2話 脱出計画
「「マリー、行ってくるね」」
「行ってらっしゃーい」
私が六歳になってから半年が過ぎた、なのに未だに家から出してもらえない、なんで?
きっと外には楽しいこととか、綺麗なものとか、がたくさんあってパパとママは一人占めしようとして私から隠してるんだ。
そこから私の脱出計画が始まった。
「まず、どこから外に出るかよね。でも、玄関は外から鍵がかけられてて出れないし、窓は雨戸が釘で打ち付けられてて開かないし…」
あれ?これ早くも脱出計画おしまい?詰み?
「はぁー」
大きなため息をつきながごろりと横になる。その時、私は閃いた
「天窓を使えば行けるんじゃない?」
天窓までは床から2メートル強あるでも鍵も簡単なフックだけだから開けるのも簡単、ここからなら出れる。
「よし、あとは」
夜、私はパパとママにおねだりをした
「ねぇパパ」
「なんだ?」
「私最近魔法だいぶうまくなったでしょ」
「そうだな」
そうなのだ魔法を使い初めてから早一年私は結構魔法が使えるようになっていたのだ
「だからさフードが着いたローブがほしいんだ、ほら本とかの魔術師ってそうゆうローブ着てるでしょ」
「そうかぁ、うーんよし買ってあげようじゃないか」
「やったー、ありがとうパパ」
私に抱きつかれたパパはとても嬉しそうだった。
なぜ私がローブをねだったのかというと実はママはこの村で布を織る仕事をしているのだ、仮に脱出できたとしてもすぐ見つかったら怒られちゃうし、連れ戻されちゃう、だから一目見ただけじゃわからないようにフードつきのローブを手に入れたかったのだ。
数日後
夜ごはんの後パパに呼ばれた
「渡したいものがある」
「なぁに?パパ」
「じゃじゃ~ん、前に欲しいって言っていたローブだぞ」
取り出してきたのは濃い紺色の綺麗なローブだった
「わーい、ありがとうパパ大好き」
「はっはっは、そうかそうか」
私の頭を撫でながら言う
私は心のなかでガッツポーズをした
次の日
遂に決行の時がきた
私はローブを着てフードを目深にかぶる
天窓まで届かないんじゃないかって?
確かにわたしの身長は115cmぐらい天窓には届かない。
だがしかーし私には魔法があるのだ
「万物の祖たる魔力よ、我が身体を駆け巡り、我が力となれ、身体強化」
体を淡い靄のようなものが包み込む
よし成功した床をちょっと強めに蹴り飛び上がる。
すると無事天窓に届きフック状の鍵を外した
(よしもう一回)
二回目のジャンプは一回目より強めに蹴り天窓を開け外に飛び出す。
青い空、白い雲、幌馬車がガラガラ音を立てながら道を行く
初めて見る世界はそれはそれは美しく見えた
私は期待に胸を膨らませながらこれから始まる冒険に目を輝かせた。
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