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夢の中の少女の求めるものは  作者: まぐろどん
35/43

[5日目 昼]

ログハウスの冷凍庫を開ける。そこには鶏胸肉様が鎮座しておられた。ドン!と。オーブンで解凍する。メニューはどうするか…子供受け…鶏胸肉…あれしかないだろう。


「ルナー、いるかー?」

「はーい!」

ルナが階段から降りてくる。相変わらず可愛らしい。

「なんでしょうか?」

「ルナのために作った自信作だ!食べて…くれるかな?」

ルナは頭に疑問符を浮かべる。

「私の…ため?」

「あぁ、そうだ」

「私なんかの…ため?」

「なんかは禁止。ルナのためだけに作ったんだ」

彼女はぼろぼろと涙をこぼす。幽霊から出る涙はすり抜ける事はないらしい。美しいラインを作り流れ落ちる。

「いびんでずが?…わだぢが、ごんばび、じあばぜで…?」

「あぁ、いいんだ。幸せになる権利は誰にでもある。それが幽霊でも」

「!!……あびがどう…あびがどうございばず…!」

あぁ、そうだ、幸せになっていいんだ。今まで辛い目にあったのだろう。苦しかったのだろう。寂しかったのだろう…。いいんだ幸せになっても。生まれてきてダメな命なんて、無いのだから。

ルナは俺に憑依する。涙は相変わらず流れっぱなしだ。…くそぅ、俺の顔面ぐちゃぐちゃじゃないか…ま、ルナが幸せなら、それでもいいか。

恐る恐るルナはそれを口に運ぶ。

「!!」

悶絶した。

「んー!んーー!」

凄く喜んでるのが分かる。それはそうだ。子供受け抜群のレシピ、唐揚げを作ったのだから。

「プハッ!ご主人様!ごんなおいぢいもの、だべたごとがあびまぜん!」

笑いながら、泣きながら喜びを伝えてくる。あぁ、喜んでくれて何よりだった。彼女は大皿いっぱいに盛られた唐揚げを食べ尽くした。憑依を解いた時のお腹の重さは尋常では無かった。

「とても美味しかったです!ありがとうございました!」

ニコッと笑うルナ。あぁ、やっぱり、可愛いんだよな…

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