超能力者倶楽部①
突然だが僕には超能力があります。そうです。超能力者です。凄いでしょう?まあそんなことはさておき、この世界の説明をしましょう。この世界は……………
いや特に説明することねえわ。だって超能力者がいること以外全部普通だし、画面の前でこれを読んでる君が生活している日本社会と何ら変わりないぞ☆
あ、そうだ。僕は雨村紗世。年齢は17才、性別は女。ピッチピチのJKだぞ☆妹が一人いて、今はその妹と一緒に和音さん…桜庭和音の家で居候してるよ!
でまあそんな感じで、普通に暮らしている僕たちだけど、最近ちょっと色々あってね?「明らかに超能力者の仕業だろ!!」って感じのニュースが最近よく起きるの。別に正義マンぶるつもりはないけど、さすがに同胞が事件起こしてるとなると放っておけないじゃん?ってまあ、正直どうでもいけど……
みたいな感じで最近は事件の調査とかよくしてるよ!ちなみに今は学校帰りでもうすぐ和音さんちに着くところ。今日は妹が部活で一緒に帰れないから1人で寂しく帰ってまーっす!
ん?なんか誰かにつけられているような…
「ねぇねぇそこのお姉さん。ちょっと話聞いてかない?」
「うわぁ!」
「えー、そこまで驚かなくても…」
「だ、誰?!」
背後から話しかけられ驚きながら振り返るとそこには白髪で不思議な目の色をしている人がいた。いわゆる白黒目ってやつらしい。
「私は…そうだな、ラーニャ!ラーニャって呼んでね!」
「ラーニャ…?」
「うん!お姉さんってさ…」
ラーニャと名乗る謎の人物が楽しそうに微笑みながら僕の目を覗き込んできた。よく見ると整った容姿をしている。目の下には涙のタトゥーらしきものがあり、口元にホクロがある。鼻は高く、全体的に中性的な印象を持つ。
「超能力、持ってたりしない?」