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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
あの空に捧げる回想録
127/222

紅茶淹れてやったぞ。

 あの頃の私の心は、真っ暗な闇に囚われていた。


 今まで出来ていたことが出来なくなった。分かっていたことも分からなくなった。


 心の中に鍵のかかった部屋があるみたいに、閉ざされていたものがあった。


 それを開いてくれたのが、彼らであった。


 その後、中学卒業時に起こった出来事により、私は再び心に鍵をかけてしまったのだが……。


 しかし幸いなことに、それもぶち壊してくれる者が現れた。


 その彼は今……。


「白鳥、紅茶淹れてやったぞ。ったく、休みだからって午後のティータイム満喫だな」


 私の下僕として働いてくれている。


 多少間の抜けた、平凡でこれといった特徴もない彼であるが、私の愛すべき下僕である。勿論「愛す」というのは、言葉の綾であるけれど。


「あら、休みではないわよ。今日はフィールドワークをすると言ったでしょう。秋の夜長に心霊現象、よ。さっさと準備してきなさい」


「へーへー、分かってるって。心霊スポットに行くんだろ。ったく、何で休みの日にこんなことを……」


 下僕が何やらブツブツ呟いているが、気にはしない。


 まあ、実際、今回私が語る話に彼は登場しないのだから、いつも以上に扱いがぞんざいになっても仕方はない。


 そう、今回の語り部はこの私なのだから。




 では、午後のティータイムと洒落込んで思い出話でもしましょうか。


 この晴れやかな秋空の下で……。

愛すべき下僕・高村君の語りは、今回はお休みです。

白鳥さんと宇宙君の語りにお付き合いください。

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