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血の沼

頭が働かない。寒い。

思考と視界はぼやけているのに冷たい海に沈んでいくような感覚だけが鋭敏に警鐘を鳴らす。


うすぼんやりとした意識の中で、嘲るような声が聞こえる。


「サラヌマ界に5匹の狼が発生!

目的は迷い込んだ鹿さんたちを美味しく食べるため

召命された人として

人のもつ使命として」


誰の言葉かは分からない。やっとの思いで声の主の方へ目を向ける。

オレンジ色の巨人と目が合い、再び意識は朧になっていく。


だがもう寒くはない。

海に沈む感覚は続いていたが、だんだん生ぬるく感じてきた。

もう身体は警鐘を鳴らしてはいない。だんだん頭が冴えてきた。


そして意識は心地よく沈んでいく。

まるで血の沼の底へ向かうように

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