表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鳥さんの黒歴史  作者: 夢水四季
白鳥さんと嘘吐きカラス
101/224

本当に彼なのですか?



「それでですねー、ウチのお嬢様と来たら、内気過ぎて、知らない男性に顔を見られるのも恥ずかしがるんですよ。平安時代の貴族かって話ですよねー。私、お嬢様を生まれた頃からお世話しておりましてー、お嬢様の言いたいことなら、何でも分かるのですよー。……あっ、今、お嬢様が少し一人になりたいと仰っているので、すいませんが、お席を外して頂けます?」




 ……よくもまあ、嘘のセリフが出て来るものだ。




 ある意味、尊敬するぜ。




 ホストたちが離れた。




 白鳥とおれが内緒話をするように、顔を近付ける。




 聞かれたら、マズいので超小声だ。




「それで、彼は見付かりましたか?」




 ここでも、お嬢様口調だ。徹底している。




 彼とは、もちろん烏丸のことだ。




「はい、あちらにおられます」




 金髪で、かなりのイケメンであった。




「あの、金髪ですが、本当に彼なのですか?」




「ええ、間違いありません。金髪はカツラでしょう。……それに、あの笑い方と、腰の形は彼ですよ」




 腰の形って……。




 お前、烏丸をどんな目で見てんだ。




 でも、確かに、烏丸だと言われればそうだ。




 そして、白鳥はスマホを動画モードにして、証拠写真を撮る。




 スマホの動画モードは、音がしないのだ。




 盗撮犯の手口である。警察密着二十四時で見た。




 証拠写真を撮った白鳥は、烏丸の前へ歩み寄り、白鳥美和子の普段の声で、こう言った。




「こんばんは、烏丸君。こんな所で何をしているのかしら?」

証拠を集めるための盗撮ですが、

ヒロインがやることじゃない……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ