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あの日の約束  作者: ウチダカツヤ
白ト赤ノ記憶
28/75

そして急降下




バチン!!


顔面、胸、腹、手足に鋭い痛みが走る

床に叩きつけられた…?


ピクンピクン


魚のように身体が跳ねる

全身が痺れて動けない





 嫌 ぁ ぁ ぁ ぁ !!!





闇を引き裂くような少女の叫び声が響いた



ガシャン!!!


 ヴ…ガァ………?!




何かが割れる大きな音

萎れた花は無様に捨てられぬるい水と光る破片が飛び散った

そして床にへたり込み血が流れ始めた頭を抱えて呻く男


その男の背後には引き裂かれてボロボロにされた服をまとった少女が水に濡れた破片を握りしめている

男の頭を殴り付けて割れた花瓶の大きな破片

それを頭上に高く構え一気に振り下ろした


ザクッ…



男の断末魔の叫びが響き渡る

破片は逃げようとする男の太股に突き刺さったのだ

大きく開いた口から涎を足らし後ずさりする男を捕らえ少女は馬乗りになって再び鈍く光る破片を振り下ろす

胸、腹、首を目掛けて何度も、何度も…


やがて全く動かなくなった男に握っていた破片を思いきり突き立て体の中へ埋め込むと

少女は新しい破片を手にとりぬるい水と混ざった鉄臭い液体で湿っている床にポロポロと涙を落としながら動けずにいる俺に近づいてきた

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