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五行の拳  作者: 東武瑛
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五行の拳独立編

あらたな赴任地で平野は空手を精力的に広める。誰もが避ける暴力団絡みの債権回収も、こなし、その武勇伝が伝わって行くと平野に空手の教えを乞う、所員も増えて行った。平野の異動で稽古生が中心になり、お別れ会が催されたが、平野は敢えて後継者を決めず、次の赴任地に向かう。

その後も、平野は転勤の度に赴任した地で空手の普及に取り組み続けた。

赴任した営業所でポスターを貼り、稽古生を募った。

仕事でも、債権回収に皆が避ける、暴力団が、絡んだ案件を積極的に請け負い、差し押さえの物件に、居座る輩と交渉し、相手が刃物片手に脅されても、屈せず、得意の空手で挑み、撃退した。

非常に危険な案件を片付け続ける平野に空手の教えを乞う所員が日に日に増えて行った。

異動で営業所を去る平野に稽古生中心にお別れ会が催された。平野は後継者を敢えて選ばす次の赴任地に行った。平野が敢えて後継者を選ばなかったのは、流派の支部を作るのが、目的では無い事だからだった。

『皆と空手の稽古を楽しみたい』それが、平野の願いだった。

但し、総本山には、上納金は、納めていた。

異動の報告を総本山の宗家先生に知らせると、『平野君、君が我が流派を広めてくれたのは、感謝している。君も生活があるから赴任地から去った後は、後継者を擁して、支部を継続しろとは、言わん。君が種を撒いた後の事は、私に任せて、仕事を続けなさい。気にする事無いよ。上納金は、もういらないよ』と返事が帰って来た。

平野は、宗家に礼の手紙を送り、次の赴任地に行った。

この頃、平野は引き手数多の状況で各営業所から『是非、平野さんにウチの営業所に来て貰いたい』との要望が本社に殺到していた。

その頃、平野に海外研修の話が来た。


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