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怪我するたびに知らない世界に飛ばされる俺、「あれっ?またどっか行くんか!?」歴史の戦略で現代世界を最強にしてしまう。  作者: じゃれにぁ
第二章  未来の英雄達との出会い

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第十五話 ーー生きる力ーー 出会いが全て

今話題のあの人の登場です。

もうすぐ、中学校の入学式。

康一と拓馬は、悟と待ち合わせの海鷲港に自転車で向かっていた。

康一の自転車はおじいちゃんが使っていたママチャリだ。

それに比べ、拓馬の自転車は、ロードレーサーだ。

拓馬は「浜まで競争な!負けんじょー」

康一も「よっしゃぁ、行くじょー」

もう後30メートルというところだった。

前を走る拓馬がバランスを崩し、後輪が康一のペダルに絡みついて、二人とも急ブレーキがかかり、前に吹っ飛んだ。

康一は手をついたとの時、「ポキっ」と骨が折れる音とともに意識が遠のいた。

ほっぺたをパンパン叩かれ「おーい大丈夫かぁ。目を覚ませ」と言う声が聞こえて目覚めた。

周りを見渡すと、海鷲よりも田舎の風景が広がり、道は舗装されてなくて踏みしだかれた土の道だった。

「何じゃここ?あれっまた飛ばされた!?どこなん」

「おお、やっと起きたか!大丈夫か?」同じような年頃だ、凄く薄汚れている感じだが。澄んだ大きな青色だ。悪い印象はない。

「あんた誰なん?ここどこなん?」

その子は「おみゃあさん、人に聞く前に自分から名乗らないかんだがや」康一は理解できずにポカンとしていると「名は何という?」と聞かれ「こういち」と名乗った。

するとその子は「こういちか。ええ名前だがね。わしは日吉丸。ひよしって呼んだらええ。天下を取る男だがね。そしてここは、中村っちゅう町だがね」

康一は「ああまたや」とうつむいた足元の水たまりには季節外れの積乱雲が真っ白に映されていた。

日吉丸は、同じような色したまだ小さな子供達と一緒に河原の土手を歩きながら、言った。

「おみゃー、どこからきたな?」

康一はよく理解できないまま「うみわせ」と小さくつぶやいた。

「聞いた事ない町だなも。行くことろないんだったら一緒に遊ぶなも。わからん事あったらなんでもききゃあせ」

優しい雰囲気で話してくれているのはなんとなくニュアンスでわかるが、康一にはあくまでなんとなくだ。

「にいちゃん(秀吉)は、いっつも無茶ばっか言うもんでかんわ。わしがしっかりしとかんとこの一家はまわらんがね」と周りが笑いで包まれる。

弟は小竹と言うらしい。康一はハッキリと言葉がわからないまでも大体でええっかと感じ、なんだか楽しくなってきた。

それから三ヶ月の間、日吉丸達と過ごす事になる。日吉丸達は、康一からするとおそろしく生活力が高い。いろんな事を取り込んでしまう。周りの大人とも、対等までもいかないけれど時には上回る勢いで事を成してしまう。

なんだってやってみる。なんでも食べてみる。誰とでも話してみる。とにかくなんでもござれだ。

小川で小魚を”わら”で編んだ網みたいなものでつかまえて、露店に売りに行く。

林の中で松ぼっくりを見つけては、丁寧に松の実を取り出し、それも売りに行き、はたまたぶつぶつ交換で今日の夕飯を手にする。

康一は、生き抜く力と、交渉力、日吉の持つ人たらし的な、明るい圧倒的な存在力に、唯一無二。

今まで会ったきたどの人よりも、【すっご】(すごい)と感じていた。

そろそろ三ヶ月が経とうとしていた。

◇ ◇ ◇ ◇

その日はまたみんなと小川で魚取りをしていた。

みんなの姿は見えるのに、小竹が見えなくなった。

康一はいち早く気づき、先程までいたところに潜ってみた。少し深くなった川底で、両手が”わら”に絡まった状態で沈んでいる小竹を見つけ、勢いよく引っ張り上げた。

岸まで担ぎなんとか蘇生した。

小竹は、息を詰まらせ咳き込みながら泣きだす。

「大丈夫やと思うでよかったな」と康一が声を掛けていると日吉丸が勢いよく駆け寄り

「こういち、ほんとにありがとう。この恩は一生かかっても返すからな」と憔悴しきったかんじで小竹を抱き寄せた。

不安そうに小竹の様子をみている。

そうしているとふと日吉丸は笑顔になった、大きな清らかな澄んだ青色となっていた。

「こういち、この先いろんな出会いがあるでな。その出会いも貴重なもんだがや。我との出会いもそうだがや。敵とて大事にしてやればいつか友となり、味方になるんだなも。わすれんじゃにゃ-よ。」

お互いに笑った。みんなが笑顔に包まれたその瞬間。

◇  ◇  ◇  ◇

「痛たた、手首ねじれてった。」拓馬は顔をしかめて言う。

康一は戻ったことに気づき、拓馬と同じように左手首に痛烈な痛みを感じた。

「あいたた、拓馬大丈夫か?あいたたた」

その後、揃って病院のお世話になる。

拓馬は、右手前腕一本骨折。

康一は、左手前腕二本複雑骨折。

夜遅く、拓馬は親父さんに連れられて康一に家に来た。

親父さんが「今日はすみませんでした、うちのあほたれが」

母ちゃんが「こちらこそすみません。康一がやらかしたみたいで、わざわざありがとうございます。」

ひとしきりお互い謝っていたが拓馬はかなり落ち込んでいるように見えた。

夜空に浮かぶが三日月がいつもより明かりが乏しいようにみえた。



名古屋弁難しいです。ニュアンス違っていたらご教授ください。

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