表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱村人だった俺が、AIと古代遺跡の力で世界の命運を握るらしい  作者: Ranperre
第3章「母の涙と“強くなる”決意」
9/170

認められた朝──歩き出す僕の物語

 数日が過ぎた。


 村の誰にも言わず、俺は毎朝、裏山の小道へ通った。


 最初は腕が痛くなり、息もすぐ上がったが、少しずつ振りのキレが良くなっていく。


「ガンスラッシュ」の扱いも、少しずつ慣れてきた。


 ただの遊びのはずだった。


 けれど、剣を振るたびに心が満たされていくのを感じた。


 それは──


 初めて自分の力を実感するという、忘れかけていた感覚だった。


 ある日、背後から声がした。


「ユーリ、また朝から山に行ってるの?」


 振り返ると、アネリスだった。


 彼女はため息をつきながらも、少しだけ笑っていた。


「……やっぱり、諦められないのね」


 俺は素直に頷いた。


「強くなりたい。母さんに心配かけないためにも、自分の道を歩くためにも」


 アネリスは静かに近づき、俺の肩に手を置いた。


「それなら……あなたがそう思うなら、私も応援するわ」


「ありがとう、母さん」


 俺はその言葉に涙が出そうになった。


 まだまだ先は長い。


 だけど、確かな一歩を踏み出せた気がした。


 そう──これは、俺の物語の始まり。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ