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そして今日も私達はこの世界で生きている

あれから何ヶ月経っただろうか...

私の息子が家を出てから

もう1年経っているかもしれないがそんな事はどうでもいい

未だ魔王の復活を防ぐ方法を見つけていないのだから……

今は魔法の解析を進めなければ……

あの魔王の使っていたこの世界の力ではない魔法を

なにやら物音が聞こえてきた...なんだ?

「あ、!賢者様!王様からの通達です!」

「...なんだ?」

「'今すぐ城に来い'とのことです!」

「...はぁ……前の王様は良かったがその息子も良い王とは限らない...か……」

「なんでしょうか?」

「いや...なんでもない……」



「なんでしょうか王様」

「おい、魔王が復活したぞ倒せ」

「は?」

何故だ早すぎる復活するにはあまりにも早すぎる器を探すのはそう簡単な事では無いはずだ無理に復活しようとしたら何らかを失って復活するしかないはずいくらなんでも早すぎる!?

「王様になんという言葉遣いだ!謝罪しろ!」

「ならば魔王は放置しますよ」

「ぐっ……分かった...早く倒してこい!」


解析は成功しなかった...ならば昔と同じやり方で魔王を倒すしかない……が今は復活したばかり...兵力が足りてないはずだ……

今が狙い目...か

かつての仲間を呼び集めるか


「嘘だろ?」

あの魔王...先に潰していた!?かつての勇者パーティメンバーを!?もうそんなに力を集めていたのか!?まずいまずいまずい

「息子が心配だ」

今頭に浮かんできたこの言葉

今は願うしかない

父親らしいことは何一つ出来なかったが

今だけは息子の無事を願う


「これがこの王国の中での最強の兵士...?」

まずいかつての勇者達と五分五分...いや

それ以下だ……わたしがなんとかせねば


今の魔王は間違いなく前魔王の転生体だな

城の位置まで同じとは...やはり兵は集めれてないおかげか魔王城まで辿り着けた...

この老いぼれの最後の正念場だ


「嘘だ嘘だ嘘だ」


間違いない息子だ嘘だありえない呪いをかけられていたとでも言うのか?

「あぁ、その通りだ」

「心を読めるまで力をつけたか...」

「賢者様!どうしたんですか!あとは魔王を倒すだけですよ!」

「そうだぜ賢者!あんな子供ヨユーだろ!」

「...この馬鹿者共が」

「賢者だけが力量の差を感じているようだなぁ?」

「あれからお前の力を解析したんだ...あの時と違って力量の差を感じるまで解析を進めた...」

「ほぅ?だが自分にかけられた呪いまでは気づけなかったようだな?」

「...この卑怯者が」

「いや?私は卑怯なことはしていない

私の力を解析しているなら分かるだろう

私が復活するには器を見つけるか、何かを捨てて無理矢理復活するかの2択だ」

「お前は一体何を捨てたのだ」

「記憶だ」

「ではなぜ今過去のことを覚えている...」

「私が魔王になったきっかけと同様、お前の息子が人類に深い恨みを持った時だ」

「何?」

「隅から隅まで説明してあげようか?」

「...結構だ……」

「ではカタをつけようではないか」


「何故だ...復活したばかりというのに何故そんなに力を持っている?」

「お前の息子が私の力を使って冒険者をしていたからだ」

「なんだと!?私が気づけなかったというのか!?」

「お前は何も覚えていないのか?お前はずっと書斎に篭もり、ロクに会話をしなかったから当然ではないか」

「...」

「魔王の復活を阻止するために研究していたが、自分の息子が転生体で、解析に没頭したのが仇となり強き若者を犠牲にする、

なんと滑稽でなんと愚かだ」

「...黙れ黙れ黙れ」

「愚かな人間に情けをかけてやろう」

「なんだ...?」

「この転生体はお前を愛していた

この転生体は殺された幼馴染を慕っていた

この転生体は恋していた

だがそれを全て壊したのがあの国王である

あの国王を拷問し、苦しみを味あわせたあと殺し、世界の半分を私達魔王軍に譲渡するならば人類を滅ぼすのは諦めよう」

「何を言っている貴様!!」

「賢者も愚かな人間だったか...」

「...分かった……だが私の息子を返せ...」

「無理だ」

「何故だ!」

「こいつは私の配下と恋している」

「貴様...人間を魔族にしたのか!?」

「そうしなければ死んでいたからな」

「それは魔族である前の彼女を恋してるのではないか!?それでは恋しているとは言えないのではないか!?」

「お前の息子の魂を持っている」

「...!?」

「そしてお前の息子の魂と会話を交わすこともできる」

「ならば早くその魂を別の体を探して憑依してくれ!」

「まだ分からんか...お前の息子は人間であった彼女に未だ恋をしていて、現在配下になっている女も力と忠誠心を与えただけだ...つまり未だこのふたりは恋しあっている」

「この恋をお前は引き裂くのか?」

「...あぁそうだ人間でいる方が大事だ」

「やはり人間は自分の欲望で他者の幸せを奪う愚かで残忍な下等生物だな」

「……」

「分かった...好きにしろ」

「それでいいのだ賢者よ」



そうして私は領土を勝ち取り、魔族が幸せになるために色んなことに手を尽くした

手始めに愚かな人類の国王を打倒し、安全を保証するために人類を絶滅させ、魂の同居人だったルキフェルに体を与え、ようやく彼らは結ばれた

「そうして産まれたのがお前らだな!

子供たちよ」

「そうだったんだ...大変だったねおじちゃん!」

「あぁ...大変だった……だけど今の幸せは今までの苦労を労ってくれている」

「今ではお前らの父親が魔王となり」

「母親は...今は買い物に行ってるな!」

「すぐ帰ってくるさ安心しろリリム」

「お前達にたっぷりこのジジイの2回分の人生で大事な教えをちゃんと授けれたかの?」

「一番大事なのはなにがなんでもこの世界で生きることだ

諦めなければ困難を乗り切れるからな、お前たちの父親、ルキフェルとこのジジイもそうやって乗り越えてきたからな」

「そして今日も私達はこの世界で生きている」

すっごい雑な完結な気がしますが頑張った方です

最初は現代で感動系の小説書こうと思いましたが

僕にはそんなアイデア思い浮かばなかったので軌道修正して王道の魔法とか剣とか冒険者とかにしました

書くことないので名前の由来でも書いておきましょうか

ルキフェル=ルシファー 呼び方違うだけ

リリサ=リリサ ルシファーの嫁らしい

ウェパル(前の名前)=治癒が使える悪魔確か女性

ミゲル(お父さん)=ミカエル ルシファーを封印したから

レイとウィルフレッド=モブ 良さそうな名前探した

リリム= 隠れて作ったアダムとリリサの子つまり人間

外伝編作ることがあるならひっそり生き残ってるアダム役とその他人間とリリムが協力して魔王を倒すという

負の連鎖は続いてくってストーリー作れますね〜

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― 新着の感想 ―
確かに終盤少々駆け足だったのは残念でしたが、一寸意外な展開を楽しませていただきました。 ありがとうございました。
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