付き合ってんの?
ゴールデンウィークも明けたころには、クラスもある程度、まとまってきていた。
でも、おれと白鳥は相変わらず、孤立したままだった。
ある日の昼休み。
白鳥とおれが弁当を食べ終えたのを見計らって、クラスのリーダー格の男子が話しかけてきた。
妙に親しげに話しかけてきたそいつに、白鳥はあからさまに嫌そうな顔をし、無視していた。なので、おれが仕方なく、応答していた。
何気ない世間話が続いていた。
「でさ、君たちって付き合ってんの?」
「はあ? そんな訳な……って、白鳥?」
白鳥が突然立ち上がり、教室を出て行った。
追いかけようとしたおれに、そいつは言葉をかけた。
「君さあ、何であの子にかまうのさ? あの子、顔は可愛いけど、超変わってんじゃん?」
何かが切れた音がした。
「……お前、あいつのこと、何も知らない癖に、勝手なこと、言ってんじゃねえよ」
かなり、大きな声が出た。
「確かに、あいつは変わってるよ。……でも、変わってるからって、無視とかはダメだろ。からかうのもダメだろ。……お前ら、もっと、広い心を持てよ!」
そう言うと、おれは白鳥を追った。
白鳥さんと高村君はクラスに溶け込めるのでしょうか。




