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「なら、じゃあさ、だったら!」

作者: 今野
掲載日:2026/04/21

「私さ、サバサバ系なんだよね」


「え、キモいね」


「なんでよ」


「〜〜系を自称するのって、大体自分がそうなりたいからじゃん」


「別に私サバサバ系になりたいわけじゃないよ。普通にサバサバしてるだけ」


「本物のサバサバ系は、『あ、かもね』って返すんじゃない? 突っかかってる時点で……と俺思うけどな」


「私突っかかってない。あと水飲みたいから取ってきて」


「いや突っかかってるだろ。はい、水。セックスって体力使うよね」


「ねぇ、デリカシー」


「んで、なんでサバサバ系になりたいの? もう認めれば? 素直に『今は馬鹿女だからサバサバになりたい』って」


「クズ男に言われたくない」


「そんなクズ男のセフレに、サバサバ女はならないよ」


「うるさい」


「なんでなりたいか答えなよ。自称サバサバ」


「マジで嫌。だって絶対嫌うよ。私のこと。絶対面倒って言うし。本当に嫌なこと言うよ。わかってるの? 聞きたい? 本当に?」


「え? 辞めとこうかな。てか、俺に嫌われたくないんだ。嬉しー。あ、コンビニ行ってアイス買おうよ」


「もうさ、はぐらかされるの辛いから、言うね。好きだから。好きなんだって」


「え? 何が?」


「あんたが。クズ男のあんたが好きだから」


「だから馬鹿女なんでしょ」


「ねぇ付き合ってよ」


「まあ今も付き合ってるもんでしょ?」


「そんなことないよ」


「いや、結構俺恋人みたいだと思うけどね」


「みたいじゃ嫌」


「してることおんなじだよ」


「おんなじじゃ……」


「俺、さっきみたいな友達の掛け合いするの楽しいし。俺恋人にも友達とほとんど同じ対応だよ」


「なら」


「だから付き合ってる感じあったけどなあ」


「だったら」


「好きだったな。俺は色々」


「じゃあ」


「まあ、もう、会わないかな。だって辛いでしょ?」


「えっ、そんなの嫌だ」


「じゃあ友達でいよう?」


 常夜灯の暗さでも、迷ってる顔が見えた。正直、もう会えなくても会えてもどっちでもいい。これで沼ったらラッキーくらいの気分。




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