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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと関西旅行
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逃げるぞ!





「高村君、少しビビり過ぎでなくて? あんなの全然怖くないわよ。本物の血である訳がないでしょう」




「ビ、ビビってねえよ!」




 お化け屋敷『血塗られた廃病院』の中である。




 正直、ビビっている。




 ヒタヒタヒタ……。




「な、何か付いて来てねえか?」




 恐る恐る後ろを振り向くと、血みどろの医者がメスを持って、おれ達の後ろに立っていた。




「うわ、白鳥、後ろ後ろ!」




「あれがどうかしたの?」




 白鳥が医者を目視したと同時に、奴はメスを振りかざして、走ってきた。




「に、逃げるぞ!」




 おれは、咄嗟に白鳥の手を引いて、逃げ出した。




「ちょっと、高村君⁉」




 逃げて、逃げて、ようやく出口らしき光が見えたので、そこに向かってダッシュした。




「や、やっと出れた~」




「いつまで、私の手を握っているつもりかしら、ビビりの高村君?」




「あ、ゴメン」




 ずっと握っていたままだった手を放す。




「全く、こんなもので怖がっているようでは、本物に出会ったとき心臓が持たないわよ。もし、あなたが失神して倒れても置いていくわよ」




 自称・白魔導師の白鳥と出会って、約一年。心霊調査に行ったことは何度かあるが、本物に出会えたことは、まだない。




「お前、本当に怖がらないよな」




「だって、あれは全て作り物でしょう」




「そうだけどさ」




 こいつが悲鳴を上げるのは、どんな時だろう。




「さて、お化け屋敷巡りも終わったし、次は高村君が決めてくれて構わないわよ」




「う~ん、……あっ、じゃあジェットコースターは?」




「え、そ、それは……」




 予想外の狼狽えようだ。




「もしかして、ジェットコースター、苦手?」




「い、いえ、そんなことはないわよ」

白鳥さんと高村君の心霊調査、書いてない!

いつか書きたい!

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