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白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
105/221

ふーん、まあまあね。

 ◆






 彼女を傷つけてしまった。




 でも、僕はどうしたら良かったのか?




 あんなことを言われて、正気でいられるはずかないのに……。




 彼女は見抜いていた。




 僕が必死で隠している本性を、いとも簡単に見破ってみせた。




 怖い。




 彼女が怖かったのだ。




 だから、僕と兄さんは……。






 なぜ、あの場所に行ったのか?




 あそこは、僕達にとって、タブーなのに。



              ◇




 次の日。




 おれは、終業式の間も通知表をもらっている時も落ち着かなかった。




 今、白鳥は病院にいる。




 おれの家の近くにある、それなりに大きい病院で検査を受けている。




 学校が終わったら、すぐに白鳥の所に行くつもりだ。




 それで、烏丸はというと、普通に過ごしている。




 少なくとも、おれには、そう見える。




 いつも通りの烏丸凛であった。






 学校が終わり、おれと烏丸はすぐに病院に向かった。




 セバスチャンによると、白鳥は左足を骨折して入院することになったそうだ。




「あら、高村君に烏丸君。私の通知表はもらってきてくれたかしら?」




 白鳥の学校に置いてあった荷物と共に、通知表を渡す。




「ふーん、まあまあね。……で、烏丸君は言うまでもないでしょうけれど、高村君はどうだったのかしら?」




「……聞くな」




 良かった。




 とりあえず、白鳥は元気そうだ。




「ちなみに、僕はオール5だったよ。高村君は、チラッと見えたけど、3が多かったなあ」




「……言うなよ。平均するとオール3だよ。泣くぞ」



白鳥さんは平均すると4.3くらいです。

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