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だーかーらー彼女じゃねぇよ!!

「今...なんて言った……」

「いやだからパーティ組まないかっt」

「冗談じゃない...」

「そう言わずに組もうぜ〜!」

「そうだぞルッキー!」

「ほら!それだよそれ!ルッキー呼び直してくれないしほっぺつねってくるし...パーティ組むの嫌なんだよ...」

「ん?お前つねられてるときいつもニコニコじゃねぇか?」

「...」

「なんだかんだルッキーって呼ぶのにも慣れてるだろ?だよなルッキー?」

「…もういいよ組むよ......」

「よっしゃ!」

「えっと...これどういう状況なの?ルキフェル?」

「たった今新しいメンバーが2人増えた...」

「そうなの!これからよろしく!2人共!」

「「いえいえお世話になります〜ルッキーの彼女さん!」」

「だーかーらー彼女じゃねぇよ!!」

饒舌なリリスでも疲れてるのにからかってくる2人もパーティに加わるのか...

僕はいずれ過労死するかもしれないな...

「というかそもそもなんでパーティに入りたかったんだよ?」

「「いやだって面白そうだったもん」」

「...は?」

「俺らが小さい頃お前と話してる時ツッコミしてくれるからお前と話すの楽しかったんだよ」

「俺らが住んでるとこルッキーと俺らしかいなかったからな〜」

「まぁそうだけど...」

「それに加えて会う機会が減ったのもあるけど、最近お前家に引きこもってばっかで話せなかっただろ?」

「ルッキーはなんで引きこもってたんだ?」

「外で遊ぶの楽しかったろ?」

「色々あったんだよ...」

「それに加わえて女の子引き連れてるから面白そうだもん」

「お前らなぁ...そんな単純な理由でいいのかよ...」

「「人生楽しんだもん勝ち!」」

「お前らちっちゃい頃からそれ言ってるよな」

「だってそうだろ?時間過ぎるの早いんだから楽しまないと!」

「遊んでるから時間が過ぎるのが早いんだろ...」

「「一理ある!」」

「...」

「まぁいいんじゃない?旅は人が多ければ多いほど楽しくなるでしょ!ね?ルキフェル」

「...はいはい」



街にはやり病が流行した...

僕たちは新たなにこの2人組を加えた後、数ヶ月間主に運搬系の依頼を請け負った

この街を中心に辺境の町に物資を運搬し、辺境の町では顔馴染みになるほどにまで依頼をこなしていった

僕たちが配達の任務をこなしている間にの事だった

僕たちが依頼を完了しに冒険者協会に行く道中やけに人が少ないことを僕たちは気づいていたが偶然だと思い足を運んでいた

「やけに人少ないよね?ルキフェルなんか知ってる?」

「一緒にお届け先に行ってたから知ってるはずないだろ」

「それもそうか〜」

「ルッキーそろそろ冒険者協会着くぞ〜」

4人は不思議に思いながら冒険者協会の中へと足を運ぶ

「うそだろ?」

冒険者協会の中は人っ子1人おらず、居たのはここを管理している冒険者協会の支部長だった

「お前らなんでここに来ている?家に安静にしておけ」

「え?何かあったんですか?」

「お前ら知らないのか?依頼帰りか?」

「はい僕たち配達の依頼から帰ってきて依頼完了しに来たんですけど...」

「お前ら戻ってくる時期が悪いな...いやこの時期特有のものではないか...」

「一体何があったんですか?」

「はやり病が流行した」

「は?」

「だから人が居なかったのか...」

「じゃあ私たちも危ないですよね?」

「それは分からん」

「どういうことですか?」

「この病の原因はおそらくドラゴンの息吹が原因だ」

「ここにドラゴンが襲ってきたんですか!?」

「あぁ、その時は追い返すことが出来たがその際に放ってきた攻撃に人体を毒する成分があったんだろう...」

「今はもう風で息吹は散り散りになっただろう」

「治す方法とかないんですか支部長!」

「今のところ分かっていないが冒険者協会の方でも研究している、それに国にも要請はした」

「要請'は'?」

「おそらくだが国は辺境の街なんてどうでもいいんだろうな...それに誰一人都市部へ移動するのを許さないくらいだ...」

「それって見捨てたのも同然ですよね!?」

「あぁ...そうだ...」

「「……」」

「私たちでなんとかしましょう!」

「無茶だやめろ!!」

「ルッキーあの力でなんとかできるか?」

「確証はないけど...意表を突けば...」

「あの力?」

「あーいやいやなんでも!」

「とにかく今は冒険者協会の依頼をしておけ依頼は少ないだろうが1つのパーティ分くらいはあるはずだ」

とりあえず酒場に向かった僕らはどうやら考えは同じそうだ

「...倒しにいくぞルッキー」

「そもそも倒せば治るものなの?」

「ドラゴンの素材から研究を進められるだろう...」

「ならやるしかねぇよな」

「あぁ」

そのまま僕たちはドラゴンの巣穴があるという山まで向かった

「あのでっっかい穴がそうなの?」

「あんなでかい穴何かなきゃおかしいだろうな」

「ルッキー準備は出来てるよな」

「...あぁ充分な量の土は回収したし、練習の成果で短剣から槍を投擲してるのと同じような威力になっている」

「多分...だけどこれをドラゴンの体にうち付けばその場から動けないだろう...」

「勝負は巣穴から出る前にドラゴン翼に槍を打ち付けれるか...だ」

「そこは俺たち2人組に任せな!」

「ほんと...お前らがB級で良かったよ...」

「珍しくルッキーが褒めた!」

「ルキフェルが褒めてくれたことなんて今までにあったか!?」

「...」

「嫌い嫌いって言ってたけど満更じゃなさそうだね?ルキフェル!」

「リリスまで...」

「ほら早くいくぞ!もう目の前だぞルッキー!」

「お前らが盛り上げたんだろ...」

巣穴の近くから観察していたが、話の通り巣穴の中にドラゴンがいたのを確認できた

「準備はできてるなみんな?」

「ルッキーこそできるてるかー?」

「もちろん」

「怪我したら後ろに下がってね!わたしが治してあげるから!」

「「アザーッス!ルキフェルの彼女さん!」」

「もういいよバカ共...」

「...それじゃいくぞ!」


失敗した

結果的に言うと失敗した、手も足も出ずボロボロで逃げ帰った...がしかし......

「この植物見たことない...この穴にしかなさそうだし取っておこ!」

なんとウェパルが戦闘時に取っていた植物がウェパルの言う通りドラゴンの影響で突然変異した植物だったらしくはやり病の治療に役立った!

「...ドラゴンの巣穴に行ったことは容認出来ないが...感謝する!」

「まぁドラゴンに負けてますけどね!」

「それ言っちゃう?リリス...」

「...まぁ五体満足で帰ってきてるだけ良しとする」

「国から感謝を示したいと呼ばれているそうだぞルキフェル達よ」

「なんか複雑...」

「この街見捨てられたし...」

「まぁまぁ...そう言わずに甘んじて報酬を受けに行ってこい」

「「分かりました」」

そして僕らは大都市ローカへ向かった


「流石に大都市なだけあって人も店も全てが凄すぎるな...」

「辺境の俺らが見てもすごい...凄すぎる...」

「そりゃ当たり前だろ〜...」

「このドレス欲しいなぁ...」

「一人服屋のドレスに見惚れてるけど早く王様のところに行くぞ」

「...はーい……」


「流石にお城もでっっかいなぁ...」

「街の中からでも見えるほどだったからなぁ」

「あの門番さんに話しかけたらいいんじゃない?」

「そうだな」

「王に何の用だ?」

「ルキフェルです」

「王がお待ちしております、こちらへ」

「中もすっげぇなぁぁあ!」

「静かにしろよ...!」

「ごめんごめん...」

「こちらの謁見室にお待ちしております

失礼にならないように...」


「ようやく来たか」

「お待ちしてすみませんでした」

「そう思ってるならさっさと来い!」

「傲慢じゃね?ボソ」

「何か言ったか?」

「いえ!なんでも!」

「それじゃ任務について伝える」

「「え?」」

「なんだ?」

「ワシの依頼を受けるのは嫌かと言うのか?」

「いえ、報酬を貰えるとお聞きしたので...」

「何を言う...ワシに有能と思われ、依頼を受けるのが名誉という名の報酬だろう」

「...」

「それでは依頼の内容を言うぞ...」

それからというもの...所謂無理難題を伝えられた...この都市の南西部に位置しているドラゴンを倒してこいと言うのだ...

僕達はドラゴンを倒せず、巣穴に生えていた植物を持ち帰ったというのに...

「すみませんが王様、私たちはドラゴンを倒せていません...」

「ドラゴンと戦闘したなら倒すこともできるだろう」

「流石に無茶ですよ王様!」

「王に無礼を働くか!この国を追放するぞ!」

「...分かりました」

僕たちは死を覚悟して...いや、ドラゴンの餌になりに行くことになってしまった...

せめてということで近衛兵を2人連れていくことを許可された...


はてさて、どうなることやら...

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