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異界神話 メインストーリー アルファルドのお話  作者: レバニラ蒸し
第1章

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21話 第一王子vs犬

地味に20話超えてましたね

犬の方の視点です

吹き飛ばした直後だ、体制も崩れていて対応が遅れるはず。すかさず追撃を加える


ギィン


「ったっくよぉ、なんで生身の人間がこれに対応できるんだよ、バケモンか」


「む?人を化け物と呼ぶのは感心せんな」


魔法を織り交ぜながら攻撃を繰り返すが、効いている様子はない


一度距離をとり持っている剣に魔力を流し込む。この剣には魔力を込めることで切れ味が増大する特性がある。攻撃が通らないわけではない、しかし致命傷にもならない、ならその防御ごと切り捨ているだけのダメージを与えてやればいい


「シッ」


細く息を吐き、切り掛かる。この速さとこの切れ味なら確実に止められない、万が一止められたとしても剣と魔力の防御を貫通してダメージを与えられる


ギィン


まただ、また防がれた。毎度大きな傷を受ける前に魔力による防御力が上がる…いや攻撃力も上がっている


「やはり君は強いな、もう八割だ」


なんなんだよ八割って、手抜いてるってか、嘘か誠かはわからないが、このままでは攻め手に欠けるのも事実だろう。向こうでも既に魔性強化(ブースト)使っているし隠す必要もないか


魔性強化(ブースト)


髪が茶色から薄い透き通るような水色に代わり伸びる、目の色も薄い茶色から、金色へと変わった。纏っていた鎧からは所々氷が生え、全体的に強化される。冷やされた空気が白く変わりさながらマントのように落ちていく


「シッ」


姿が変わる瞬間を好機と捉えたか、切りかかってきた相手に剣を振るう


ガキィン


防御体勢を取られたが、それを無視して剣の直線上を凍りつかせる。右半身を凍らせたこれなら次の攻撃は防げまい


満を持して首へと周囲を凍らせ一回り大きくなり、破壊力の増した刃を向ける


キィン


おうよそ人と剣が当たるときに聞こえるはずのない音が鳴り剣が止まる。本来なら触れた部分を凍らせ剣の重みで粉砕するはずの技だったのだが、魔力の層に阻まれ、その体に触れること叶わず止められていた。


だからその魔力はどっから沸いて出てくるんだよ。先ほどまでの魔力ならば確実に倒せていたはずだ、隠しているにしても凍らせられる前に解放した方が何倍もよいはずである。


だが十中八九なにかを代償に契約魔術で底上げしているのだろう


「すごいな十五割というところか」


閉じ込めていた氷を破壊し完全な状態で出てきた。


即座に地面を凍らせ自分に有利なフィールドを作る。魔力量が桁違いに上がっている、目算だが最初の約3倍ってところか。様子見に地面に張った氷を操り柱状にし向かわせるが、容易く剣で破壊される


スピードも威力も段違いだ。だがまだ対応できる。先に氷柱で攻撃し、隙を作った上で切りかかる。そこに刃が当たる少し前、同時、少し後のタイミングでぶつかるように調整した氷柱を畳み掛ける


背後から迫った氷柱を防ぐため剣はそちらへと振られている。行ける獲った


体に強い衝撃がはしる、左の脇の下から右脇腹にかけて剣で分断されかかっている。この距離を一瞬で剣を振れるだなんて、だが止まらない足を氷で固定し吹き飛ばないようにする。切れかけている胴体を凍結させ止血し繋げる。剣は俺の腹に突き刺さったまま氷漬けにされ動かせまい。体内ならその分氷も強くできる、先ほどのように砕くことはできない


止めといわんばかりに足元の氷を操作し体勢を崩す。その右の肩口へと霜が降り冷気を纏う剣が叩き込まれる。


ギィン


相も変わらずおよそ人の身からなるはずのない音が鳴り防がれる。想定内、周囲に氷の礫を生成し打ち込む、並みの人間なら貫かれる威力はあるはずだが易々と弾き返される。


さらに空中へ一際大きな氷の固まりを生成手足胴体を氷で固め威力を十分剣に伝えられるようにし自分ごとつぶれるように落とす


来た。ついに肌に触れた、これだけバケモノみたいな行動をしていても全生物に共通する体外魔力より体内魔力の方が固いという性質は変わらぬようだ、体内へは刃を入れられない。


これやるとしばらく活性化も使えなくなるので使いたくなかったが仕方ない


周囲に展開していた氷、もとい氷属性魔力を集め剣へ集中させる、それにともない見た目ももとに戻っていく。触れている接点からこれらの力を一気に叩き込む


「ぐっ」


戦いが始まってから初めて王子が苦痛の声を上げた。直後魔力が体を通り抜け反対側から衝撃として発散される。その大量の魔力により一瞬粉塵が巻き上がったが、すぐにすべて氷漬けにされ動きを止めた


凍った砂煙のせいで中が見えない、ダメージは入ったのか…いや確かに手応えはあった少なくとも一部は凍らせられたはずだ、これでほぼ無傷で出てこられたらこちらに打つ術はない、魔力をさっきの攻撃でほぼ使いきってしまったためだ、果たして成果は…


ザリッ


砂塵を含む氷を踏み砕きながら現れたのは、右肩から左の脇腹にかけて氷を張り付けた状態だった。足取りもふらついていない、ほとんど回復していると見てよいだろう。全身凍らせるつもりだったがそれに比べると被害は少ないな


「こりゃダメだな、俺の敗けだ」


「そちらこそもすごかったぞ、2倍を出した上回復魔術、火炎魔術まで使わされた。こんなことはいつぶりだったか」


「こちとら死力を尽くしたのにたったそれだけかよ、これだからバケモンは…」


「何度もいっているではないか。人を化け物と呼ぶのはやめろと」

戦闘描写の書き方のコツがつかめてきたような気がする


ちなみに最後の攻撃は受け止めようとしたが不可能なことに気付き急遽体内の一部の魔力を薄くしてその部分に氷属性魔力を誘導することで、ダメージを軽減しました

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