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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと関西旅行
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白鳥と旅を楽しむんだ!



次の日は、快晴だった。




「今日は旅行日和よ、高村君」




 朝食が済み、白鳥が自作の旅の行程表を持って来て言った。




 随分とノリノリじゃないか。




「最初は、清水寺に行くのよ」




 あの写真と同じ場所だ。




 昨夜の薫の言葉が脳裏に蘇ってきたが、平常心を保った。




 白鳥と旅を楽しむんだ! 




 そう、自分に言い聞かせた。






 白鳥の計画によると、おれと白鳥と薫の三人で京都の観光地巡り、薫オカンと弟たちの四人で、大阪で一番有名な某テーマパークに行くらしい。薫オトンは仕事。





「何で、別行動なんだよ。しかも、あっちだけホテル宿泊かよ?」




「だって、一日では回り切れそうもなかったから。それに、私は人込みが嫌いなの。春休みだから、ああいうテーマパークは人が集まるでしょう?」




「まあ、そうだけど……」




 いや、京都だって人は沢山いるんじゃねえの?




「それに、彼等にとって、京都の神社や仏閣巡りは退屈なのではなくて?」




「そうだろうけどさ。でも、薫オカンが大変だろ、子ども四人も面倒みるのは……」




 しかも、人様の子だぞ。気を使わせちまう。




「伯母さんは、大丈夫だって言ってたわ」




「それに、もう手遅れちゃう?」




 ここは、京都へ向かう電車の中であった。もう、出発してしまっている。




「秀は弟たちが心配なんやね。優しいお兄ちゃんやん」




「伯母さんを信用なさいな、ブラコンシスコン高村君」




「その呼び方、止めろ」




 こんな会話をしながら、京都へ向かって行ったのだった。

人様の子どもを3人も預かる薫オカン、なかなかすごい人ですね。

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