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農地高度集約制度(案)

制度の概要と財務試算です。

1. 制度の目的


本制度は、以下の目的をもって創設される。

離農希望者および非農業従事者が保有する農地を、負担なく譲渡可能とすること

近隣農家を中心とした効率的な農地集約を実現すること

遊休農地の解消、農地管理の持続、地域雇用の創出を図ること


2. 譲渡先の優先順位および支援方針

2-1. 譲渡先の優先順位

譲渡先は以下の優先順位に基づいて決定する。ただし、最終的には譲渡者の意向を最大限尊重する。


近隣個人農家(最優先)

 土地交換や圃場整形などの地形整備を支援

 土地改良事業に対する補助金上限:事業費の50%


地域農業法人等


外部資本

取得上限:当初は10%まで

その後段階的に緩和し、制度開始から20年度を目途に上限撤廃を目指す


3. 譲渡条件および維持義務

3-1. 制度適用範囲

本制度は特区限定とする

参加は任意制とする


3-2. 維持義務

譲渡を受けた者は、以下の義務を負う。

保有期間(10~20年)中、最低限の農地維持義務を負う

不採算地については、3年に1回の作付けでも可とする

作付け作物は以下を認める

飼料用米

飼料用イネ

雑穀

上記作付けについては補助金制度を設ける


4. 企業参入型特区制度(段階導入)

本制度とは別枠として、2~3年遅れで以下の制度を創設する。


4-1. 対象

完全な休耕地のみを対象とする

特区限定、任意参加


4-2. 参入条件

スーパー・外食チェーン等の参入を認める

以下の厳格な条件を課す

① 完全な休耕地限定

② 用途および転用の厳格な制限

③ 地域雇用義務(サラリーマン型農業経営)


5. 税制・法制度上の措置

5-1. 税制優遇

土地取得後10年間の固定資産税免除

営農赤字の損金算入を認める(上限あり)


5-2. 法改正

10年以上営農した農地については、取得可能とする法改正を行う


5-3. 撤退時の措置

撤退する場合、以下の努力義務を明記する。

 現地基幹社員が営農継続を希望する場合

 会社設立支援

 一部資産譲渡

 その他必要な支援


6. 農業サラリーマン制度の導入

6-1. 雇用条件

給与保証:年収320万円程度

社会保障完備

退職金:DC(確定拠出年金)制度

週休2日制

残業:合意がある場合のみ、年360時間以内(※月の上限なし)


6-2. 土地持ち兼業農家の処遇

幹部社員候補として積極採用

年収:400~450万円(地代込み)

農機具の提供に対して

買取制度、リース料支給


6-3. その他雇用形態

地元の農業経験者およびその家族を優遇

パート・アルバイト:最低賃金+数円

外国人労働者:不定期雇用、社員寮あり


7. JAの参入条件

JAは関連会社として参入可能

ただし、以下を条件とする

完全別法人であること

内部取引価格の開示義務

雇用型法人のみ

地域限定


8. キャッチコピー

「生存戦略。次の100年のための大改革 ― 農業は家業から地域インフラへ」


財務試算

標準モデル(例)

雇用人数:5万人

不採算地補助:10万ha

土地改良:年1,000億円(10年)

税額控除:平均30万円/人


年間財政負担(概算)

項目年間コスト

賃金補填(10%)160億円

税額控除(税収減)150億円

不採算地補助100億円

土地改良(年割)1,000億円

固定資産税補填30億円

合計約1,440億円/年



高いか?→ 国家予算比での評価

参考:

日本の農業関係予算:約2.3兆円

公共事業費:約6兆円

子ども家庭庁:約6兆円


本制度は

「農業構造改革型の社会保障+インフラ政策」

なので、1,000~2,000億円級はむしろ「安い部類」


この制度の強み(財政的観点)

恒久的な補助金漬けではない

土地集約が進むほど生産性が上がり、補助依存が減る

雇用が生まれ、社会保障支出を相殺

相続放棄・荒廃・行政代執行コストを減らす

という “回収型政策”。


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