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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
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こんな所に長居は無用よ



「……お客さん、けっこう遠くまで来ましたけど、まだ追いますか?」




 烏丸を追って来るうちに、市外に出てしまった。




 白鳥のでたらめな話によると、おれ達は刑事で重大事件を追っているということになっている。




 中二病だからなのか、白鳥は適当な設定をポンポン言っている。




 多分、この巻き込まれてしまった可哀想なタクシードライバーは、こんな若い刑事がいるかと疑っていることだろう。






 日が落ちてきた。




 家にしては遠過ぎる。そんなに遠距離通学者だったっけな……。




「ここらは治安が悪い地域ですが、本当に大丈夫ですか?」




 どうやら、歓楽街に入ってしまったようだ。




 怪しい店が立ち並んでいる。




 何か、ヤバそうだ。帰りたい。




「そうね、帰りましょう。こんな所に長居は無用よ」




 烏丸の乗った車が歓楽街から出る気配がなかったので、深入りは禁物と思ったのだろう。




 そもそも、こんな所に、家なんてあるのだろうか?






 白鳥の家に戻ってきた。




 タクシーは、料金を受け取ると、サッサと帰っていった。




「今日は準備不足だったわ。今度、また出直しましょう」




「まさか、あんな所に行くとは思ってなかったけど……。まだやんのかよ、尾行」




「勿論よ。準備が整うまで、烏丸君について聞き込みよ」




「あのさ、人のこと、コソコソと嗅ぎ回るのってどうかと思うんだけど。これじゃ、ストーカーって言われても反論は出来ないぞ」




「何よ、私の言う事が聞けないっていうの?」




 睨まれた。




「はいはい、スイマセンでした」






 人に知られたくない事くらい、誰にでもある。




 それを無理に知ろうとするのは、いけないのではないか?




 知らない方が良い事もあるのでないか?

烏丸君の知られたくない秘密とは何なのでしょうか?

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