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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんの不安
209/225

しかも三股だよ



 勘違いというのは恐ろしいもので、その所為で人を殺してしまうこともあると聞く。勘違いから始まって、勝手な思い込みをし、そして思いはすれ違い、離れていく。  今回、私がするのは、そんな勘違いの話なのだ。




 とはいっても、殺人なんて起きなくて、いつも通りのゆるい話が展開されるだけだけれど。お菓子を食べながらでも、ゆったりと聞いてほしい。







 春休み四日目のこと。




 私は友人の住吉双葉と近所の大型ショッピングセンターに買い物に来ていた。レストランで食事をしたり、愚痴ったり、服を買ったり愚痴ったり、プリクラを撮ったり愚痴ったり。




 愚痴っているのは主に双葉で、私はそれを聞いてたまに相槌を打つだけだ。以下、その愚痴内容より抜粋。




「ホント、浮気する男ってサイテー!」




「しかも三股だよ、三股。信じらんないっ」




「あのチャラ男、許すまじ」




「でも、私から振って正解だったなー」




「あ、でも一発、ううん、五十発くらい殴っておけば良かったかも」




 お分かり頂けただろうか。補足説明をすると、双葉はバレンタインデーの時に告白して付き合うことになったサッカー部の近藤君の浮気(しかも三股)を知り、つい先日、彼を振ったばかりなのである。




 それで今日、私は双葉の憂さ晴らしに付き合っている。







「今日はありがとー、美和ちゃん」




「こちらこそ」




「明日は十時に映画館前だったよね? その後はー、カラオケ行ってお茶してー。なんかデートみたいだよね。ホント、あのチャラ男より美和ちゃんとデートする方が千倍楽しいよ!」




 女子同士だけれども。そして、カラオケは先日の女子会で行ったばかりだけれども。まあいいか、双葉が楽しんでくれるなら。




「それはどうも。……では、今日はこの辺で」




「うん、バイバーイ」

白鳥さんと住吉さんが仲良くしてると何だか嬉しいですね。

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