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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
カラスが綴る回想録
171/221

僕の本性

まずは、僕の本性について教えましょう。


 僕には「心」というものが欠落しているのです。人間が本来、持っているべき感情というものがすっぽりと抜け落ちているのです。周りが何故、笑っているのか、悲しんでいるのか、よく分かりません。他人の感情に共感が出来ないのです。


 これではまるで「人間失格」です。こんなことが周りに知られたら、僕は嫌悪されてしまいます。だから、仮面を被ったのです。とびきりキレイな偽りの仮面。皆は僕を完全に同じ「人間」だと信じ込みました。


 しかし、仮面を被りながら生き続けることは、この上ない苦痛でありました。いっそ死んでしまえたら、どんなにか楽だろうと思いました。そこで、僕は自殺未遂を働きました。未遂に終わったのは、すんでの所で彼女達が助けてくれたからでした。


 彼女は持ち前の聡明さで僕の本性を見破り、僕を救ってくれました。彼女がその時に言った言葉は、救いの言葉、正に福音でありました。僕は彼女のお陰で、いや彼女のために、今もこうして生きているのです。


 さて、本題に入りましょう。僕の過去についてです。


 僕の本性を見抜いたのは、何も彼女だけではありません。僕の本性に気付き、それを言及した他人は、彼女を含め過去に三人います。

烏丸君の本性を見抜いたのは白鳥さんだけではありませんでした。

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