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あの日の約束  作者: ウチダカツヤ
アノネ…
8/75

「あ、俺には新しい番号教えてくださいよ、俺イタ電なんてしないっすから。」


いたずらっぽく宏紀が笑った。笑顔はやはり香織とよく似てる。こいつに対してときめくことはまったく無いが。


「もちろん!んじゃ宏紀の携帯かけるから登録しといて。」


俺もつられて笑いながら宏紀の携帯にコールしようとしたその時。



ピピピピピ…


《通知不可能》



!!!

またかかってきやがった。


「宏紀ごめん、ちょっと電話してくる!」


足早に事務所の外へ出て《通話》ボタンを押す。



「もしもし!」


……………………

返答は無い。少し迷ったが意を決して聞いてみる。


「え…っと、違うと信じたいけど香織…?」


…ザーー…ジジッ…


「…じゃないよな。なぁ、何か答えてくれよ。あんた誰?もしも…」



プッ

ツー ツー ツー ツー



…何なんだお前、誰なんだよ鬱陶しい。

そしてあの雑音。

やはり電波の悪いいつものイタ電?

しかし今現在この携帯の番号を知っているのは香織しかいない。

万が一俺狙いの物好きなストーカーがいたとして、こうも早く替えたばかりの番号を知ることができるとは思えない。

LINEでの着信なら相手の名前は出るはずだ。

しかし、香織が俺にこんな電話をするってのも理解しがたい。

ケンカをした時でさえこんなことされたのは一度もないのだ。

第一、香織はこんな陰気な事はしない。

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