実はカワサキの旧車の隠れた救世主だったのだが、隠れすぎて知名度が低い魔法の添加剤
自動車界隈において世にはオカルト商品が大量にある。
例えばよくわからない追加のコンデンサーをホットなんたらとか名づけて、
それを装着すると「エンジンのノイズ除去」「パワー増大」「トルク感アップ」「燃費改善」
などと謡ってる所謂「オカルトチューン」だとか「オカルトパーツ」だとか言われる類だ。
こういうのは時代が進んだ現代では殆どがその効果を証明できないために淘汰されてきているが、
いっぽうで以前は「オカルトチューン」扱いされたのに、
実際に効果が現れているパーツやチューンナップも確認されてきている。
著名なものを抜粋すると、
・窒素ガス(タイヤに充填してタイヤの寿命アップ)
・ポリエーテルアミン(エンジン洗浄剤 エンジンの寿命アップ)
・洗浄剤とはまた別のガソリン添加剤系
・スコットオイラー(チェーン寿命大幅向上)
これら4種において、特に窒素ガスなんて割りと最近ではガソリンスタンドでも供給しているが、
90年代前半の頃には"眉唾もの"などと言われていた。
実際には航空機やモノレール、札幌市営地下鉄やゆりかもめなどで使われて実績があったのに。
長年の認識でいうと、世において実績がある系統のケミカル剤は大体航空機向けである。
私は使わないが、巷で評判のプレクサスは米軍の戦闘機のキャノピー用の洗浄剤だし、
窒素ガスなんかも元々は航空業界で採用されて広まって言ったものだし。
ポリエーテルアミンもエンジンを文字通り洗浄してオーバーホールするために使われていたもの。
一連の製品は状況によっては効果が確認しにくかったりするのでオカルト扱いされていたが、
ポリエーテルアミンなんかは新車の頃から使わないと効果が確認しにくい。
これはもう長年蓄積したカーボンなんてボーリング作業などで削り取らないといけないほど強烈にヘバりついているからであって、そんなのがエンジンを動作するだけで簡単に取れるわけがないから当たり前だとしか言えないが、
新車の頃からレギュラーガソリンに添加して使い続ける、
あるいは添加されたハイオクを使う車両は本当にエンジンの中身綺麗な状態のままだから。
そりゃ黒くススのようなものは付着しているが、バルブやピストンなどに炭化したカーボンやスラッジがベタッと張り付いているような状態にはならない。
しかもそれを引っぺがすのにゴリゴリ削らなきゃいけないとうような事には絶対にならない。
結局、こういったものを使って10万km以上走ったバイクのエンジンのバラした状態を確認しているから、筆者はポリエーテルアミンと離れられないでいる。
普段はスタンドを限定してガソリンを入れているが、
万が一のために添加剤を携帯しているほどだ。
特に筆者が見たのは38万km走ったスーフォアだが、
38万kmで死んだのはピストンでもバルブでもなくカムチェーンだった。
長年労わって乗ってやるとこの手の駆動系パーツのが先に死ぬのが黄金時代のHONDA四気筒の実力だ。
その後簡単なオーバーホールが施されたそいつがどこまで走ったか知らないが、
オーナーが普段からメンテナンスでやってたのは筆者とそう変わらない。
正しいケミカル剤を正しく使う。これだけだ。(それが容易ではない)
現在では無理だろうとハッキリ言えるが、
かつてのCBというのは本当におサイフに優しい名車だったことがわかる。
こういった長期間オーナーを支える続けるグッズが他にもあって、
筆者が同じく離れられないのが"窒素ガス"と"スコットオイラー"である。
例えば巷の評価で1万kmで終わるタイヤだと言われた存在があったとする。
筆者は大体の状況で同じタイヤを使って1万4000kmまでは軽く乗りつぶす。
この手のタイヤでの最長距離は1万6800km。(無理して乗った数値)
普段から重装備で、車重はただ乗るだけより+15kgくらい余裕なのに後輪だけすぐ死ぬとか特にない。
このタイヤの長寿命を支えているのが窒素ガスとスコットオイラーというわけ。
筆者は巷で長寿命とされるタイヤは特に乗らない。
大体1万km程度という、ほどほどにツーリング向けなタイヤしか使ったことがない。
ゆえに長寿命タイヤが一体どこまでいけるのかについては興味もなくもないが、
この手のタイヤはグリップ力が死んでるので安全性に疑問符があり、やろうとは思わない。
転倒リスクのあるバイクにおいてグリップ力は命。
寿命ばっか考えてグリップ力を殺すぐらいなら別口からアプローチした方がいいと思う。
その上で、一般的にタイヤ選びにおいては一般的に知られるタイヤ寿命+3000km~4000kmで計算して購入を考える。
6000kmぐらいで死ぬといわれた中華オフロードタイヤのシンコーですら8700kmとか保ったんで、
大体+3000kmを最低値と見積もっておけば計算がしやすい。
ではどうしてタイヤ寿命が延びるかというと、
まず窒素ガスは通常の酸素より分子が大きくタイヤを透過して抜けにくく、
空気圧を長い間一定に保ちやすいからという部分がまず1つ。
長距離ツーリングでも1500kmを越えるツーリングだと一般的な空気だと空気圧が下がる。
ゆえに東京~九州往復ツーリングなんかでは行きと帰りで2回も空気を入れたりしなきゃならない。
大体のライダーはこんなの無視するんで、
自然と空気圧が下がってタイヤの接地面が増えて摩擦力が増えてーといった感じで、
タイヤの無駄遣いを知らず知らずのうちにやっていることになる。
それこそ一部の旧車乗りにおいては500kmごとに数時間かけてメンテナンスするような人間とかいるわけだが、そういう人らは窒素ガスなんて使わずともタイヤは長く保ちやすくなるオーナー達であり、割と筆者と交換時期が同じ人が多い。
ようは筆者の場合、上記の人がやってるメンテナンスをフリーにさせようとしているだけ。
窒素ガスは3000km程度じゃ簡単に空気圧が下がったりしないし、
エンジンオイルチェーンメンテナンスを500kmごとにやる人らなんて真似できるほどマメでないので、スコットオイラーで走行中に少しずつ給油していくというわけだ。
チェーンが汚れた場合におけるタイヤに対する影響は大きい。
チェーンは基本片側しかないわけだが、
つまりタイヤの駆動軸にかかるテンションは常に片側。
摩擦力が安定しない汚れた状態ではチェーンがタルみ、そのトルクはタイヤ軸へとかかり、
結果タイヤや回転トルクを一定のものとできなくて変磨耗などの原因となる。
こういうのが嫌いで性格がマメな人は高速を300km前後走ったりしたらPAやSAで休憩がてらメンテしたりするわけだ。
道の駅の片隅でメンテやってる人なんかはそういう性格の方。
そういう人らのバイクはとにかく綺麗だ。
傷が多少あってもその傷部分が汚れたり錆びたりしてない。
油を多用したりするだけでなく、おそらく手油などの影響もあるのだろう。
自動車工場の鉄製の工具と同じでヘタっているが錆びてないような状態のままを保っている。
筆者はこういうバイクが好きでたまらないが、
乗る時間の1/4をメンテに使うような事ができないほど常に乗っていたい人間なので、
そこらは評判の良いパーツや溶剤でゴリ押しというわけだ。
ちなみに彼らから言わせると"粘度の高いグリス類は故障の原因"らしいんだけど、
レース界でも見てわかるとおり、ハードなスプリントレースでは殆ど使われてない。
本当に正しくバイクを扱うならチェーンにベットリヘバりつくようなモンを使ってはだめなんだ。
常にサラサラして付着した汚れごと飛んでいくタイプの方がいい。
これだけで2馬力は変わってくる。
車台で計測しただけでも汚れたチェーンとそうでないものとではそれぐらい変わってくる。
わけわからんオカルトパーツ並の性能向上……正確には性能劣化回避だが、
汚れたチェーンを使うだとか、空気圧をきちんとしたものに整えていないタイヤだとカタログスペックを出せなくなっていくわけである。
逆にカタログスペックはこの手の環境も加味してスペック表として記述するため、
きちんと整備されているバイクは大体カタログスペックから2~3馬力ぐらいは向上する。
そもそもバイクはチェーン駆動の時点でチェーンにおいて5馬力ロスしているといわれる世界。
チェーン駆動やめるだけで同じエンジンでも5馬力アップできうる世界なのだ。
オカルトパーツ付けようか悩んでる間に整備しろということだし、
整備状態を保つように手助けるパーツ類というのは性能を向上する効果があっていいと言えるね。
ちなみに筆者はチェーンにおいて特段DIDやRKなどの高級品を使う事は殆どない。
大排気量大型バイクしか乗らないので純正からしてDIDやRKであることが殆どであり、
メッキしてるかしてないかの違いぐらいしかないパターンが多いからだ。
どのメーカーも大型となると最近はイリジウムプラグなどは当たり前で、
ヘタに"○○素材を使用!"とか書いてあるモン使うと、
純正より純度や精度が低い素材だったりしてむしろ性能低下を引き起こしたりするため、
筆者の場合は基本純正品で、純正品のメーカーのワンランク上の品を使う程度。
いわばそれ以外のよくわからないメーカー品が純正であった場合は効果があるといった程度。
CB400なんかは大したメーカーじゃないと聞いているので効果はあるだろうが、
チェーン自体も割と燃費やトルクに関わってくるのでいいモノを購入した方がいいとは言える。
まあ最近はスペックも重要だからってチェーンに手を抜くメーカーなんてないんだが。
ホンダなんてチェーンが錆びるなんて殆どないんじゃないか。
チェーンやブレーキディスクよりも真っ先にフレームのが錆びるからね。
なんたって納車時点で錆びてるからな。
比較も糞もない。
ま、それは置いといて純正パーツでもそれなりに優秀な国産メーカー品を使うからこそ、
上記要素を加味することで驚くほどの効果が生じてくる。
例えばチェーンというのは使えば使うほどに伸びてくる。
ゆえにその都度、スイングアーム側でアクスルシャフトの位置を変更したりしてテンションをかけて調整して最適な位置にする必要性がある。
この伸びるというのは新車時が一番伸びやすい。
各部に無理な負荷がかかった状態でフレームやら何やらみんなカチカチだからである。
それが乗ってる間になじんでくるわけだが、チェーンにいつも以上に負荷がかかって当然伸びてくるわけだ。
が、上記三種の神器を使うとこれが全く伸びない。
本来なら伸びていかないといけないわけだけど全く伸びない。
普通は500km~1500kmぐらいの間に3回か4回ぐらい必要なのだが、
筆者の場合は2000kmぐらいまで必要無し。
以降も3000km毎に1回やるかどうか。
5000kmぐらいは平気でいけてしまう。
まじめな話、普段の状態がどんだけチェーンに負荷かけてんだよと言いたくなる。
これらの要因はフレームのしなりやら走行中のチェーンのたるみなどによるもののはずだが、
殆ど伸びないってことはフレームのしなりが起きてもチェーンのテンションが乱れてチェーンに大きな負荷がかからないという事だ。
つまりバイクのスプロケットにかかる負担も減っているであろうことは容易に推察できる。
本当に不気味なほどチェーン調整が不要になるので、筆者からしたら神アイテムである。
しかも併用するからこそ絶大な効果が出るわけであり、
余計に離れられなくなる要因である。
筆者がやる事なんてスコットオイラーのオイル缶が尽きてきた頃にチェーン調整をやるだけ。
しかも殆ど調整する必要性がない。
以前も別作品で説明したとおり、スコットオイラーはチェーンの寿命が延びすぎて
殆どのケースでスプロケの方が先に寿命を迎えるという逆転現象が起こる。
さすがに常に負荷がかかるスプロケは大きく寿命が伸びる事がなく、
残念ながら定期的な交換は強いられる。
しかしスプロケを交換してもチェーンは無事というのが当たり前で、
一般的なライダーの常識である"1回目ないし2回目にチェーン交換する際にスプロケも同時交換"なんてタイミングではない。
むしろ筆者の場合は"スプロケ交換3回目ぐらいに同時でチェーンも交換"である。
DIDやRK系統の純正チェーンは大体2万kmオーバーを目安にしていいのだが、
それが3倍ぐらいは確実に伸びると考えてもらっていい。
巷のライダーにはチェーン交換時に毎回色を変更してプチカスタムを楽しむ人間もいるが、
カスタムを楽しもうとする前にバイクのが車検に入って新車になるパターンが多く、
ヘタすると車検までにチェーンを使いつぶせない事も多々。
何しろ最大7万kmぐらいチェーンが保つのだ。
こんなのをオカルトパーツだとか言ってたやつらがいたと思うと恐ろしい。
ちなみに駆動関係でのロスが減った影響だと思うが、
基本的に燃費もカタログスペックより上な事が多い。
一例を示すとCB1100は1L/24.7kmは余裕だったし、CB1300でも1L/21.8ぐらいは走る。
アフリカツインに関しては1L/25km以上は余裕で走った。
CRF1000ASで満タン時のメーターの航続可能距離が618kmとか普通に出てたしね。
アイツは距離だけなら都心部から田舎に向けて走りにいくスタイルで600km走ったよ。
大体、みんカラの燃費データで少数派の上の方のデータを提供しているのは"私です"。
燃費の秘密を聞かれたら、まずは三種の神器を用意しろとしか言いようがない。
もうマジな話、スコットオイラーは標準装備でいいのでは?
ツアラー系バイクはオプションでいいから用意してほしい。
それこそメーカーがチェーンに拘るならそっちも検討してほしい。
シャフトドライブにしないならなお更だ。
聞いているかNikenGTとH2SX。お前らだよお前ら。
170万越えるバイクがごく当たり前なチェーン駆動なのはやめてくれないか。
最近じゃ90万クラスのバイクがDIDチェーンとか装備してるせいでこれらのバイクの存在が霞む。
正直言ってお前らあたりのクラスならば装備してなきゃ駄目だろ。
ほんと、ツアラーは純正でメンテフリー目指してほしい。
巷の実際に効果があるといわれるパーツ類を吟味して純正版を取り付けてほしい。
それぐらい効果があるものだ。
ランニングコストから考えたら導入して損はない。
タイヤも、チェーンも、消耗品全ての寿命が延びてスコットオイラーなどに投入した費用を簡単に回収できる。
しかしだ、しかしである。
こういった事をやってたってちょっとやそっとではどうにもならない分野がある。
オイル漏れだ。
これはもうガスケットとかタペット類のちょっとした隙間のせいで発生する。
通常これらはパッキンなどで埋めるがどうにもならない。
しかし、実は関西地方の川崎野郎達の間で大昔から奇跡の添加剤と言われていた存在があった。
昔から関西のカワサキ車両はオイル漏れが無いと言われていたが、
その要因こそ、その添加剤だったのだ。
長くなってしまったがここらが本題だ。
添加剤。
ポリエーテルアミンなどの洗浄剤を除けばこれほど怪しいオカルト系アイテムも他にないだろう。
一般的に"オイル添加剤"と呼ばれるものの99%はパチモンで効果がないと言われている。
実際にはオイルにすでに添加されていて効果が無いというのが実態である。
添加剤で効果があるのはガソリン添加剤だけ。
それが常識。
ガソリン添加剤は効果があるが総コスト的にハイオクより高くなるパターンも多く、
レギュラーに添加する費用対効果が少ないと言われていて
明確に効果がある洗浄剤ぐらいしか宣伝されることも少ないが、
ガソリン添加剤は巷の検証サイトや動画サイトでの検証サイトにもある通り効果がある。
そんなオイル添加剤の中で唯一無二の効果があるとされている素材がある。
"二硫化モリブデン"だ。
一体どういう効果があるのかというと"エンジン内のちょっとした隙間部分を埋めて潤滑力などを高める手助けをする"などと謡われる商品。
純正エンジンオイルでも大半の場合は入っていると言われるが、
その総量は大した事はないとされる。
こいつが特に効果を示すのが"オイル漏れ"対策である。
どれぐらい凄いかはyoutubeの動画などを見てもらえば一目瞭然。
あの悪名高いカワサキの旧車が全くオイル漏れしなくなる。
それだけじゃない。
現状では唯一新車販売があるCB1100のオイル漏れなどにも効果がある。
特にこいつの恐ろしいのは入れたその瞬間から明確に効果が現れる事。
メカノイズが発生しているタイプのエンジン音がまるで新品のように蘇る事だ。
筆者が少しだけ乗った事があるZ2がこいつを添加剤として入れ込んでたやつだったんだけど、
まーなんていうか音がまるっきり違う。
美しすぎて頭の中で麻薬が分泌されそうな駆動音と排気音。
ブローバイガスも全く発生しなくなる影響でそんな官能的なサウンドになるらしい。
何しろ手でキックスターターを動かすだけで1発始動だからね。
筆者が別作品で描いたZ2は実在するんだこれが。
一般的に旧社会(旧車會ではない)の中での常識では、
本当にすばらしいバイクは手でキックスターターを動かして1発始動するという。
私が知る限り最高峰のZ2はまさにソレだったが、
そのZ2の秘密こそ、この二硫化モリブデンだったのだ。
私が知る限り、唯一明確に何らかの効果があるとされるエンジンオイル添加剤だ。
しかもそれは"燃費改善"だとか"馬力アップ"だとかそういう胡散臭いものとは一線を画す。
単純に"オイル漏れ"を防ぎ、そして"エンジン寿命を極限にまで引き上げる"というだけの代物。
燃費が良くなるわけでもパワーが上がるわけでもない。
ただ単に"常に作動状態が安定する"だけに過ぎない。
ただそれだけなのだが、それが凄すぎるわけだ。
どんだけ凄いかってそれを用いて整備している車が、
欠陥品とされるようなエンジンでも割と問題なくオーバーホール無しに駆動し続けられるのである。
これは二輪も例外ではなく、とにかく効果がデカいのが旧川崎車両系列。
それも空冷タイプ。
何しろ動画サイトなどではスプレータイプをキャブレター内に直接吹き付けてエンジン内にモリブデンを添加するだけでオイル漏れが即座に止まるなど、すさまじい効果を実証する動画が多いが、
なにぶん、商品流通が関西地方の極一部のせいで関西のライダーしか知らない名品の1つなのである。
関西に川崎乗りが多いのと関係しているんじゃないかとすら思う。
筆者がこれを知ったのは数年前。
そのZ2の秘密を聞いて教えてもらった。
自動車整備を普段やってる人がオーナーなのだが、
モリブデン系添加剤は大昔から有名だったのだという。
しかしモリブデン系添加剤は逆にエンジンを詰まらせるようなタイプも多く、
最適解を探すのに大変苦労するので事実上の"半オカルトアイテム"であり、
少しずつネットでも話題になりつつある最近でも、パチモンなどが出回って評判を下げている。
ともかく"扱いづらい薬品"及び"成分"であるわけだ。
だがきちんと精製されて合成された添加剤の効果は抜群。
DIYをやるような連中で、特に川崎やスバルといったオイル漏れに悩まされるユーザーの救世主なのである。
ちなみに評判のいいモリブデン系添加剤などを販売しているのは「京阪商会」という会社。
ネット販売などをしていないので"自動車整備屋さんから買い付ける"方法以外手に入らない。
が、最近どうやら状況が変わったようで斉藤商会という会社がネット販売しているらしい。
筆者は知り合いの自動車整備屋さんから購入しているが敷居は下がったということだ。
ちなみにこいつの効果はそれだけじゃない。
タイヤやオイルホースなどにスプレータイプを吹き付けると寿命が延びる。
二硫化モリブデンによってタイヤがやわらかくしなやかになり、
熱変化にめちゃくちゃに強くなるからだ。
リペアパーツが少ない旧車の世界においては、
ブローバイホースなどを純正のまま保つのは至難の業。
また旧車向けタイヤなどは未だに太陽などに弱くすぐヒビ割れなどしてしまう。
例えば旧車でなくともスーパーカブ向けタイヤなんて2ヶ月も太陽に晒したらヒビだらけである。
カブはチューブタイヤなのでさほど問題はないが、
タイヤ性能は下がってるといえる。
それがこいつを定期的に塗り込んだり吹き込んでやると使いつぶすまでひび割れしない。
ゴムパッキンなどの寿命も大幅に伸びる。
筆者の場合はマフラーのヒートガード用の耐熱ゴムに吹き付けているが、
通常すぐ劣化して1年ぐらいで交換が必要な所、2年以上は余裕で保つぐらい状況が変わる。
ちなみに普段から洗車後にタイヤにも平気でぶっかけているが、
タイヤに妙なヒビ割れなどが発生する事は全く無くなった。
もしかするとタイヤ寿命向上にも一役買ってる気がするが、
筆者の場合は"金属にはラスペネなどの防錆剤"をぶっかけてゴム類には"二硫化モリブデン"をぶっかけて整備してる。
またエンジンオイルは現状だと水冷バイクであるのでさほど問題ないはずだが、
CB1100の時の影響で今でも使っている。
CB1100時代は一時期オイル漏れとメカノイズに悩まされた。
よくわからないシャーーーっていうメカノイズと、
ガスケットからのオイル漏れがひどく、苦労させられた。
それがZ2のおやっさんからモリブデンの存在を聞かされてから改善。
水冷エンジンでも寿命向上を期待して添加している。
おかげでメカノイズなどが騒がれるエンジンのバイクに乗っても苦労しなくなった。
筆者に貸すとなぜか調子が良くなるバイクがあると言われたりするが、
キャブレター系バイクでメカノイズがやかましい場合は許諾を受けた上でエンジン内にぶっこんでるためだ。
何をかけたかについては言わない場合が多いけどね。
パチモンが多く、説明しても後でクレームを入れられそうだからだ。
流通経路が限定されすぎているので、パチモンを手に入れて壊れたから責任を取れと言われても困る。
だから別作品についても二硫化モリブデンについては説明しなかった。
が、この度入手経路も増えたというし、今回のエッセイを書かせてもらった。
最後にまとめよう。
今回のエッセイで覚えてほしいこと。
窒素ガスは有効。
ポリエーテルアミンは有効。
ガソリン添加剤は有効だが費用対効果が無い場合が多い。
二硫化モリブデンは川崎の救世主。
つかえば「カワサキかっ!?」ってなること間違いなし。
貴方の愛車がオイル漏れやメカノイズに困っているなら一考の余地あり。
ただしパチモンも非常に多く、純度の低いモノでは却ってマイナス効果すらありうるので、
きちんとしたメーカーのきちんとした製品を買おう。
エンジンオイル添加剤で唯一信じていいのは二硫化モリブデンだけだ!