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よぅ!久しぶりだな!何年ぶりだ?

この状況をまとめた結果わかったこと

ゴブリンの様子から見て体に大きめの穴が空くほどの威力で短剣が体を貫通させたこと、魔法を使えないルキフェルには到底無理な話なこと、だとすると消去法的に無限箱の力が関わってくること、

「じゃあ無限箱は物を無限に出し入れできて、更にものすごい速さで短剣を投げれるってことだよね?強くない?」

「貫通するほどの威力だったら戦闘に活かせるな...」

「もう無限箱じゃなくて投擲箱じゃん!」

「どういうネーミングセンスなんだ...」

「可愛くない?この名前!」

「...」

「だけど短剣がもうボロボロだね」

「確かにもう刀身がボロボロだ...」

「毎回短剣使って投げてたら出費痛いよぉ...」

「頑丈で鋭いものとかないのかな」

「土の適性があれば硬くて鋭いものとか作れたのかなぁ?」

「...それだ」

「え?」

「ちょっと試してみる」

「え?何を試すの?」

無限箱及び投擲箱で土を吸収させ、それを凝縮できるか試してみたが...

「さすがに硬くは出来ないな...」

形はある程度変形させることは出来たが...イメージ不足からか土を凝縮できず、結果的には土埃を起こしただけだった

「うわ!土埃すご!...なにしたの?」

「土を硬く鋭くして短剣代わりにしようとしたら硬く出来なかった」

「えぇ...出来てたら土属性持ってるのと同じようなものじゃん...可哀想だからやめなよ...」

「もし出来たら冒険者協会の人を認めさせることができるな」

「よしやろう!練習あるのみ!そして晴れてEランクになろう!」

「...お前すごくダサいぞ」

「うるさいうるさーい!生活のためには仕方ないの!」

「それはそうだな」

リリスの言う通りお届け先に向かう道中現れたゴブリンで練習を積み重ねていたら耐えれるのは1回だけだが短剣と同じように貫けるようになった

「土属性持ってる人と違って土をある程度投擲箱に入れないと土の矢作れないのは不便だなぁ...どのくらい入れてあるのかとか分からないから戦闘中に土が切れたら大変だ...」

「...なんかちゃんと戦闘出来るようになったよねルキフェル」

「そう?この力の謎を解くために旅してるから活用法考えるのなんてとうぜんだと思うけど」

「それにしてもその投擲箱をここまで応用しようとするの凄いよ...もし私がその投擲箱を持っててもそこまで応用しないよ...」

「そんなものなのか」

「そうよ」

投擲箱について話し合ってる最中ようやくお届け先についた

「ありがとうねぇこんな辺境まで運んできてくれて」

「いえいえ!依頼なので!」

「この村の村長に代わって感謝するよ」

「いえいえそんな頭を上げて...!」

「近頃はここまで配達するのが面倒なのか依頼を受けてくれる人がめっきり減ってねぇ...」

「物資が不足して引越しを考える程だったんだよ」

「そんなんですか!?」

「あぁ...ほんとうにありがとうね」


「この依頼受けてよかったね!」

「まぁ...そうだね」

「なんでそんな反応薄いのよ!あの村の人達助けたでしょ!」

「本当に危ない状況だったみたいだし!」

「いや...まぁ...僕会話苦手だから実のこと言うとあんまりお話出来なくて残念だったんだ」

「...ルキフェルってそういうとこあるよね」

「なんか言った?」

「いーや?なんにもー」

「絶対なんか言ったな?」

「いやいやぁなんにも?」

「気になるな...」


「やっっとここまで戻ったぁ」

元いた街までやっと戻ってこれた

依頼完了の印を提出しに冒険者協会まで

行かなければ

「これで依頼完了です!おめでとうございます!」

「えへへ〜」

「どうやって依頼完了出来たんですか?」

「え?Fランクの依頼でしょ?」

「実はあなた方のパーティに依頼を引き受けた後あの平原では本来森にいるはずのゴブリンが平原まで出てきた報告を受けてEランク以上のパーティにゴブリン討伐の依頼を出していたんですよ」

「え!?だからゴブリンがいたんだ!」

「やっぱり遭遇したんですか!?」

「はい!それでルキフェルがたo」

「はいそこまで」

コソコソと会話を始める2人

「秘密にするって言ってただろ気をつけろよ」

「ごめんごめん」

ゴブリンを倒したことを秘密にする事を事前に話していたが危うくバレてしまう所だった...リリスの言動には気をつけないとな...

「と...とにかくゴブリンには遭遇したけど逃げ切ったよ!」

「なるほど...それなら納得です

ご無事で良かった!」


「依頼完了したし酒場行ってご飯食べよ!」

「やっとまともなご飯が食べれる...」

「あ」

「お」

酒場にいたのはあの日測定場にいた同郷の男子2人組のだった...


「よぅ!久しぶりだな!何年ぶりだ?」

「そうだぜルッキー!」

「その呼び方辞めて...」

「誰なの?」

「あぁ...こいつらは僕と同郷のバカ2人組だ...」

「あぁ?誰がバカだって!このこの!」

「バカなんてひどいじゃないかルッキー!」

「もうその呼び方やめれ!」

このバカ2人組のウィルフレッドが僕に抱きつきながらほっぺをつねらせ、もう1人は横でずっとルッキー呼びしてくるレイ...軽く地獄だ

「へ〜ルッキーって呼ばれてるんだ〜」

「ウェパルまで真似するなよ...!」

「そうだねルッキー!」

「パーティ解散するぞ」

「あああごめんなさいごめんなさい!」

「おい女の子に謝らせるんじゃねぇ!おら!おら!」

「だから頬をつねらしぇるなぁ!」

「んでその女の子は誰なんだ?」

「あ、こんばんは!リリスと言います!」

「元気でいいねぇ!ルッキーの彼女?」

「そんな訳ないだろ...」

「ねぇそんなに本気な顔で言わないでよ!傷つくよ!」

「あー!女の子の心を傷つけたー!ルッキーの最低ー!」

「あぁ僕はもうどうすればいいんだ...」

「真面目な話その子とパーティ組んでるのか?」

「うんそうだね」

「パーティのランクは?」

「…E」

「え!?誰か魔法使えないのか?」

「はいはい...無能は僕ですよー」

「お前...女の子におんぶに抱っこされてるのか...?ダサいぞ...」

「されてねぇよ!!」

宿屋に戻った頃には既に日が落ちて時刻は24時を過ぎていた

「最悪だったけどなんやかんやアイツらも元気しててよかったな」

「それにしてもすごく疲れたけどすっごく楽しかったな」

そう思いながら重い体をベッドに寝かせた


ウェパルと合流し冒険者協会に着いたのだが...

「よぅ!ルッキー!」

ドアの前で待ち構えていたのはあのバカ2人組だった...

「俺達とパーティ組まねぇか?ルッキー!」

ルッキー呼びの男がレイでよくルキフェルの頬をつねっているのがウィルフレッドです

同郷のバカ2人組ってなんか良いですよね

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