にがつじゅうよっか
バレンタインの祝祭日
街はどことなく楽しげで
懐かしい夢を思い出させてくれる
バレンタインの曲がないのは
女の子たちの淡い期待が叶うため
あの人が好き
どうかわたしを受け入れてくれますように
さり気なさを装って
義理チョコみたいに渡してみたり
ストレートに言ってみたり
誰からもないと可哀想だからっ、とか
ん……。とか
いろいろな愛のカタチがあります
それらを一つの歌で表すなんて
野暮というものでしょう
だから、きみにあげようという
この気の迷いみたいな気持ちも
いろいろなカタチのひとつ
きみに、あげたい
これは感謝の気持ち
もし良ければ、受け取ってくれませんか
もし良ければ……
私自身は女子校だったので、もっぱら友チョコを作ったりあげたりでした。
ある友人のチョコが神級に美味で、な、何で同じ材料からこんな差が!?!?とみなさんからひっぱりだこでした。ごく普通のお嬢さんでしたが、ちょっぴり尊敬しなおしたりして。
ティーンの頃に渡すような相手がいたら楽しかったのかもしれませんし、受け入れてもらえなくて涙したり、勇気が出せなくて結局自分で食べてたりしたかもしれません。ですが、結果がどうなっていたとしても、それは甘酸っぱいステキな思い出になったことでしょう。
大人になった今となっては、コミュニケーションの一環として、職場にチョコをばら撒く儀式になってしまいました。。
コロナの今は、もっぱら個包装の置きチョコを、いつもの土産物コーナーに付箋つきで置くだけですが。
みなの者、感謝して食すが良い……!!
というわけで、こちらは
こころ優しい可憐な皆様に。




