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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと関西旅行
76/224

白鳥は微笑んでくれているだろうか。



「ここが、清水寺やで」




「清水の舞台から、飛び降りても良いわよ、高村君」




「お前は、おれに死ねと言っているのか」




「勿論、冗談に決まっているでしょう。大事な下僕に死なれては困るわ」




 大事な、ねえ……。




「では、写真でも撮りましょう。丁度、桜が見ごろだから」




 あの写真と同じ場所だ。




 白鳥は、中学の時も、こんな感じで旅を始めたのかもしれない。




 薫が近くに居た人に、シャッターを押してくれるよう頼む。




「では、撮りまーす。ハイ、チーズ」




 パシャッ。




 白鳥は微笑んでくれているだろうか。






「あれが、音羽の滝やね。この滝の水を飲むと、長寿、恋愛、学業のご利益があるで~」




「あなたたち二人は、学業の水を飲みなさいな。……私は、長寿の水でも飲もうかしらね。両親が短命だった分、私が長く生きないとね」




 ドキッとした。




 やはり、昨夜の話が思い出される。




「あら、どうしたのかしら、高村君?」




「い、いや、何でもねえよ」




 悟られないようにしないと……。

作者も音羽の滝では学業の水を飲んだ記憶があります。

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