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黒熊と黒蛇

警戒をしながら、少しずつ近づく。


樹々の間に、殺気を放ち続けている2つの巨大な生き物がいた。


忍び足で、さらに近づいて樹の隙間から覗く。


いたのは、巨大黒蛇だった。大きいが、超巨大白蛇よりも2周りほど小さい。




巨大黒熊もいる。どうなっているのか確認するのに少し時間がかかった。


何故なら、黒熊に黒蛇が絡みついていたからだ。




どう見ても、黒熊が力負けしている。放っておこうかと考えたが、強い方を葬れば多少とも危険が減る。


既に刀の鍔に親指を乗せ、体は臨戦態勢になっている。


今の自分の力で倒せるかは確信がない。だが力は満ちている今ならいけそうな気がする。


ここに住むためには、倒さなければならない相手だ。覚悟を決めた。




黒熊の胸を大蛇が締め上げている。


黒熊は爪で硬い蛇の胴体を引っ搔くが上滑りしている。


大蛇は、熊の首にも巻き付き締めあげる。


熊が締め上げている蛇の胴体に噛みつこうと口を開けたが、歯がたたない。首の締め付けが強まり、黒熊は泡を吹き始めた。


時間がない。黒熊が危ない。




覚悟を決めた与平は刀を抜いて、その戦いの中に走り込んだ。


渾身の一撃を黒蛇の頭に振り下ろした。


油断していたのか黒熊との闘いに集中していたのか、与平の接近に気づかないまま黒蛇は攻撃をもろに受けた。


黒蛇の頭が真二つになっただけでなく、地面にも深い地割れができた。


その威力に与平自身も驚いた。黒蛇は動きを止め黒熊に巻き付いていた胴体はゴムベルトが切れたように地面に滑り落ちた。

それでも暫くくねっていた胴体が完全に動きを止めるのに少し時間がかかった。




黒熊はまだ生きていた。


気絶寸前で泡を吹いていたはずの黒熊がしぶとく生きていた。




黒熊は締め付けが無くなるとそのまま地面に座り込んだ。命を賭けた戦いだったのだ。疲労が激しいのは当たり前である。


座り込んだ熊の姿は、熊の人形のようだ。だが、人間で言えば戦士だ。良く戦った。




与平に暫く睨んでいたが、体力が戻ったのか起き上がると傷を舐め始めた。体の傷が少しずつ修復されていくように見える。一頻り舐め回すと再び与平に顔を向けた。


視線を戻すと、黒蛇の生死を確認するように、前足で突いて回る。終わると蛇を咥え、そのまま引きずって行く。もう敵意は感じない。




黒熊の大きさに違和感がある。


農耕牛の3,4倍はある。


それだけ、大蛇も大きかったということになるのだが。


この島の生き物は全て大きい。




黒蛇を引きずる黒熊の後ろ姿を見送る。


与平は黒熊戦士と別れを告げた。




それにしても刀の威力が凄まじい。ケルベロスはともかく、超巨大白蛇、トレント、それに今回の巨大黒蛇。いずれも一撃だった。人間離れしている。超人か。いや、光の精霊の凄さだ。



前世の京都でいかにして光の精霊、精霊王に出会い、この異世界に転移再生されたのか。

まず、前世の出会いの前の数年を語る必要がある。







孤島に来て最初の仲間が熊?

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