表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
しずかとしょかん
39/220

二人だけの秘密

 次の日の朝。


 教室に入った瞬間、浅羽さんと目が合った。


 挨拶でもしようかと思ったけれど、浅羽さんが、人差し指を口に当てて、しーっと、淡く微笑んでいたので、口を閉じた。


 そういえば、昨日、しずかとしょかんから帰る時に


「しずかとしょかんのこととか、本当の私のこととかは、他の人には言わないでね」


 と言われたことを思い出す。あの笑顔のせいで頭がぽーっとしていたので、今まで忘れていた。浅羽さんは、きっと内緒にしておいてと言いたいのだろう。確かに、こんな場所があるなんて多くの人に知られたら、大変な騒ぎになる。しずかとしょかんは、静かな図書館ではいられなくなってしまうだろう。


 僕は、何事もなかったかの様に、自分の席に着いた。


 


 この教室の中で、しずかとしょかんのことを知っているのは、僕達二人だけなのだ。


 なんだか僕と浅羽さんだけの秘密みたいで、嬉しかった。

しずかとしょかんは本好きのクチコミで広がることなく、狭いコミュニティを守っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ