡された。青い水晶みたいなブレスレットだ。この特殊な水晶の中に魔力をためるらしい。俺のにはイ―ズが念のためと言って緊急用の通信機能と発信機がついている。ほら、一応俺守られてる立場だから。


 そうこう考えているうちに地図にある曲がり角に。

 石やレンガ造りの家や商店らしき建物を横目に見ながら、既に気の置けない仲のイ―ズに出がけに言われた言葉をふと思い出す。


『あんまし目立つな……って行っても無理だろうから、まぁ、気をつけろよ。色んな意味で』


 意味がわからなすぎて頭に引っかかってしまった。

 目立たないの無理って、俺はあんたみたいにイケメンじゃないんだよイ―ズさん?

 うわ、落ち込むわ。

 一人欝になりかけていると前方にはそれらしい建物が。ブロック塀に囲まれた高い校舎と針葉樹を見上げていると、人の声が聞こえて右側を向いた。数人の生徒が塀に吸い込まれていく。あそこが校門か。

しかし、今遠目から見た生徒達。顔よろしくていらっしゃる方が多かったんだけど。


 俺、隅っこで小さくなってよ。


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