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第17話 カンナを探しに3000メートル

22時に、もう1話投稿します。

「報酬は可能な限りお支払いします、ご協力お願いします!」

「断――らない!」


 大商人からの依頼か……有りだな。俺は机に座りながら、部下がせっせと集めた情報をただ地図に書き込んでいけばいい。それで莫大な報酬がもらえるなんて、なんて楽な仕事なんだ。


「ところでお嬢様、御父上に相談はされたのですか?」


 マスター、大事な話に横槍を入れないでくれよ。


「いいえ、でもきっと賛成して「ならこの話はなしだ」え?」

「隊長の指示もなく、勝手な行動をとる隊員をオレは信用できない。信用できない人間に、オレの仲間を預けるつもりはねぇ、帰んな」


「そんな!」

「あ、後嬢ちゃんにアドバイスだ、この先クエストを発注して、ミスがあったとしよう……謝罪しに顔を出すような真似はやめておけ。責任だ何だって、そればっかりに手を回されたら、それこそ国が回らなくなっちまう。そうならないように、クエストは匿名になってるんだ」


 勉強になるな、俺が無能だなんだと罵ったシステムには、ちゃんと理由があったのか。まあ被害を受ける身としては、何とかしてほしいのが本音だけど。


 ――バターン

 突然ギルドの出入り口が開いた。

 やっば! カンナ帰ってきた、言い訳何も考えてない。


「よーっす、あ、いたいた、カンナちゃんが探してたよ」


 現れたのは、カンナじゃなかった。確か彼女は、さっきの自称勇者と一緒にいた……ロゼッタだ!

 身長と同じぐらい大きな杖を、カツカツとならしながら部屋に入ってきた。歩くたびにちらちらと除く、ミニスカ越しのスパッツがこれ以上なくまぶしい。


「東門の方に行ったから、ちゃんと迎えに行ってあげなよ」

「東? えっとここは?」

「そういや、お前は昨日来たばっかだったな。ちょうど地図があるな、借りるぞ」


 マスターが、エミリアから地図を預かり俺に説明を始めた。


「まず、ここ、この壁の内側全部が、我らの国クローリカだ。壁には東西南北に各1つ、計4つの門があり、オレ達が住んでいるのが南地区だ。特に境目とか目印は無いから、まあ適当に行ってくれ」


 ギルドを出て左に前進、と。了解、完全に理解した。


「あの、わたしもご一緒してよろしいでしょうか?」

「あー、あたしも、ここ来てから戦闘ばっかで全然観光とかできてなかったから」


 うおっしゃー! 両手に花でデートだぜ! 


「勿論ですよ、一緒に行きましょう」

「んじゃ、オレは奥で仕事があるから、ちゃんとカンナを、連れて戻れよ」


 こうして俺のデート兼、カンナ探しが始まった。

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