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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと関西旅行
63/223

ただ言ってみただけよ



「まもなく京都です」




 車内アナウンスが目的地到着を告げる。




「おっ、着いたみたいだな」




 おれは荷物を持って立ち上がった、が、他の四人は全く立とうとしない。




「まだ、着いていないわよ」




「いや、だって京都って……」




「私が、いつ京都に行くなんて言ったの?」




「冒頭で言ってただろ? 旅行会社のCMっぽく」




「ああ、あれ? あれは、ただ言ってみただけよ」




「……は?」




 新幹線が発車した。




「だ、だったら、おれ達は今どこに向かってるんだ?」




 とんだミステリーツアーだ。泊まりってことしか聞かされていない。




「馬鹿ね、高村君。切符を見てみなさい」




 ポケットから切符を取り出す。




   『名古屋→新大阪』




「し、新大阪って……」




「兄貴、バカ過ぎだろ。気付くだろ、普通」




 優にバカにされた。




 ていうか、気付かなかったおれ、本当にバカ過ぎだろ。

白鳥さん達が住んでいるのは愛知県です。でも名古屋ではありません。

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