表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
しずかとしょかん
55/221

怒り



「……じゃあ、何で僕に話したの?」


「宇宙は信頼できるから。……それに、誰かに話してすっきりしたかった」


 僕が信頼できるだって?


 それに、誰かに話してすっきりしたかっただって?


 じゃあ、僕はどうすればいいんだよ。


 ここで、僕も浅羽さんが好きだって言えばいいのか?


 そんなこと、言える訳ないじゃないか!


 自分だけ話して、すっきりしやがって!


 僕は更にもやもやするだけじゃないか!


 大久保君に対しての怒りが沸々と溢れてくる。


「……そうだったんだ」


 怒りの感情を必死で抑えて、出来る限り冷静な声を出す。


「ああ、聞いてくれて、ありがとう」


「……じゃあ、もう遅いから帰るよ」


 そう言うが早いが僕は歩き出していた。


 早くこの場所から逃げ出したかった。


 大久保君の顔なんて見たくなかった。


「あっ、そうだよな。ごめんな、付き合わせて。……じゃあな、宇宙」


  


 大久保君と別れた後、僕は家まで走った。


 何が、ありがとうだよ!


 いつも、自分だけいい思いして!


 僕がどれだけ惨めな思いをしてるのかなんて、お前にはこれっぽっちも分からないだろ!


 だって、もしあいつが僕のライバルだとして、僕に勝ち目があるのか?


 全くないじゃないか!


 あいつは完璧モテ男で、僕は卑屈で嫌な人間だ。


 勝負にもならない。


 あいつみたいなリア充なんて、皆、爆発してしまえばいいのにっ‼

大久保君は特に何も悪くないのですが、宇宙君視点になってしまうと、宇宙君に肩入れしているので、大久保君が邪魔なように思ってしまいますね。

浅羽さんの気持ちはどうなのでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ