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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
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クソイケメン



「では、ここで烏丸君について語りましょう」




「いきなりだな……」




「では、高村君に質問よ。……烏丸君の第一印象は?」




 おれが烏丸を初めて知ったのは、一年後期の生徒会役員選挙の演説会だ。




 それまでも、烏丸という名前だけは、女子の噂話(盗み聞きじゃないよ)で聞いたり、成績優秀者が発表される紙に毎回載っていたから、知ってはいた。




 顔と名前が完全に一致したのは、演説会でだ。




 その時の第一印象は……




「クソイケメン」




 完全にひがみである。




「そうね、高村君がそこら辺の石ころだとしたら、烏丸君はダイヤモンドだものね」




「その通り。否定は全く出来ないぜ」




「彼の魅力は、あの中性的な顔ね。色白で、綺麗な肌だし、歌舞伎の女形とかに居そうね」 




「凛」という女っぽい名前だが、烏丸はれっきとした男だ。




「お前と並んだら、ちょうどいいくらいだよな。美男美女でお似合いだ」




「そうかもしれないけれど。烏丸君って、誰かと付き合うとか、全く興味がないらしいわよ。……彼、ストイックなのよね、恋愛以外も。生徒会に立候補したのも、学級委員長も、誰かが彼を推薦したから、快く引き受けたらしいわ」




「実際、クラスを上手くまとめてくれてるよな」




「自分から進んでやろうとはしていないのよね。でも、頼まれたら嫌な顔一つせず、引き受ける。……それに、紳士的よね。ささやかな心配りは、そこらの英国紳士でも敵わないと思うわ」




「ジェントルマン、烏丸」




「それに、成績優秀、スポーツ万能って、出来過ぎよね。出来過ぎて、逆に怖いわ」




「だよな。どこの漫画のキャラだよって感じだもんな」




 成績は、常に上から三つには入っている。




 スポーツでも、部の勧誘が後を絶たないらしい。




 部活には所属してないけれど、助っ人で出たサッカー部の練習試合で、一人でハットトリックを決めたらしい。




「数学と英語が赤点スレスレ。中学時代のサッカー部ではベンチだった高村君とは、大違いね」




「……言うな、悲しくなってくる」




 絶対、アイツの方がサッカー上手いし。

一人でハットトリックはすごいです!

サッカーやろうぜ!

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