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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと関西旅行
69/224

ツアープランナーかよ


 その後、おれ達の紹介は薫がちゃんとしてくれた。




 泊まる部屋に荷物を運び、特にすることもないので、弟たちとブラブラ散歩することにした。




 元旅館は、客が来ないにも関わらず、小綺麗にされていた。




「そういえば、何年か前に、ここと似たような温泉旅館に泊まったことがあったよな。覚えてるか?」




 家族旅行の話だ。




「うん、覚えてる。確か、兄ちゃんが石けんで滑って転んで、たんこぶ作ったとこだよな」




「ああ、兄貴がたんこぶ作ったときか」




「お兄ちゃんが、たんこぶ作った~」




「たんこぶだなんて、間抜けね、高村君」




「しっ、白鳥、お前いつからそこに居たんだよ。ていうか、お前らはたんこぶ以外に記憶にねえのか?」




「あっ、あと、シカに追いかけられてた!」




「それは、お前らも一緒だっただろうが。もっと、いい思い出あっただろ」




「鹿ってことは、奈良公園かしら? それだったら、今回の旅の行程に含まれているわよ」




「いや、奈良じゃなくて広島だよ。厳島神社のとこ」




「ああ、そっち。だったら、今年の修学旅行で行くわね」




「そういえば、広島って言ってたな」




 この春休みが終わり、二年に進級して、六月には修学旅行か……。




「また、鹿に追い掛けられるといいわね」




「お前が追い掛けられろ。……もう、今回の旅の行程とか決まってんだな」




「ええ、勿論。私、旅の行程を考えるのは得意なのよ」




「ツアープランナーかよ」




「ええ、そうね」




「……あれ、そういえば薫は?」




 さっきから姿が見えない。




「自分の部屋に居るわよ」





作者の修学旅行も広島でした。

修学旅行編のエピソードはまだ語られませんが、いつか書きたいなとも思います。

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