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Invisible Blue  作者: 成日
4/4

体育にて

女子の黄色い悲鳴と、男子の掛け声。

ツン、と汗臭いユニフォーム。(きし)む足首。

「ほら、紫苑、ボールそっち行ったぞ」

「おーおー、千草君、かなり人使い荒いんちゃうかー?」

そんな、ザ・青春のど真ん中にいるのは、千草と紫苑である。

「ふたりとも・・・げんき・・・だね・・・。」

「ああ。まったくだ。バスケットボールなど・・・こんな無意味な運動に、何でそんなに打ち込むのか、(はなは)だ疑問なのだが・・・。」

二人を遠くから見守っているのは、長袖長ズボン、所謂(いわゆる)長ジャー姿の梓杏と浅葱。ダンダンと体育館が揺れるたびに、二人の体もまた、右へ左へ揺れていた。

「おい、梓杏に浅葱、お前らAチームだろ、んな隅にいないで、コートに立て」

同じくAチームの千草が叫ぶ。

「いや・・・おれらはいいから。いけめんは、じょしに、かこまれてればいいよ・・・・。」

「そうだ、そうだ、美男子は女子に注目されていればいいのだ。」

「お前ら・・・・・。」

そうこうしているうちに、相手が攻撃をしかけてくる。

「ちょ、待てって」

その攻撃をもスマートに受け止める

「うわー、さすが、イケメン、やんね」

紫苑がにやにやと笑みを浮かべているが、気にしない。気にし・・・。

「ひゅーひゅーいけめんー」

ガゴッ

ボールが顔に当たっただけとは思えない強烈な音が、体育館に、響いた。

「ったぁぁああぁ・・・」

紫苑が、顔を抑えてしゃがみこむ。

「それは無いで、千草君・・・。」

「うっせ、お前が騒ぐからだろ。」

「僕が騒ぐ→千草君イラッ→ボール吹っ飛ぶ、ってことか。あまりにも一瞬過ぎて、頭追いつかんかったわ。」

試合中にもかかわらず、駄弁っていると、ヒュンッ、音を立てて、オレンジ色の影が、二人の間を飛び抜けた。

「・・・・は?」

音の正体は、相手チームが投げたボール。

「あ・・・ヤバ・・・。」

紫苑、並びに梓杏、浅葱の頬を冷や汗が伝う。

そうなのだ。あの男――千草は、負けるのが大嫌いなのだ。

相手に一点でも点を取られれば、即、ブッ潰しルート。

よって、悲鳴と叫び声で、今日の体育は幕を閉じた。

「千草君、えげつなぁ・・・。」

結果は31対1で、Aチームの勝利。相手チームに点を許したのは、先ほどの1回のみであった。

「えげつない、ちぐさ」

「うむ、えげつないな。」

「えげつない、えげつない言うな、これが勝負だろ。」

「さすが、もとやんは、いうことが、ちが―」

言いかけた浅葱の口を、千草が抑える。

「どうしたん、千草君。」

幸いにも、紫苑も梓杏も、浅葱の声が小さくて聞き取れなかった。

「そろそろ予鈴がなる。もう教室に向かわねば。」

「あ、ああ、そうだな。」

浅葱の口をふさいだまま、千草がそう答えると、紫苑が「二人はまだ着替え終わってないっぽいから、先行くな」とひらひら手を振りながら、梓杏と更衣室を後にした。

ドアが閉まるのを見届けて、浅葱が、千草の手から脱出する。

「あの・・・、ごめん、ちーちゃん・・・。」

「二度と・・・」

「え?」

「二度と・・・あの時の事を言うな。」

千草の冷たい物言いに、浅葱は頷くだけだった。

少しばかりの言い訳のため、後書きを書かせていただきます。

まず一点目。

大幅に次話投稿が遅れてしまい、申しわけございません。

中学生という身分上、テストや塾、受験など、やらなければいけないことが多く、これからも遅れてしまうことがあります。ご了承下さい。

二点目。

まだ経験が浅いということもありますが、非常に文章構成が拙いです。

自分で確認して投稿するのですが、それでも至らないところもあります。

基本、小説では使わない記号(→やじるし等)は、極力避けているのですが、私の語力不足のため、今回の話でつかってしまいました。申しわけございません。

だらだらと長文を書いてしまいましたが、これからも、どうぞよろしくお願いします。

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