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虐待死した子供たち

僕たちがいる世界は不思議な場所


この世界にいる人は僕みたいな小学生や幼稚園児ばかり


みんなそれぞれ、火傷やけどやアザがあったり、やせ細ったりしている


この世界に来る子供たちはみんなお母さんやお父さんに会いたいと泣く



なんでなんだろう




僕はパパが嫌いだ


他のパパの子供だからって毎日のように殴られ、気がついたらこの世界にいた


この世界はご飯を食べなくてもお腹は空かないし、寝なくても眠くならない


その変わり、誰とも会話は出来ない


ずっと座って泣いている子供やケガをしている子供を見ているだけ


でも不思議とここは居心地がいい


何をしていても殴られないからだ




この世界には親みたいな人がいる


その人とは頭の中で会話が出来る


また元の世界に戻りたくなったら言いなさい


今度は幸せな未来のある子供に生まれ変われるからって言ってた


僕はあんな世界に絶対戻りたくない


気分で殴られ、傷が出来れば学校にバレるからと無理矢理に休まされる


学校を休めば給食も食べれず、その日は何も口に出来ない


傷が出来た罰だと言われた


こんな理不尽な世界になぜまた戻ろうと思えるのか


でももし願いが叶うなら1つだけお願いしたい事があるんだ


僕は小さい頃、眠れずにいた時に母親からギュッと抱きしめられたあの温もりは今でも覚えている


もしあの温もりがもう一度あるのなら僕はまた同じ母親の元に生まれたい


僕は愛されていなくてもいいです


だけどもう一度だけ、あの抱き締められた温もりを感じたいです


僕の言っていることはワガママでしょうか?


僕を愛してくれなくてもいいです


ただ、もう一度だけでいいです

何も言わずに僕をギュッと抱き締めて下さい


そうすれば僕は貴女を忘れて新しい世界に行けると思っているから

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