表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
あの空に捧げる回想録
168/221

いつか、きっと

次の日。


 今日は、美月さんと真斗君とプラネタリウムに行く。


 久しぶりのプラネタリウム。


 何となく、行きたくなったのだ。


 季節は秋。寒くも暑くもなく、丁度良い季節。


 晴れやかな秋空の中、僕は集合場所の駅前に向かう。


 途中、大きなお屋敷と、そこから出て来る見知った顔が見えた。


 少し前まで会うのを避けていた人。


 本当の友達が出来るまで、会ってはいけなかった人。


「白鳥さん」


 懐かしい名前を呼ぶ。


「あら、久しぶりね、橘君」


 彼女が振り返って、何事もないかのように僕を見る。


 約二年半、全く会っていないのに、あの頃と何も変わらない口調であった。


「ちょっと、この人誰⁉」


「お前の知り合いか?」


 白鳥さんの隣には、アイドルみたいな超イケメンと何処にでもいそうな普通の男子がいた。


 何があったのか、言及はしない。


「友達が出来たんだ」


 このことを伝えたかっただけだから。


「そう。私は下僕が出来たわ」


 会話はそれだけだった。


 きっと白鳥さんと一緒にいた人達には、何のことかさっぱり分からなかっただろう。


 でも、それでいいのだと思う。


 長い話は三人が揃ってから。


 僕と、白鳥さんと、先輩。


 離れていても、この空で繋がっている。




「……いつか、きっと」


 晴れやかな秋空の下、僕はそっと呟いた。


二人は会えました。

さて、先輩は……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ