3話 初めての冒険
私は屋根から飛び降りた。
そのまま家の裏の森の中に入った。
森の匂いや若葉の綺麗な緑色など
家から一歩も出たことのない私には感じる全てが新鮮だった。
「前から試してみたいことがあったんだよね。家だと狭くてどうしても魔法を制限して使わなくちゃいけないかけどここなら自由に使えるぞー、っとその前にもう少し奥まで行っとかなきゃね万が一見つかったらヤバイから」
ずんずん進んでいくと足元の草が絡まり徐々に歩きにくくなってきた
「よし、万物の祖たる魔力よ、我の前に集い、風の刃となりて吹き荒れよ、風刃」
スパーン
目の前の草が全て刈り取られる
「うんうん、やっぱり魔法を全力で使えると楽しいねぇ~」
さらに少し歩くとちょうどよく開けた場所に出た
「ここで良さそうかな」
何を隠そうここで私は家の中ではできなかった魔法、土魔法と草木魔法を練習するのだ
私は右手を前にだし詠唱する
「万物の祖たる魔力よ、大地を伝い削り、我が手の前に集え、石弾」
シーン…
何も起こらない
「あれー?おかしいな詠唱は合ってるはずなんだけど、とりあえず次だ次」
「万物の祖たる魔力よ、草木に流れる力と成りて、我に従い、全てを貫け、根槍」
シーン…
またも不発
「うーむ、どこがだめなのかな?」
それから何回かやってみたが結局一回も成功できなかった。
太陽が真上に来たお昼だ。行きと同じ道、同じ方法で家に帰る。
家にはまだ誰も帰っていなさそうだ、良かった。
いつもどうりのサンドイッチを食べ魔導書を開き今日の反省をする。
「やっぱり何度みても詠唱は合ってる。火魔法や氷魔法、風魔法はうまくいったけど、土魔法、草木魔法がうまくいかなかったのはなんでだろう」
うーん…考えても分からない
まだなにか足りないことがあるのだろうか、またパパにお願いして、ちょっとした草と森の土を持って帰って着て貰おうっと。
しばらく魔導書を眺めてると
ガチャ
扉が開く音がした
ママが帰ってきたみたい
「お帰り」
「ただいま、いいこにしてた?」
「うん…」
「今日はパパは少し遅くなるって、夜ご飯作って待ってよう」
「はーい」
ちょうど後少しで夜ご飯ができそうなとき
ガチャ
「ただいまー」
「パパ帰ってきたみたいね、お出迎えしてくれる?」
「うん」
「パパお帰り~」
「ただいま、マリーいいこにしてたか?」
「うん、いいこにしてた」
「そうかそうかそれは良かった」
パパとママに嘘つくのは気が引けるけど悪いのは外に出してくれないママたちなんだからね。
ばれてるかもしれないと思ったけど意外と大丈夫だったな。
その日は食後にパパに森の土と小さくてもいいから木の苗を取ってきてほしいと頼み布団に入ったが、昼間の興奮が押さえきれずなかなか寝付けなかった
一部このままだと伝わりにくい部分があったので直しました




