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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
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Let’s裁判



そんな感じで、数日が過ぎたある日。




 白鳥から電話が来た。




『もしもし、高村君? 元気してる?』




「……元気してない。ていうか、お前、病院内でケータイ使ってんじゃねえ。ペースメーカーの患者さんに迷惑だろうが」




『大丈夫。今、病院にはいないから』




「じゃあ、何処にいんだよ?」




『裁判所よ。市役所の近くの』




「はあ、裁判所?」




『あなた達も今すぐ来なさい』




 そこで、電話は切れた。




「美和子、何やて?」




「さ、裁判所に来いって……」




 嫌な予感がした。




 白鳥の奴、烏丸の親相手に裁判を起こす気だ。




 烏丸の許可もなしに……。






 裁判所に着くと、白鳥に集められたであろう面々が揃っていた。




 おれ、薫、烏丸。




「あ、阿部っ⁉ お前、何でここに?」




 恋愛相談に来た阿部灯である。




 彼女の依頼がきっかけで、こんなことになっているのだが、彼女に烏丸の過去は関係無いはずだ。




「私、実は知ってたんです。烏丸先輩のこと」




 何処でと聞きたかったが、それは法廷で明かされるのだろう。




 それに、ホストクラブのボスの八神さんと、全ての元凶である烏丸の母親。




 確かに、烏丸の母親は綺麗だ。烏丸によく似ている。




 彼女は状況を察しているのだろう。




 さっきから、烏丸を憎らしげな目で見ている。




 烏丸は苦い顔をしている。




 それが、実の息子を見る目かよってくらいに、冷たい視線を烏丸に向けている。




 修羅場だ。今度はホストクラブの時みたいに、あっさりとはいかないだろう。






 数分後。




 白鳥が姿を現した。




 骨折のため、セバスチャンに車椅子を押されての登場だ。




「では、早速始めましょう、Let’s裁判」

白鳥さんのノリが軽いです。

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