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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
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尾行よ、尾行



 数分後。




「あっ、駅前に着いたわ。烏丸君を見失わないように」




 実は、今、おれ達は烏丸を尾行しているのだ。




 さっきまで、烏丸トークをしていた所は、バスの中である。




 もちろん、烏丸に気付かれないように小声で話していた。




 制服だと気付かれるので、私服に着替えてきた。




 顔を見られないように、帽子を被り、サングラスをはめている。




 白鳥はマスクまで付けている。




 季節は夏。




 明らかに、不審者である。




「おれ達、ストーカーみたいだな」




 もちろん、小声で話しかける。




「ストーカーではなく、尾行よ、尾行」




 烏丸は事件の容疑者ではない。




 どちらかといえば、被害者だ。






 おれ達は駅前のカフェに移動した。




 烏丸は誰かを待っているようだ。




「何で、烏丸君は駅前に来るのに、わざわざバスを使ったのかしら」




 おれ達の通う桜木高校で、バス通学をしている者はほとんどいない。




 だいたい自転車か電車通学だ。




「同じ駅前に来るなら、電車の方が速いのにな」




 烏丸は窓の外を気にしながら、コーヒーを飲んでいる。




 何か頼まないのも悪いので、白鳥がイチゴケーキを頼んだ。




「マスクしてたら、食べられないだろ」




「じゃあ、あなたにあげるわ。有り難く頂きなさい」




「普通に、マスク外せばいいだろうが」




「嫌」




「じゃあ俺がケーキ、本当に食うぞ」




「どうぞ」

白鳥さんシリーズの舞台は東三河です。

モデルとなったカフェは駅前のスタバです。

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