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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんのバースデー
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即断即決過ぎるだろ。



数十分後。おれ達は近所の大型ショッピングセンターにいた。勿論、ケーキの材料とプレゼントを買うために。




「クリスマスだな」




「そやね。働いてる人も大変やな。ゆっくり過ごしたいやろに」




 ショッピングセンターの煌びやかな飾り付けと、サンタ服で働く店員を見ながら言う。




「おれさ、クリスマス商戦はとっくに終わってると思うんだよな。だってクリスマス当日に、パーティの準備する奴とか、あまりいないじゃん。だいたい何日か前にはプレゼントとかも買ってる訳だしな。今日、慌ててプレゼント買ってるのなんて、あわてんぼうのサンタクロースくらいだと思うんだよ」




「ま、そのサンタさんは、わいらやねんけどな」




「白鳥へのプレゼントは、クリスマスプレゼントも兼ねてるってことか。……あっ、だったら白鳥からもクリスマスプレゼントあるんじゃね?」




「あるやろな。美和子、その辺は律儀やから」




「期待しちゃっていいかな。ていうか、去年も貰った覚えがあるぞ。何、貰ったっけ」




「貰ったプレゼントを忘れちゃあかんよ、秀。美和子がめっちゃ悩んで選んだやつかもしれへんのに」




「えー、下僕のおれのプレゼントになんか悩まないだろ」




「あ、君達はもう決まった?」




 烏丸が綺麗にラッピングされたものを持って、おれと薫に話しかける。




「って、お前、もう買ったの⁉」




「うん」




「早っ!」




 おれ達が会話している間に……。即断即決過ぎるだろ。




「何を買ったん?」




「扇子だよ。白鳥さんに似合いそうな優雅なやつ」




「結局それかよっ! ただのボケかと思ってたよ。もっと考えて選べよ」




 クリスマスなのに和柄の包装紙が、何ともミスマッチだ。




「君達は何を買うんだい?」




「わいは色々見てから決めようと思ってるで」




「おれは文房具セットにしようと思うんだけど」




「文房具セットって……。君は小学生かい」




「実用的だろうが。バカにすんな」




 でも、さすがに文房具セットじゃ味気ないかなと思ったので、やめにした。




今時のお洒落な文具セットとかならありかもしれないですね。

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