130/221
楽しみに待ってなさいな
◆
次の日。
「おはよう、橘君」
登校早々、白鳥さんに話し掛けられてしまった。
「お、おはよう」
自分の席に着きながら、少しぎこちない挨拶を返す。
「橘君は、もう何の部活に入るか決めた?」
会話が続く。昨日は僕のことなんか、どうでもいい様な感じだったのに。……昨日はたまたま機嫌が悪かっただけなのかな。
「えっと、まだ決めてない」
コンピュータ部が、ガチでP検とか目指してたら嫌だなと思ったのだ。
「そう、良かった。あなたにピッタリの部活があるのよ」
「へ?」
何で、白鳥さんが部活動の勧誘を?
「放課後、楽しみに待ってなさいな」
「え、いや、僕は……」
白鳥さんが誘う部活とは、やはり……?




