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ラザーヌディア王国入国
「みんな、準備はいいかい?」
勇者の言葉に、残りの全ての仲間は頷いた。
城塞都市エリミネスの巨大な防壁の中心部にある巨大な城門が、今まさに開かれるところであった。
一日に二度、午前に一回午後に一回、この国境を分ける門が開かれる。
通れるものは行政により許可証をもらったもののみ。
勇者一行はすでに許可証を発行してもらい、他の準備も終わらせ、後はこの門を通るのみであった。この知らせは出発国のカルラーム王国と、ラザーヌディア王国の両方に伝わるだろう。
鉄でできた重い門がゆっくりと開いていくに従って、向こう側から涼しい風が吹き、頬を撫でる。
その向こう側に見えるのは、こちら側と同じような街並み。しかしそこからはラザーヌディア王国領、交易都市ソリオヌス。エリミネスのように両国間の交易で栄えた場所。
「それじゃあ、行こうか」
勇者一行は、初めて未知の領域へ足を踏み入れた。
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