15話 父親と娘
おとうさん目線です
包囲を抜けて森の中に入った
「万物の祖たる魔力よ、草木に流れる力と成りて、我に従い、手足となれ、操樹」
「だいぶ森の中に人がいるな」
「大丈夫私なら全員倒せるよ」
「あぁそうだな」
おかしい、村にはこんなに狩人はいなかった。マリーの事に気付いて、街から応援を呼んだのか。それにしては全員弱すぎる、いくら子供とはいえ国を滅ぼしかけた者と同類を相手にする戦力じゃない。
少し歩いた先で俺は
「っ殺気…」
背筋が凍るほどの、舐め回されているような、品定めされているような気持ち悪い殺気
(戦闘経験が違いすぎる…いくらマリーでも流石にこれは…)
「マリー、ママを頼む」
「パパ、それって…やだ、私も残る、大丈夫私の魔法ならこの人数差でも戦える」
(やっぱりマリーはこの殺気に気づけていない…そんなのではすぐ死んでしまう)
「マリー、先に次の街に行っててくれ、場所はわかるな」
「でも…」
「この指輪を預ける、マリーが何処にいても取りに行くから」
自分の結婚指輪を渡した
「後は頼む、連れて行ってくれ」
「えぇ、マリーのためですものね」
「マリー、生きてくれ」
「やだ…パパ、パパー」
マリーは妻に抱えられ森の奥へ消えて行った。最後の言葉が心の中に木霊する
「よぅ、お別れは済んだか」
「お前が殺気の主か」
かなり体格のいい男が立っていた、スキンヘッドで顔に傷がある、手にはガントレットが付けられている
「同じ漢としてな、最後ぐらいはカッコつけさせてやるのがせめてもの手向けってやつよ」
「ありがとう、お礼を言うよ、おかげさまで最高にかっこよく別れられたさ」
「そいつはよかったなっ」
拳が飛んでくる、見かけより早い。俺の武器は弓だインファイトじゃ部が悪い
(ならば時間を稼ぐ)
「カッコつけた手前簡単に負けてられないんでね」
後ろへ飛び距離を開けてから矢を放つ、当たるが効果は薄い
(なんちゅう体してんだ)
「時間を稼ごうとしてんのかしらねえがよ、無駄だぜ俺の仲間がそっち向かってる」
「はっ、お前の仲間なんて大したこと無さそうだな」
(少しでも時間を稼げ挟み撃ちにされるのが一番まずい)
「あ゛いまなんつた?俺が弱いって言いたいのか」
「ああそうだが、もしかしてそんなこともわからない鳥頭なのか?」
「子娘は殺して親は生け取りにしろと命じられていたができんかもなぁ」
殺気で足がすくむだが大切な家族を守るため、ここは死守する‼︎
完全死亡フラグですね(ニッコリ)
スキンヘッドの男は包囲に当たってた奴らが蹂躙され、なかなか楽しめそうだと出てきました




